低コスト&スピーディー! “ネット銀行”という選択肢のススメ

(2015/06/22更新)

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会社の登記が完了し「さぁ、法人口座をつくろう」と考えたとき、真っ先に思い浮かぶのは大手都市銀行だろう。しかし、口座開設の申込手続きの煩雑さやコスト、利便性を考えると、メガバンクが必ずしも最良の選択とは言えない。特にスピードやコストカットが求められる創業期の企業には、汎用型であるメガバンクよりも、より直近の課題を解決できる銀行を選びたい。

そこで選択肢として浮上するのがネット銀行だ。では実際にスタートアップ企業が法人口座を開設し利用するとき、ネット銀行はどんな課題をどう解決できるのか。ネット専業銀行ナンバーワンの口座数を誇る「楽天銀行」を取材しまとめた。

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【課題】時間

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起業直後の大事な時期。口座開設手続きに手間取りたくない。


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起業直後の会社がメガバンクで法人口座を新設するのは想像以上に大変だ。企業としての実績がないため、信用を得るための書類や資料を用意し、実際に店舗へ何度も足を運び説明しなければならない。なんとか受け付けてもらえたとしても、それはまだ「申込み」段階にすぎない。

ネット銀行はそんな煩雑な手続きや多くの時間を必要とせず、シンプルな申し込みプロセスでスピーディーに申込手続きができる点が大きな特徴だ。

楽天銀行の場合、ホームページからのWeb申込と必要書類の郵送、E-mailや電話による連絡で、すべての手続きを行える※。来店は一切不要だ。

審査の進捗をネット上で確認できるので、状況を常に把握できるのも嬉しい。創業期に法人口座の開設で手間取ると事業自体が失速しかねない。起業家の貴重な時間を無駄にしないためにも、まずは来店不要なネット銀行に申し込むことをおすすめする。


rakuten-bank-fig15※全国どこからでも、いつでも法人口座が開設できる???
ネット銀行である楽天銀行は完全無店舗型。「最寄の支店」はない。つまり、全国どこからでも、口座が開設できるのだ。遠隔地や離島であっても、いつでもどこからでも、システムメンテナンス中などをのぞけば、24時間365日、口座の申込や取引ができる。起業家から幅広く支持される理由の一つだ。

【課題】コスト

rakuten-bank-fig4コストを出来るだけ最小限に抑えたい。
法人口座を利用する上でもっとも重要なのは、やはり「コスト」だろう。特に資金が限られている起業直後だからこそ、削ることのできる無駄なコストは徹底的に削りたい。

ネット銀行の手数料は、メガバンクに比べて圧倒的に安い。手数料自体の価格設定ももちろん、ネット銀行には「支店」という概念がないので、同じ銀行間であればすべて格安な手数料で振り込むことができる。

楽天銀行の場合を例に挙げると、楽天銀行同士であれば一律51円。メガバンクの相場(同行間3万円以上の手数料)より最大で381円も安い。特に楽天銀行の口座開設数は500万を超えネット銀行中でもっとも多いので、そのメリットを享受できる機会も多い。できるだけ多くの取引相手が使っているネット銀行を選び、コストを削減しよう。


rakuten-bank-fig7-01楽天銀行で削減できるコストは年間約20〜30万円
楽天銀行の試算によると、ATMや支店に行く時間コストなども含め、一般的な企業が楽天銀行を利用することによりトータルで削減できるコストは年間20〜30万円にものぼるという。

【課題3】スピード

rakuten-bank-fig5タイムラグで業務を滞らせたくない。
特にECサイトなどを運営している方に多い課題だが、これまでは相手が送金してもすぐには入金が反映されず、少なからずタイムラグが発生していた。特に15時を過ぎると翌営業日まで入金確認ができないため、入金確認後に何らかのアクションを起こす必要のある業務にとっては大きなタイムロスになる。

ネット銀行はWeb上でいつでも振込の手続きや明細の確認ができるが、入金のタイミングは基本的に従来と変わらない。しかし楽天銀行間の送金の場合、24時間365日、リアルタイムで入金を確認することができる。

特にスタートアップ企業にとって、ビジネスのスピードは他社との競争力や顧客満足度に直結する重大な要素。効率的なビジネスを実現するためにも、利便性の高いネット銀行をすすめたい。

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ネット銀行口座開設までの流れと必要なもの(楽天銀行の場合)


1.申し込み

Webサイトの申込フォームから

2.必要書類と申込書を郵送

<必ず提出すべき書類>
1) 法人登記内容確認資料(履歴事項全部証明書)
2) 口座管理者の本人確認資料(運転免許証のコピーなど)

<登記上の住所と実際の事業所住所が異なる場合>
・ 追加として連絡先確認資料(公共料金等の領収証など)
※ 必要に応じ、上記以外に追加の確認書類をお願いする場合や、
ご提出書類について電話にて内容確認をさせていただく場合があります。

3.審査

Webサイトで審査の進捗状況を確認できる。

4.口座開設完了!

ID/パスワードを設定して利用開始。
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rakuten-bank-fig15申し込みに必要な「履歴事項全部証明書」って?どうしたら入手できるの?
『履歴事項全部証明書』とは登記簿謄本に相当する証明書のこと。法務局などの登記所で交付しているが、忙しい起業家にはそんな時間すら惜しい。あまり知られていないが大半の法務局が郵送対応しているので、管轄の法務局に問い合わせてみよう。

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税理士に聞く!起業時に口座開設する金融機関の選び方

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「いま、銀行口座の開設が、
 起業家にとって大きな関門になっています。」



起業コンサルタント(R) / 税理士 / 特定社会保険労務士/行政書士 / ファイナンシャルプランナー/ 

中野裕哲氏


「どの銀行で会社の口座を作るのがオススメですか?」起業後に必ず受ける質問です。
初めての起業で、数多くの金融機関の中からどこを選べばいいか判断に迷うのは当然です。


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法人口座開設の実態

今、銀行口座の開設が、起業家にとって大きな関門になっていることをご存知でしょうか?昨今の振り込め詐欺等の犯罪への警戒を背景として、新しく立ち上げた会社の口座開設には特に厳しい審査を行う金融機関。その影響で、真面目に事業に取り組もうとしている起業家までが、大量の審査資料の提出、不明確な審査基準などにより口座開設時に多大な時間的負担を強いられているのです。これは意外と知られていない事実です。


起業家の悲惨な口座開設事例

私がサポートしている起業家さんが実際に体験した事例をお話しします。

【B社のケース】40代社長。社員なし。ライター業。
「謄本を入手後、オフィス近くの金融機関を回り会社の口座開設を申込む。10行近くを当たってみたものの、全てで口座開設を断られました。通常の業務をこなしながら口座開設のためにかけずりまわること3ヶ月。途方に暮れていると、たまたまある銀行から営業電話がかかってきたのです。内容は運用商品の営業。思い切って営業マンに会社の銀行口座の開設をお願いしたところ、これがなんとあっさり承諾。今までの苦労がウソのように、口座開設に成功したのです。結局口座開設できるかどうかは『運』なのですね。とにかく請求書に会社の口座を書いて発行できることに安堵したのでした。」


申込手続き等に必要以上に時間を費やすのは不幸なこと

銀行口座の開設に相応の審査があるのは、犯罪防止の観点からも当然のことだと思います。 ただ、事業のスタートに必須である銀行口座の開設のために、本業以外での時間を必要以上に費やしてしまうのは起業家にとって非常に不幸なことです。

税理士オススメの法人口座

このような状態を何とかしたいと考え、良い金融機関がないか探していたところ私が目を付けたのが楽天銀行です。今まで様々な銀行との取引をしてきた私からみても、シンプルな申込方法や利便性、コストメリットなど、多くの面で起業家にオススメできる銀行だと感じます。

起業したばかりの会社だけでなく、すでに口座を一つもっている会社であってもうまく使って手数料などのコスト削減にもつなげるのもいいですね。これを機に楽天銀行での口座開設を一度ご検討されてはいかがでしょうか。

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ネット銀行口座開設までの流れと必要なもの(楽天銀行の場合)


1.申し込み

Webサイトの申込フォームから

2.必要書類と申込書を郵送

<必ず提出すべき書類>
1) 法人登記内容確認資料(履歴事項全部証明書)
2) 口座管理者の本人確認資料(運転免許証のコピーなど)

<登記上の住所と実際の事業所住所が異なる場合>
・ 追加として連絡先確認資料(公共料金等の領収証など)
※ 必要に応じ、上記以外に追加の確認書類をお願いする場合や、
ご提出書類について電話にて内容確認をさせていただく場合があります。

3.審査

Webサイトで審査の進捗状況を確認できる。

4.口座開設完了!

ID/パスワードを設定して利用開始。
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rakuten-bank-fig15申し込みに必要な「履歴事項全部証明書」って?どうしたら入手できるの?
『履歴事項全部証明書』とは登記簿謄本に相当する証明書のこと。法務局などの登記所で交付しているが、忙しい起業家にはそんな時間すら惜しい。あまり知られていないが大半の法務局が郵送対応しているので、管轄の法務局に問い合わせてみよう。

(創業手帳編集部)

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