注目のスタートアップ

製造機器のメーターなどの情報をAIカメラでデータ化する「IntegrAI camera」を提供する「IntegrAI」が資金調達

company

2022年8月31日、株式会社IntegrAIは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社Deep30です。

カメラとディープラーニングにより、製造機器のアナログメーター・デジタルメーター・制御盤などの情報をデータ化・蓄積・遠隔監視するシステム「IntegrAI camera」を開発・提供しています。

IntegrAIは、高等専門学校生の学習成果を活用したハードウェアxディープラーニングの事業アイデアを競う「全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2019(DCON2019)」において、最優秀賞(JDLA若手奨励賞)を獲得した、「長岡工業高等専門学校 長岡高専プレラボチーム」によって創業されたスタートアップです。

今回の資金は、プロダクトの改善、新規開発、事業の拡大などに充当します。

製造業におけるデジタル化は、これまで人力で行っていた作業や紙での情報管理などのアナログで非効率的な業務を、テクノロジーによって効率化し、生産性を向上させることを目的としています。

製造業においては、生産管理・在庫管理のシステム化・ペーパーレス化、生産ラインへのロボットやAI機器の導入、データ収集・可視化を目的とした既存の施設・機器にIoT機器を取りつけるなどのデジタル化が進んでいます。

資金の豊富な大企業などでは、工場全体のデジタル化のため、設備を最新のものに取り替え、プロセスを再構築することなども可能です。

しかし、新たな設備の導入には莫大なコストがかかるため、多くの工場では古い設備のままデジタル化する必要があります。

そのため、設備・機械に取りつけることでデータを取得できるセンサーなどのIoTデバイスが求められています。

また、設備によってはアナログメーターやデジタルメーターで情報を表示するものもありますが、多くはコンピューターなどとの連携ができないため、人が目視して手入力するというアナログな作業が必要となっています。

「IntegrAI camera」は、こうしたアナログメーター・デジタルメーターなどの情報を、カメラによって読み取りリアルタイムにデータ化するシステムです。

これによって見回り・点検などの業務が効率化され、さらにリアルタイムに稼働状態を把握できるため、省電力化や稼働の最適化なども実現できます。

IoTなどのテクノロジーは、これまで非効率的だった業務を大幅に効率化してくれる可能性があります。企業の利益を最大化するために重要な取り組みであるため、もし非効率的な業務があるのならば、最適なソリューションを探すことが必要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考になさってください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI IntegrAI IntegrAI camera アナログ カメラ デジタル ハードウェア メーター ものづくり 向上 情報 株式会社 機器 監視 製造 製造業 計器 資金調達 遠隔
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

フリースクールや通信制サポート校を運営する「無花果」が資金調達
2023年7月10日、無花果株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 無花果株式会社として通信制サポート校(学習等支援施設)「無花果高等学園」の運営や、教員研修システム開発を手がけるほか、N…
尿によるがんスクリーニング検査「miSignal」を提供する「Craif」が「三菱UFJ銀行」と借入限度額15.2億円の融資契約を締結
2022年9月30日、Craif株式会社は、株式会社三菱UFJ銀行との間で、借入限度額15億2,000万円の融資契約を締結したことを発表しました。 Craifは、酸化亜鉛ナノ構造体とマイクロ流路を組み…
電子契約サービス「Great Sign」やオンライン本人確認サービス「Great eKYC」を提供する「TREASURY」が5億円調達
2024年2月5日、株式会社TREASURYは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 TREASURYは、クラウド型電子契約サービス「Great Sign」やオンライン本人確認サービス「…
植物肉「ミラクルミート」開発・生産の「DAIZ」が30億円調達
2022年2月1日、DAIZ株式会社は、総額30億円の資金調達を実施したことを発表しました。 DAIZは、発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」を開発・製造しています。 大豆の発芽という生理現象を応用…
研究リソースシェアリングプラットフォームを運営する「Co-LABO MAKER」が1.9億円調達
2023年10月11日、株式会社Co-LABO MAKERは、総額約1億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Co-LABO MAKERは、研究リソースのシェアリングプラットフォーム…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集