注目のスタートアップ

小型SAR衛星開発やクラウド型衛星データソリューション提供の「Synspective」が119億円調達

company

2022年3月29日、株式会社Synspectiveは、総額119億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Synspectiveは、小型SAR衛星の開発・運用と、衛星による観測データを活用したクラウド型衛星データソリューションサービスの提供をワンストップで行っています。

2026年前後に、小型SAR衛星30機による衛星コンステレーションを構築し、広範囲、高頻度の地上観測を可能にするシステムの構築・運用の実現を目指しています。

今回の資金は、小型SAR衛星の開発・製造・打上・運用、量産施設の準備、衛星データソリューションの開発とグローバル展開に充当されます。

世界の宇宙ビジネスの市場規模は非常に大きく、2020年は約46兆円、2030年には70兆円、2040年には最大で300兆円にまで成長すると予測されています。

宇宙ビジネスでもっとも大きな割合を占めているのが衛星サービス領域です。衛星サービスとは、衛星の打ち上げや衛星から得られたデータを活用するサービスです。

衛星の打ち上げにはロケットが必要となるのですが、従来は衛星が大型であったため、ロケットもそれに見合うような大きさが求められ、それに応じたコストがかかっていました。しかし開発技術の進展により衛星が小型化したことでコストが下がっており、スタートアップなど民間企業の宇宙ビジネスへの参入が可能になりました。

Synspectiveが構築を目指す衛星コンステレーションとは、複数の衛星を打ち上げ、それをつないでネットワークを構築することで、小型衛星でも地球の広範囲をカバーすることを可能にするシステムのことです。

これにより地球上の通信インフラの整っていない場所のデータや、災害現場の情報などを低コストに取得することが可能になります。得られるデータは広範囲かつ多岐にわたり様々な活用が考えられることから多くの資金が集まっているのです。

最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ SAR クラウド ソリューション データ 宇宙ビジネス 小型 株式会社 衛星 衛星コンステレーション 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

メンテナンスフリーで動くIoTシステム「tukumo」を提供する「AmaterZ」が7,000万円調達
2022年12月28日、株式会社AmaterZは、総額7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AmaterZは、小型・軽量・簡単・長寿命のIoTセンサー・システム「tukumo(ツクモ…
Non-FIT太陽光発電所の開発やオフサイトコーポレートPPAによる電力供給などを手がける「メディオテック」が17億円調達
2023年2月20日、株式会社メディオテックは、総額17億円の資金調達を実施したことを発表しました。 メディオテックは、Non-FIT太陽光発電所の開発や、オフサイトコーポレートPPAによる電力供給事…
契約書レビュー支援サービス「AI-CON Pro」が正式リリース
2020年2月7日、GVA TECH株式会社は、「AI-CON Pro」の正式版をリリースしたことを発表しました。 「AI-CON Pro」は、企業ごとのビジネス環境に則して契約書レビュー支援をするサ…
自然由来のカーボンプロジェクトのためのdMRVソリューションを開発する「Archeda」が資金調達
2025年6月10日、株式会社Archedaは、資金調達を発表しました。 Archedaは、自然由来のカーボンプロジェクトのためのdMRVソリューションを開発しています。 森林・農業・ブルーカーボンな…
モビリティ・ビジネス・プラットフォーム「TLUNCH」展開の「Mellow」が5億円調達
2020年2月12日、株式会社Mellowは、総額5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 モビリティ・ビジネス・プラットフォーム「TLUNCH」を展開しています。 ビルの空きスペースと個性豊か…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集