注目のスタートアップ

「シンプルフォーム」が7億円調達 法人調査プロセス自動化クラウド「SimpleCheck」を正式リリース

company

2022年6月15日、シンプルフォーム株式会社は、約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。

これまで非公開であった資金調達ラウンドと金融機関からの借入も合わせると、累計約10億円調達しています。

また、「SimpleCheck(シンプルチェック)」の正式リリースも併せて発表しています。

「SimpleCheck」は、金融エンタープライズ向けの法人調査プロセス自動化クラウド型ソフトウェアです。

法人名を入力するだけで世の中の情報を収集し、シンプルフォームが独自に蓄積・検知したリスク情報と合わせ、30秒でレポートを提供するサービスです。

これにより、煩雑で時間のかかる調査プロセスを効率化し、審査・コンプライアンス水準の高度化に貢献します。

すでに大手金融機関を中心に導入され、主に情報が不足している小規模事業者やスタートアップに対する審査・調査業務で活用されています。

今回の資金は、プロダクト開発の強化や顧客対応の高度化のための人材採用に充当する予定です。

中小企業は大企業と比べて企業の情報開示が限られており、資本市場へのアクセスに限界があります。

そのため中小企業の資金調達には、経営内容を適切に審査し資金を提供する銀行融資が適しています。

しかし、中小企業向けの貸出金の総量については、バブル崩壊後から2000年代中盤にかけ大きく減少しています。大企業については、2008年のリーマンショック時に急激に貸出金が増加し、それから拡大が続いていますが、一方で中小企業についてはリーマンショック後も若干の減少傾向が続き、それからほぼ横ばいで推移しています。

こうした状況の中、金融機関は低金利政策の影響を大きく受け、貸出による利ざやの収益が低下し続けています。収益を確保するために貸出残高の増加に努めていますが、それでも利ざや低下の影響のほうが大きいのです。

さらには新型コロナウイルスの影響によって金融サービスのオンライン化が進むなど、環境も大きく変化しています。

金融機関側としては、より企業にお金が回る仕組みを構築しなければならないのですが、こういったさまざまな影響を受け金融機関のリソースは逼迫しています。

シンプルフォームはこうした課題を抱える金融機関に貢献するため、面倒で複雑な調査プロセスを自動化するサービス「SimpleCheck」を提供しています。

企業の成長には資金調達が重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ クラウド プロセス 情報 株式会社 法人 法人調査プロセス 自動化 調査 資金調達 金融 金融機関
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

理系学生と企業をつなぐスカウトサービス「LabBase就職」などを展開する「LabBase」が資金調達
2022年9月15日、株式会社LabBaseは、資金調達を実施したことを発表しました。 LabBaseは、理系学生と企業をつなぐスカウトサービス「LabBase就職」や、研究開発者・技術者と企業をつな…
クリエイターエコノミープラットフォーム「Mechu」を運営する「ミーチュー」が7,000万円調達
2022年10月28日、ミーチュー株式会社は、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、引受先の1社であるJR東日本スタートアップ株式会社とは、資本業務提携することに合意して…
法人プリペイドカード一体型経費精算サービス「Staple」を提供する「クラウドキャスト」が資金調達
2022年7月27日、クラウドキャスト株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社常陽銀行が出資するCVCファンド「Jレイズ投資事業有限責任組合」です。 クラウドキャストは、…
「産業交流展2024」リアル展:11/20-11/22 オンライン展:11/6-11/29
「産業交流展2024」のご案内です。 原則として首都圏(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)に事業所を有する、個性あふれる中小企業などの優れた技術や製品を一堂に展示し、販路拡大、企業間連携の実現、情報収…
プロフィールサイト「lit.link」やコミュニティSNS「WeClip」を展開する「TieUps」が「J.フロントリテイリング」と資本業務提携
2023年6月29日、TieUps株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、JFR MIRAI CREATORS Fundです。また資金調達とあわせ、大丸松坂屋百貨店やパルコを傘下…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集