創業手帳(冊子版)を無料で取寄せ。厳選されたノウハウが詰まった100万人以上の起業家が使っている起業ガイドブックの決定版です。創業手帳の詳細を見る。
創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2021年12月6日株式会社IB 井藤健太|保険の請求勧奨・保険体験の向上に関する事業展開が注目の企業
保険の請求勧奨・保険体験の向上の事業展開で注目なのが、井藤健太さんが2018年に創業した株式会社IBです。
現在、日本の世帯の約9割が様々な保険に加入しており、年間で平均約40万円の保険料を支払っています。(生命保険文化センター 平成30年度「生命保険に関する全国実態調査」より)
その目的は、いざというときに自分や家族の命と生活を守るためのものです。
ところが、自分がどのようなタイプの保険に加入しているかや、保険金の支払われ方、支払われるシチュエーションがきちんと把握しきれていないが故に、肝心なときに手続きができないまま、経済的な負担を負い、的確な治療や対応が受けられなかったりする人が大勢おられるのが実情です。
こうした事態を防ぎ、保険本来の目的を加入者それぞれが享受出来るようにする取り組みに、今注目が集まっています。
株式会社IBの保険の請求勧奨サービスには、
・自分や家族が加入中の保険がスマートフォンで簡単にまとめて管理出来る
・請求できる可能性がある保険をまとめて調べることが出来る
・ワンタッチで保険金請求の連絡まで出来る
といったユーザーファーストな利便性が備わっています。
株式会社IBの井藤健太さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
「保険の請求もれをなくす」というミッションのもと、顧客基点の保険プラットフォーム「保険簿」を提供しています。
保険簿の特徴は以下の3点です。
①保険証券をアプリで撮影するだけ
②自動でデータ化し、簡単に登録ができる
③データを簡単に管理することができ、家族と共有する機能や請求できそうな保険を瞬時に診断することが出来る
・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?
全ての保険加入者のかたにご利用いただきたいです。
生命保険だけでなく火災保険や共済など、1人あたり平均6件もの保険に加入しています。
加入している保険の存在を忘れたり、証券を紛失したり、いざという時に自分が請求できる状態でなかったり、といったことに備えてもらえたらと思います。
・このサービスの解決する社会課題はなんですか?
そもそも「請求もれ」とは「請求できる保険に気づかずに請求していないこと」を指します。
推定では、年間約1.6兆円の請求もれが発生しています。
受け取れるはずの保険金を請求していないことによって、治療を諦めて亡くなってしまったというケースもあるのです。
この命にかかわる社会課題を、保険事業者とも協力しながら解決していきます。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
まだまだ創業期なので、乗り越えなければならないことはたくさんありますが・・・
創業時に大変だったのは、スタートアップ界隈のカルチャーがわからなかったことです。
人脈もなく、資金調達の方法もわからず、といった中でのスタートでした。
また、資格勉強や書物ではわからない世界でした。
私の場合は、「スタートアップ」「ベンチャーキャピタル」などのワードで検索して、片っ端から問い合わせフォームで連絡し、スタートアップ界隈の人と会うところからスタートしました。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
保険加入者が保険管理や手続きに労力をかけずに済むサービスを創っていきます。
そして、弊社が目指す社会への提供価値「保険を100%活用できるように」「コンシューマー基点の業界へ」「情報格差の是正」「保険のあり方の再定義」を実現していきます。
会社としては、全員が権限・責任を持つ組織とし、少数精鋭の筋肉質な企業として永続させていきます。
そのための行動指針を「目的から逆算して行動する」「コンシューマー基点で考える」「Win-Win-Win」「ユニークな発想を尊重する」「シンプルにする」と定めています。
・今の課題はなんですか?
課題はまだまだ全方面にあります。
限られたリソースの中、スピード感をもって一つ一つ取り組んでいくので、1か月ごとに最優先で取り組むことが変化します。
直近注力していることは、開発組織の強化、そのための採用です。
・読者にメッセージをお願いします。
人によるかと思いますが、私の場合、創業してから私生活も含めて「愉しい」という感情に浸れたことは皆無です。
とにかく課題が尽きることがありませんし、すべてのステークホルダーに対する最終責任が自分となるわけです。
ただ、自分の人生で実現したいことに対してベストは尽くしているので、反省することは多々ありますが、後悔することはないと思います。
皆さんがそれぞれの価値観・人生観の中で、ベストな選択と行動ができることをお祈り申し上げます。
また、どこかでお互いの苦悩や希望を共有できる機会があると嬉しいです。
会社名 | 株式会社IB |
---|---|
代表者名 | 井藤健太 |
創業年 | 2018年 |
事業内容 | 請求勧奨をはじめとした、保険加入後の保険体験の向上 |
サービス名 | 請求できる保険に気づけるアプリ「保険簿」 |
資本金 | 100万円 |
従業員数 | 13名 |
所在地 | 東京都 |
カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | IB スマートフォン 井藤健太 保険 保険簿 家族 治療 生活 社会課題 請求 |
この記事を読んでいる方に編集部からおすすめ


創業手帳のアドバイザーが5,000件のコンサル実績を元に完全に無料で相談中。やることが整理されます。気軽に相談に来てみてください。
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年6月1日、株式会社CoLifeは、HITOWAライフパートナー株式会社と業務提携し、住宅居住者へのハウスクリーニング領域におけるサービス提供を開始したことを発表しました。 CoLifeは、住…
2023年4月20日、株式会社eMindは、東北大学大学院医学系研究科による「てんかんスマート医療共同研究講座」において、eMindは2023年4月からてんかん患者向けに「eMind for Medi…
2022年4月4日、株式会社スリーは、資金調達を実施したことを発表しました。 スリーは、子どもの挑戦・習慣化を家族ワンチームで応援するアプリ「Welldone!(ウェルダン)」を運営しています。 日々…
2022年5月31日、株式会社PURMX Therapeuticsは、総額約8億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 PURMX Therapeuticsは、難治性疾患の治療のため、…
2022年9月8日、Frich株式会社は、総額1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Frichは、P2P互助プラットフォーム「Frich」を運営しています。 友だち同士などのグル…
大久保の視点
2023年3月15日(水)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第1回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われた。 明治大学の各学部…
2022年10月28日、「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」が閣議決定されました。 原材料価格の上昇や円安の影響などにより、エネルギー・食料品な…
大企業によるスタートアップ(新興企業)買収の際の法人税が軽減される方向で検討されている。既に、オープンイノベーション税制と言って買収ではなく、出資(増資)の…