注目のスタートアップ

株式会社テーブルクロス 城宝薫 | 「食×体験」訪日旅行者に向けたプラットフォームで注目の企業


「食×体験」をコンセプトに展開する、訪日旅行者に向けたプラットフォームで注目なのが城宝薫さんが2014年に創業した株式会社テーブルクロスです。

訪日旅行者向けのワンストップフードプラットフォーム「byFood.com」、国内向けのモバイルアプリ「Tablecross」の運営や、YouTubeなどを活用して日本の食文化や日本各地での魅力的な情報を発信しています。

また「byFood.com」を通じた取引に対して、利益の一部を途上国の子供たちのために寄付をする取り組みについても注目されています。

株式会社テーブルクロスに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

当社が運営する「byFood.com(バイフードドットコム)」は、「食×体験」をコンセプトに展開する、訪日旅行者に向けたプラットフォームです。

食体験の予約や、レストラン予約サービスを提供し、「日本滞在中の食については、byFoodを見たら問題ない!」と感じていただけるようなワンストップサービスを目指しています。

また、byFoodで予約を行うことで、収益の一部を慈善団体に寄付し、途上国の子どもたちに給食を届けることができるのも、特徴のひとつです。

さらに、YouTubeチャンネル「Japan by Food」 とグルメブログを運営しており、旅行好きな海外の方々が日本の食文化を学び、日本各地での魅力的な情報を学ぶことができます。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

訪日旅行者の皆さんをはじめ、日本の食に興味のある方々に見ていただき、実際に体感していただくことで、日本の食への興味をさらに深めていっていただければ嬉しいです。

ミシュランのお鮨屋さんとコラボしたbyFoodオリジナル商品なども展開しているので、ここでしか味わえない体験をしてみたい!という方にご利用いただきたいです。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

byFood.comから予約すると、手数料・広告費の一部が世界中の子どもたちの給食費に充てられます。これまでに30万食を超える給食を途上国の子どもたちに届けることができました。

また、日本各地の地場の食産物を通じて体験商品を作り出すほか、持続可能な飲食店および地域開発を行い、地域の認知度拡大、観光客の誘致支援を実施することにより、分散化社会へのシフトに貢献します。

さらには、昨今のコロナ禍を受け、三密を避けた旅プランの提供、その体験を通して、一生の思い出に残る時間を過ごしていただける、そんなサービスを目指しています。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

日本各地の情報を取り扱うプラットフォームを創出するために、ローカルマーケティングが多岐に渡ること、そして、日本全国にコネクションを作ることに苦労しました。

ですが、その都度自分たちのミッションを全力でぶつけに行ったことにより、私たちの想いに共感していただき、手を差し伸べてくださる方が必ずいらっしゃったので乗り越えることができました。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

「食」の秘めている可能性は無限大にあると感じています。

地域資源である食文化は、体験をはじめ、エンタメ、スポーツ、観光などと掛け合わせることによって、コト消費・トキ消費を創出し、一生の思い出に残る体験へと変わります。

地域の方々と連携し、最大限の価値を生み出すことによって、たくさんの人々に幸せを感じていただきたい。世界一のフードエンターテイメントカンパニーになることが、大きな目標です。

・今の課題はなんですか?

当社の在籍スタッフはほぼグローバル人材です。

お客様は日本の飲食店や企業の方々のため、外国籍スタッフでは、日本語でのやりとりに少し不安があることも。

事業拡大真っ只中の今、国内向けの支援ができるメンバーを集めることが直近の課題です。

・読者にメッセージをお願いします。

日本には、眠っている「食」の資源がたくさんあります。

日本各地に存在する「食」の素晴らしさを世界各地の人々に届けることで、食を通じた地域創生を行いたい。日本を「食」で元気にすることが、私の想いです。

想いを形にするために邁進すること、共感してくれる仲間との出会いを大切にすること、その積み重ねで今があると信じています。

会社名 株式会社テーブルクロス
代表者名 代表取締役 城宝薫
創業年 2014年
住所 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス 2F
社員数 12名
資本金 1,000万円
サービス名 byFood.com(バイフードドットコム)
事業内容 ・レストラン予約モバイルアプリ「テーブルクロス」の運用(日本語)
・訪日外国人観光客向けワンストップフードプラットフォーム「byFood.com」の運営
・飲食店向けマーケティング・コンサルティング
・フードエクスペリエンスの創造と商品開発のコンサルティング
・海外でのプロモーション(映像制作、インフルエンサーマーケティングなど)
・企業向けソフトウェア開発(モバイルアプリケーション、Webサイトなど)
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ESG サスティナブルツーリズム テーブルクロス 地方分散化支援 城宝薫 持続可能な開発
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

自動車整備機器メーカーの「ファインピース」と「ソフトバンクロボティクス」が業務提携
2022年6月27日、ファインピース株式会社と、同グループの自動車整備補助金助成金振興社、ESG/SDGs導入支援機構は、ソフトバンクロボティクス株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。…
CO2排出量算出・可視化クラウドサービス「zeroboard」運営の「ゼロボード」が資金調達
2021年10月4日、株式会社ゼロボードは、資金調達を実施したことを発表しました。 2021年9月21日にMBOを実施し、株式会社A.L.I. Technologiesが運営していたCO2排出量算出・…
猫の活動データを記録する首輪型デバイス「Catlog」展開の「RABO」が13.2億円調達
2022年4月6日、株式会社RABOは、総額約13億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、衛生用品大手のユニ・チャーム株式会社と、トイレ製品開発、フード開発、海外展開事業などを…
「大阪ガス」「MIRARTHホールディングス」が事業用太陽光発電所を開発する「レーベンクリーンエナジー」が開発した中小型太陽光発電所を保有・運営する「レーベンエナジー2号合同会社」に出資参画
2023年4月13日、MIRARTHホールディングス株式会社と大阪ガス株式会社は、MIRARTH HDの100%子会社で事業用太陽光発電所の開発を全国で手がける株式会社レーベンクリーンエナジーが開発し…
サンリット・シードリングス株式会社 東樹 宏和|生態系の診断に基づくコンサルティング事業で注目の企業
生物群集及び生態系の診断に基づくコンサルティングや生物機能を利用した製品および生産システムの開発及び開発支援、持続可能な食糧生産システムの設計事業などで注目されているのが、東樹宏和さんが2020年に創…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集