商品と企業のファンづくり「応援購入」Makuakeを生み出した中山亮太郎氏登壇!

創業手帳

顧客との接点をつくり続けるマーケティングに必要なのはプラスアルファの商品価値


4月12日に完全無料イベント、第8回創業手帳EXPO「商品創造」を開催しました。

はじめに、創業手帳代表の大久保から、セミナーにご参加いただいた視聴者の方々に向けて、セミナーに参加する効果を最大に上げる「4つのコツ」について解説するところからスタート。

基調講演は、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」を中心とした各種支援サービスなどを運営する、株式会社マクアケ代表取締役社長の中山亮太郎氏に登壇いただきました。

続いて「5分間事業PRタイム」では、参加者から選出された3名の方々にピッチセッションを実施いただき、中山氏よりそれぞれフィードバックをいただきました。

また、チャット欄にいただいたご質問に中山氏が回答する時間も設けられ、今回も多くの方にご参加いただいたイベントは、大盛況のうちに締めくくられました。

本記事では、当日のイベントの内容を要約してお届けします。

中⼭ 亮太郎(なかやま りょうたろう)
株式会社マクアケ 代表取締役社⻑
2006年に株式会社サイバーエージェントに入社後、社長運転手の傍ら新規のオンラインメディアを立ち上げ、その後ベトナムでのベンチャーキャピタル事業を担当。
2013年に現在の株式会社マクアケを創業し、アタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」をリリース。2019年12月には東証マザーズに株式を上場。大企業、中小企業、スタートアップ、個人チームなど、規模を問わず、それらが生み出すアタラシイものや体験を応援購入できる場としてサービスを拡大中。
一般社団法人ベンチャー型事業承継の理事として日本全国のアトツギの背中を押す活動も推進している。

モデレーター 大久保幸世
創業手帳 株式会社 代表取締役
大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計200万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。 創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

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中山亮太郎氏講演「勝てる会社のマーケティング」とは

株式会社マクアケは、2013年に創業し、これまで約30,000アイテムを生み出してきました。その中で、ヒット商品を出して勝てる会社と、勝てない会社の違いについて見えてきたことがあると中山氏は言います。そして、それは日本の経済構造の勝ち負けと同じだと言われました。

今回の講演では、マクアケをやらないと勝てないという話ではなく、勝てる会社になるためのマーケティングについて総論的にお話いただきました。


マーケティングの手法は、2010年頃を境にずいぶんと変わってきたと中山氏はいいます。以前は、商品の大量生産・大量流通・大量広告ができればヒットして売れた時代。しかし、今は商品を流通させても空振りに終り、その結果大量の在庫を抱えてしまうことがあります。また、映画でいえば大型プロモーションをしてもヒットせず、大失敗に終わることも。

このように、近年マーケティングにおけるゲームチェンジがおきているそうです。そして、今は商品やサービスに対して顧客が良いと言ってくれるお墨付きがあれば、マーケティング効果が上がると言います。したがって、まず初めにやることは、しっかりと商品やサービスを好きになってくれるファンとなる顧客を獲得していくこと。このファーストプロセスが重要で、無視できない時代へと変わってきているそうです。

そして、獲得した顧客の管理をしっかりとして、さらにファンコミュニケーションができていれば、商品だけでなく企業のファンができるとのこと。

そうなれば、次の商品展開など、より事業を大きく広げたいときに、ファンである顧客に甘えられる構造ができるといいます。このように、ファンを持っている企業は勝ち組、ファンを持っていなければ大企業でも勝つことはできない時代、というのがこの10年でみえてきたマーケットの変化だと言われました。

続いて、消費者の目線からみたマーケティングの変化についてのお話です。生活の困り事が分かりやすい時代に必要だったのは、機能的な価値だそう。現在は、人類の進化とともにプラスアルファの価値が必要になってきたと中山氏は言います。

そして、プラスアルファの価値やファンのつくり方、ファンをつくるための大事な要素など、マクアケで成功した2つの会社の事例を挙げながら、より具体的にお話されました。

講演後は、自社商品がマクアケで扱う商品やサービスとして、マッチしているかどうかなど、チャットで寄せられた視聴者の方々からのご質問にご回答いただきました。

参加者3名によるピッチセッション

セミナー後半では、参加者の中から選ばれた3名の方々による「5分間事業PRタイム」のピッチセッションが行われました。

以下、それぞれの方のピッチ内容についてご紹介します。

黒野寛馬 氏 株式会社 JUMPLIFE

株式会社JUMPLIFEは「たった1本の縄ですべての人を健康で笑顔に」をビジョンに掲げ、2022年2月に設立。なわとび競技世界チャンピオンの黒野氏が、縄1本で起業しました。

子どもから高齢者までさまざまな年代の方を対象に、なわとびのレッスンやイベント物販の事業を展開しています。

【3つの事業ポイント】
1.プロなわとびプレイヤー集団の結成
2.子どもから高齢者まで縄1本で学べるレッスンの提供
3.オリジナルなわとび「HEROPE®」を販売

なわとび競技の1つに「2重とび」がありますが、JUMPLIFEでは「6重とび」を可能とする、なわとびのプロフェッショナルによるプレイヤー集団を結成しています。
これまで、小学校や中学校など約200箇所で、約10万人を超える子どもたちに指導をしてきたそうです。

また、子どもだけでなく、大人や高齢者の方でも学べるレッスン「縄跳びエクササイズ」も提供されており、大人向けの場合は「運動不足解消」を目的としたレッスン、高齢者向けの場合は「認知症予防」にアプローチしたレッスンを行っています。

JUMPLIFEオリジナルの商品も販売しており、黒田氏監修のなわとび「HEROPE®」は、グリップとロープそれぞれがとびやすい形状につくられているそうです。

現在は、特に「大人のなわとび」に注力しているそうですが、黒野氏によると、なわとびには約2000種類ものとび方があるとのこと。運動不足解消のためだけでなく、いろいろななわとびのとび方を知って子どもに教えたり、友達同士でなわとびの技を自慢し合ったり、家族や地域の人たちと繋がれるコミュニケーションツールとして、ぜひ、なわとびを役立ててほしいと言います。

中長期ビジョンとして将来的には、なわとびをオリンピック種目にしたいという黒野氏。また、幼稚園児から高齢者という個人の枠だけでなく、企業や地域、家族などの組織、さらには世界まで、1本の縄ですべての人とつながる社会をつくるために事業を進めていきたいそうです。

湯本沙友理 氏 むすびめワークス

むすびめワークスは、湯本氏が個人事業主とNGOスタッフの2本柱で運営しています。
エチオピアの貧困問題を、ビジネスでどのように解決していけるかを軸に、ストリートチルドレンや、売春を生み出さないための仕組みづくりに取り組まれています。

【3つの事業ポイント】
1.教育・・・学校に行けない貧困層の子どもやワーキングチルドレンが通うフリースクール運営
2.就業人材育成・・・接客サービストレーニング
3.商品製造販売・・・エシカル商品(※1)の生産と販売

現在、アフリカ全体の人口は53カ国で10億人。エチオピアの人口は1億人にも上るそう。近年、海外からの投資やインフラ整備が急激に進み、エチオピアはGDPの成長率が年間6.1%(2019・2020年)と世界で3番目に急激な経済成長をしているそうです。

ところが、エチオピアの中流層で大学を卒業している人たちは、地元産業を生み出す起業という視点が低く、海外NGOや政府、国連の支援系の仕事に就く人がほとんどと言います。

しかし、日本が戦後発展したように中小企業が増えなければ、貧困層の人たちが働く場ができません。
現在、エチオピアでは経済成長にともない、インターナショナルレベルのホテルやカフェの就業人材が不足しているといいます。そこで、接客サービスのトレーニング事業を展開し、さらに、そこで得た収益を教育支援に回しながら、現地で持続可能な仕組みをつくっていきたいそうです。

また、エチオピアでは政治の事情により、現地通貨を外貨に替えられない問題があるとのこと。人材育成で収益を上げても外貨に替えられないため、エチオピア国内でお金を回さなければなりません。

そこで、湯本氏がエチオピアと日本を行き来する際は外貨に替える必要があることや、接客が向かない人材には違う雇用を用意する必要がある、という2つの問題点から考えたのが、エシカル商品の製造と海外での販売事業。

すでにECサイトやイベントで販売をしているとのこと。また、国連で定められた世界食料デーのイベント出店や企業とのコラボ、また講演会に招かれるなど、さまざまな取り組みもしているそうです。

湯本氏は、これまでの事業においていくつか課題が見えてきたといいます。今後は、もう少しステップアップさせて基盤を整えていきたいと話されました。

※1:エシカル商品・・・・・人や社会、環境を意識してつくられた商品のこと。

吉岡百合子 氏 株式会社 寿吉

株式会社寿吉は、宝飾品の製造卸、イアーアート、AEEFJをはじめとする国際アワードの日本国内選定業務を3つの柱として事業を展開しています。

【3つの事業ポイント】
1.パリュールマイスターの最高技術
2.特許、神戸ブランド・ビジネスグランプリ等々
3.国内外の講演・セミナー実績

寿吉では、世界7カ国の王室のティアラやネックレスなどの製作をする、生きた芸術家とも呼ばれるパリュールマイスター(技術者)に商品の製作を依頼し、全国で販売されています。

「ジェルフラワーアート」は、AEEJF国際アワードや兵庫県ビジネスグランプリ、神戸セレクションなど数多く受賞している商品で、特許も取得されています。軽くてあらゆる素材に粘着するため、シートをベースにして、その上に花をつけてアクセサリーにしたり、衣服や靴などにもつけたりして、ファッションを楽しむことができるそうです。

また「ジェルフラワーアート」は販売だけでなく、専門学校に製作プログラムを提供するなど、製作する人たちを育成するための協会ビジネスもされています。

さらに「ジュエルフラワーアート」は、数々の賞を受賞されていますが、その中のひとつAEEFJ国際アワードでは、商品賞・起業家賞・社会貢献賞の3冠マスター大賞を受賞。これを機に、寿吉がAEEFJ国際アワードの日本の選定業務を担当することになったとのこと。

また、寿吉は経済産業省主催の起業セミナーやIJT・IJK主催のビジネスセミナー、韓国昌信大学・大学院にてビジネスセミナー、兵庫県活性化センターにて起業セミナーなど、国内外数多くのセミナー実績があります。これらの実績も、AEEFJ国際アワードの日本の選定業務を担当することになった理由でもあるそうです。

AEEFJ国際アワードは、アジア18カ国参加の国際アワードで、日本の優秀な商品・人物・会社を選出して表彰するというもの。現在、寿吉では表彰された商品の日本マーケットでの需要を伸ばすことや、海外で販売するという課題に取り組まれているそうです。

「創業手帳EXPO」とは?

「創業手帳EXPO」は、毎回「この業界のトップではこの人!」という方が講演する、オンライントークイベントです。

選出された方々によるピッチコンテストでは、事業内容や起業の思いなどのプレゼンをしていただきます。チャットでの交流もあり、貴重な機会となるでしょう。

参加は完全無料。オンラインで実施するので、全国どこからでも参加可能です。
ぜひ、奮ってご参加ください。

今後の創業手帳EXPO開催予定

誰でも参加無料、オンライン参加(Zoom)可能の創業手帳EXPO。

今後の開催予定は以下のようになっています。

DX・業務改善EXPO
【開催日時予定】
 2023年6月2日(金) 10:30-12:30(※受付開始 10:15〜)

【参加費】
 無料/追加費用無し

【参加対象】
 起業家、経営者、士業、大企業の経営支援・企画・イノベーション関係者
 起業に興味がある方、起業準備中の方

【開催場所】
 オンライン/Zoom

【定員】
 1,000名

【内容】
 ●セミナーセッション
  【Excel&Copilot】吉田 拳さん ×【ChatGPT(GPT-4)】 創業手帳 大久保によるトークセッション

誰もが日常的に使っているExcel、Googleスプレッドシートの充実した機能を知り、フル活用することで社内業務の効率が格段にUPする方法と、さらには先日発表となったMicrosoft 365 Copilotについても、Excelマスター吉田拳氏よりお話しいただきます。
また、現在話題のChatGPT(GPT-4)を利用した業務改善について、創業手帳 大久保からご紹介します。
  
 ●ピッチセッション
  セミナー参加者によるピッチ登壇セッション

創業手帳EXPO vol.10
【開催日時予定】
 2023年6月21日(水) 17:00-19:00(※受付開始 16:45〜)

【参加費】
 無料/追加費用無し

【参加対象】
 起業家、経営者、士業、大企業の経営支援・企画・イノベーション関係者
 起業に興味がある方、起業準備中の方

【開催場所】
 オンライン/Zoom

【定員】
 1,000名

【内容】
 ●セミナーセッション
  石川明さん×創業手帳大久保 によるトークセッション
  
 ●ピッチセッション
  セミナー参加者によるピッチ登壇セッション

創業手帳EXPO vol.11
【開催日時予定】
 2023年7月12日(水) 15:00-17:00(※受付開始 14:45〜)

【参加費】
 無料/追加費用無し

【参加対象】
 起業家、経営者、士業、大企業の経営支援・企画・イノベーション関係者
 起業に興味がある方、起業準備中の方

【開催場所】
 オンライン/Zoom

【定員】
 1,000名

【内容】
 ●セミナーセッション
  今瀧健登さん×創業手帳大久保 によるトークセッション
  
 ●ピッチセッション
  セミナー参加者によるピッチ登壇セッション

ご興味のある方はぜひ、お申し込みください。

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