創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2023年2月1日量子インターネット実現を目的とした量子中継器・量子通信システム・関連技術の開発に取り組む「LQUOM」が資金調達
2023年1月31日、LQUOM株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。
LQUOMは、量子インターネットの実現に必須となる量子中継器や、量子通信システム、関連技術の開発を行っています。
開発する量子中継機では、従来のインターネットにあるようなルーティング機能の搭載を目指しています。
今回の資金は、量子中継器の開発、事業化の加速に充当します。
量子コンピューターは、量子力学というミクロな系の力学を説明する物理学の理論を利用した新たな仕組みのコンピューターです。
我々が現在利用しているコンピューターでは膨大な時間がかかっていた計算を瞬時に行うことができるため、次世代のコンピューターとして世界中で研究開発が進められています。
また、その計算速度は非常に速いため、現在利用されている暗号化や暗号通信の仕組みは瞬時に解読されてしまうことが想定されています。
そのため量子コンピューターの実用化にあたっては、量子コンピューターでは解けないような高度なセキュリティ・暗号化技術・暗号通信技術が必要となります。
理論上絶対に安全な通信技術として、量子力学にもとづいた量子暗号通信技術が研究されています。
現在実用化にあたって有力とされている技術は、秘密鍵を光子(光の粒子、フォトン)に乗せて光ファイバーで送るというものです。
しかし光ファイバーを利用した量子暗号通信は、距離が伸びるごとに外的要因による影響を受け、正しい情報が伝えにくくなるという課題を抱えています。現在製品レベルでは100〜200キロメートル程度が限界となっています。
そこでLQUOMは、この量子暗号通信の距離の問題を解決するため、量子通信専用の量子中継器(増幅器)を開発しています。
企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | LQUOM インターネット コンピューター システム 増幅器 実用化 技術 株式会社 次世代 研究開発 資金調達 通信 量子 量子コンピューター 量子中継機 量子力学 量子暗号通信 開発 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2022年6月23日、株式会社フィルダクトは、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フィルダクトは、透明マウスピース型の歯科矯正サービス「DPEARL(ディパール)」を運営…
2020年12月21日、APB株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 次世代型リチウムイオン電池「全樹脂電池」を開発・販売しています。 活物質に樹脂被覆を行い、樹脂集電体に塗布をすることで…
2020年7月17日、株式会社LATEGRAは、資金調達を実施したことを発表しました。 リアルとバーチャルを融合させたライブ・エンターテインメント制作事業を展開しています。 具体的には、CGデザインや…
2022年5月13日、株式会社SEESAWは、新サービス「SEESAW with Doctor」の提供を開始したことを発表しました。 「SEESAW with Doctor」は、ヘルスケア・メディカル…
株式会社ふくおかフィナンシャルグループは、傘下の株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズが運営するCVCファンドより、株式会社Catallaxyに対して出資したことを発表しました。 Catalla…
大久保の視点
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の九州予選である「KYUSYU REGIONAL 2024」が、2024年8月27日(火)に開…
創業手帳代表も執筆陣に参加。注目のスタートアップ本 起業家教育が近年注目を浴びています。しかし、スタートアップはまだ新しい領域であり、不確実性も高く、学問に…
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の東京予選である「TOKYO REGIONAL 2024」が、2024年7月19日(金)に開催…