産業用精密3Dプリンターの専門メーカー「BMF」が4,300万ドル調達

tips

2022年8月9日、BMF Japan株式会社は、Boston Micro Fabricationが、4,300万ドル(約58億円)の資金調達を実施したことを発表しました。

Boston Micro Fabrication(BMF)は、独自開発の精密3Dプリント技術「Projection Micro Stereolithography(PμSL)」を活用した産業用3Dプリンターの開発・販売や、3D造形サービスなどを展開しています。

今回の資金調達により、最終用途の精密部品に適合する、より高性能な材料の開発と最終製品の量産化実現を目指していきます。

3Dプリンターとは、3Dのデジタルデータをもとに、樹脂や金属などを素材として物体を作り出す機械のことです。

3Dプリンターは、複雑な形でも造形が行えること、アイデアをすぐに形にできることがメリットです。

製造業などにおける試作や、小ロット量産品のマスター・型の作成、部品の試作などで活用されています。

また近年は扱える素材の種類が増え、最終製品にそのまま使用できる部品の製造や、最終製品そのものを3Dプリンターで製造するといったことも可能となっています。

金属を積み重ねていく3Dプリント技術を、アディティブマニュファクチャリング(AM)といいます。

通常金属を加工する場合は、素材から削って加工する手法が主流ですが、この手法ではひとつの目的に応じて治具・工具を揃える必要があるため、大量に生産しなければコストが下がりません。また、複雑な設計においては高い加工技術が要求されます。

AMは、従来の加工手法とくらべて、少量生産では安価であり、複雑な設計も得意としていることから、近年さまざまな業界で注目が集まっています。

また、精密な造形が不得意であるというデメリットがあったのですが、BMFはマイクロレベルの造形を実現しています。

AMは多品種少量生産の需要が高まる製造業において、そのニーズに応えられる技術であり、今後さらに活用が進んでいくと予測されています。

近年の技術革新はビジネスにおいて高い効率化や低コスト化を実現しました。創業期からこういった技術を活用することで、ビジネスをより早く成長させることが可能となります。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ 3D 3Dプリンター 3D造形 BMF BMF Japan Boston Micro Fabrication Projection Micro Stereolithography PμSL アディティブ・マニュファクチャリング プリント ものづくり 技術 株式会社 産業 産業用 製造業 資金調達 金属3Dプリント 金属積層造形
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

リモートワーク環境整備プラットフォーム「リモートHQ」提供の「HQ」が2億円調達
2022年4月6日、株式会社HQは、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 HQは、社員ごとに最適なリモートワーク環境の構築を実現できる福利厚生サービス「リモートHQ」を提供しています。…
家具のサブスクリプションサービス「サブスクライフ」を運営する「ソーシャルインテリア」が6億円調達
2022年11月16日、株式会社ソーシャルインテリアは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また直近では、2022年9月15日に総額約13億3,000万円の資金調達を発表しています。…
製造業向け生産計画自動立案システム「最適ワークス」を提供する「スカイディスク」が「商工組合中央公庫」からの資金調達と業務提携を実施
2023年7月31日、株式会社スカイディスクは、株式会社商工組合中央公庫と、ビジネスマッチング業務に係る提携と資金調達を実施したことを発表しました。 スカイディスクは、製造業向け生産計画自動立案システ…
クラウドサービス導入時のセキュリティチェック業務を支援する「Conoris」提供の「ミツカル」が2,400万円調達
2022年3月2日、株式会社ミツカルは、2,400万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Conoris(コノリス)」のβ版の提供を開始したことも併せて発表しました。 「Conoris」…
視覚障害者向け靴挿入型歩行ナビゲーションデバイス/システム「あしらせ」を開発する「Ashirase」が3億円調達
2022年10月5日、株式会社Ashiraseは、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Ashiraseは、靴に挿入することで振動によってルートをナビゲーションするアタッチメントデバイス…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集