プラスチックを燃料とした高推力で安心・安価な宇宙機用エンジンを開発する「Letara」が資金調達
2025年6月6日、Letara株式会社は、資金調達を発表しました。
今回の資金調達により、累計調達額は18億円に達しました。
Letaraは、革新的なハイブリッド化学推進系を開発するスタートアップです。
固体プラスチックを燃料にした、高推力かつ安全で安価な宇宙機用化学推進機を開発しています。
今回調達した資金は、2026年の宇宙実証試験に向けた研究開発の加速に活用します。
2010年に約27兆円だった世界の宇宙ビジネス市場は、2023年にはおよそ54兆円にまで拡大し、2040年には140兆円を超える規模に達すると見込まれています。
この急成長を後押ししているのが、超小型衛星の技術進化と、それによる打ち上げコストの大幅な低下です。これにより、多くのスタートアップ企業が宇宙分野に新たに参入しています。
実際、打ち上げられる人工衛星の数も急増しており、経済産業省のデータによると、2011年に129機だった打ち上げ数は、2022年には2,368機にまで増加しました。
こうした背景のもと、宇宙機のサイズや運用方法も多様化が進んでおり、それに応じてさまざまなタイプの宇宙機向け推進システムが求められるようになっています。
現在、数多くの小型人工衛星が軌道上に投入されていますが、その多くは推進システムを搭載していません。これは、高い推進力を持つ液体燃料が爆発や引火のリスクを伴うため、安全対策に多大なコストがかかることが一因です。一方、安全性の高い燃料では十分な推進力を得にくく、性能面での制約があり、結果として推進装置を搭載しない選択が取られているのです。
しかし、小型人工衛星に推進機能を持たせることができれば、観測精度や通信性能の向上が期待できるほか、宇宙デブリとの衝突回避や、自身を制御して大気圏へ再突入させることでデブリ化を防ぐといった持続可能な運用が可能になります。
このようなニーズに応えるべく、Letaraは高推力・高安全性・低コストを兼ね備えた、プラスチック燃料を用いる推進システムの開発に取り組んでいます。
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