注目のスタートアップ

医師とショコラティエが共同開発した低GIチョコレート「メディカレート」を展開する「セディカル」が6,200万円調達

company

2022年8月11日、セディカル株式会社は、総額6,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。

セディカルは、“食べた方が良いチョコレート”をコンセプトに、医師とショコラティエが共同開発した低GIチョコレート「メディカレート」を販売しています。

健康維持に役立つ有効成分を必要に応じて配合し、「シュガーコントロール」「デントプロテクト」「ビューティーアシスト」「ケトサポート」の4種類のチョコレートを展開しています。

今回の資金は「メディカレート」の製造力・供給力の安定強化、海外販路の開拓に充当します。

また、2022年は新商品として、ケーキなどの焼き菓子やアイスクリームをメディカレートブランドまたはOEM受託商品に加えて展開する予定です。

てんかんの治療においては、ケトン食療法という食事療法が実施されることがあります。

ケトン食療法とは、糖質を控えつつ脂肪を増やす食事(低炭水化物高脂肪食)のことです。

人間は糖質をエネルギー源としていることを知っている人は多いかもしれませんが、実は糖質が体内からなくなった場合、脂肪を燃焼させてエネルギーとします。この脂肪をエネルギーにする際には脂肪をケトン体という中性脂肪へと変換しています。

このケトン食は難治性てんかん患者に有効であり、患者の約50%は発作の頻度が半分以下に減少したと報告されています。

ケトン食がどうしててんかんに効くのかはまだ明らかになっていませんが、厚生労働省は2016年からケトン食をてんかん治療として認可しており、保険適用となっています。

また、ケトン食はがん治療においても注目されています。

というのも、がん細胞は正常な細胞よりも3~8倍のブドウ糖を消費することがわかっており、糖質の量を制限することでがんの進行を遅らせたり、治療したりできるのではないかと考えられているためです。

実際にがんの末期患者に対しケトン食を実施したところ、がんの増殖が抑えられたなどの報告がされており、現在各所で臨床研究が進められています。

国内においても臨床研究としてではありますが、がんの抑制のためにケトン食を実施しているケースがあります。

また、ケトン食はてんかんやがん以外にも、アルツハイマー病の治療などでも注目されています、

一方でケトン食は非常にハードな糖質制限を必要とします。そのためチョコレートなどの嗜好品を食べられなくなってしまいます。

セディカルは、こうした食事療法に取り組む人のために、低GIチョコレートを開発・販売しています。

ビジネスの成長のためには戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ケトジェニック セディカル チョコレート ヘルスケア メディカレート 健康 共同開発 医師 医療 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

発芽大豆由来の植物肉「ミラクルミート」開発・製造の「DAIZ」が18.5億円調達
2021年4月19日、DAIZ株式会社は、総額18億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 これは、2021年3月25日に発表した農林中央金庫からの出資も含まれています。 DAIZは、…
アート×テクノロジーにより新たな体験価値を創造するアートブランド「GASHO2.0」を展開する「Raptors」が資金調達
2024年4月12日、株式会社Raptorsは、資金調達を実施したことを発表しました。 Raptorsは、アート×テクノロジーにより新たな体験価値を創造するアートブランド「GASHO2.0」や、イベン…
ARグラス用ディスプレイモジュールなどを手がける「Cellid」が3.7億円調達
2023年6月23日、Cellid株式会社は、総額約3億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Cellidは、ARグラス用のディスプレイモジュールと、空間認識ソフトウェア「Celli…
データサイエンスサービス展開の「DATAFLUCT」が2.5億円調達
2021年11月22日、株式会社DATAFLUCTは、総額2億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 業界ごとに特化したデータサイエンスサービスを開発し、必要とする企業に届けています。…
Web3スタートアップの「プレイシンク」が4.7億円調達
2022年11月4日、株式会社プレイシンクは、総額4億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 プレイシンクは、NFT技術を活用したさまざまなサービスを開発しています。 LDH JAPA…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集