注目のスタートアップ

Frich株式会社 富永源太郎|P2P互助プラットフォームの事業展開が注目の企業

P2P互助プラットフォームの事業展開で注目なのが富永源太郎さんが2018年1月に創業したFrich株式会社です。

P2Pとは「Peer-to-Peer(ピアトゥピア)」の略称で、端末がサーバを介さず端末同士で直接データファイルを共有することができることを言い、有名なところでは仮想通貨のやり取りで活用されている通信技術です。
このP2Pが保険分野に進出してきています。
簡単に言うと、知り合い同士でネット上のコミュニティを作りあらかじめお金を出し合っておき、その中の誰かがアクシデントに遭ったらそのお金を支払う、という仕組みです。
例えば、ペットが病気になって急にまとまったお金がいるとか、通販で購入した服が合わないから返品したいけど返品手数料や送料が自己負担になってしまう、といった、日常に潜むちょっとしたアクシデントが対象になり得ます。
予めこうした同じニーズを抱える人たち同士でセーフティコミュニティを作っておき、いざという時に助け合おう、というのがP2P互助プラットフォームです。
これにより、従来の保険や保証、公的支援の対象から外れてしまう人たちやニッチな補償内容までをカバーし、本当に必要な保証をコストパフォーマンス良く、自律分散的にあらゆる人たちが享受出来る世の中になるのでは、と注目が集まっています。

Frich株式会社のP2P互助プラットフォーム事業の特徴は、
既存の領域がカバーしていない領域でこそ、助け合いの仕組みであるP2P互助が果たす社会的役割があると考え、「保険ではない、次世代型のセーフティーネット」として「仲間同士のコミュニティ×保険」というP2P互助プラットフォームの発展に貢献している、という点です。

Frich株式会社の富永源太郎さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

Frichは、公的サポートや保険からどうしても取り残されてしまう人達に対して、みんなで創る新たな共助の仕組み(セーフティネット)を提供します。
同じリスクを共有する人達でお金を出しあい、万一のアクシデントに遭った人がいれば、出しあったお金をその人に給付するというものです。

・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

いわゆる「社会的弱者」の方々と、その方々をサポートしたいと思っている方に使っていただきたいです。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

助け合い、支え合う共助の仕組みを再構築することです。
保険ふくめた公的・一般的なサポートからどうしても外れてしまう方が、切り捨てられ、自助のみで生きていく社会にするのではなく、テクノロジーを活用し、彼らが無理なく支え合える仕組みをつくることです。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

ビジネスモデルについて、投資家含めた関係者の理解を得ることが難しかったです。
明確な解決策はありませんでした。
しかし、SDGsやESGといった世の中の趨勢もあり、目の前の課題を1つ1つ丁寧にひも解きクリアしていくことで当社に対する理解を深めていただくことが出来ています。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

自治体や保険会社と連動して、彼らが補えない分野を迅速かつ効果的にサポートできるようなサービスにしていきたいです。
コロナ禍に代表されるとおり、世の中の不確実性は高まっています。
ものすごいスピードで生産され、細分化されていくリスクに対して、同じくらいの機動力でそのリスクをカバーできるようなサービスにしていきたいです。

・今の課題はなんですか?

リファラル以外のチャネルから、志と能力の両方を兼ね備えた人材を採用することです。
当社は、社会課題を解決したいというアツい志がある人材に対して、事業開発力、IT力、保険商品開発力のいずれか1つの高いスキルと経験を求めています。
採用条件がかなり厳しいことは認識しています。そのため、今までリファラル以外の採用はあまりうまくいっていません。
本格的な事業拡大フェーズに入ったため、他のスタートアップ同様、人材採用が大きな課題となっています。

・読者にメッセージをお願いします。

社会課題を解決することと、スタートアップとして短期的に大きな成長を遂げることとの両立は極めて難易度の高いチャレンジです。
しかし、そんな大きなチャレンジをしている当社の存在を知っていただけたら嬉しいです。
また、もし何かを感じていただけたのなら、困難は他の選択肢よりも確実に多いとは思いますが、皆さんにもぜひ社会をより良くするためのチャレンジをして欲しいです。

会社名 Frich株式会社
代表者名 富永源太郎
創業年 2018年1月
事業内容 P2P互助プラットフォームの開発・運営
サービス名 Frich(フリッチ)
所在地 東京都千代田区神田神保町2-2-24 阿久澤ビル2階
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ESG Frich P2P保険 SDGs インシュアテック セーフティネット 富永源太郎 社会課題
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