注目のスタートアップ

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催

2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH ビジコン2024が行われました。

7組が最終選考で登壇しました。ハイレベルなプレゼンが展開され、優秀賞はcodeless technology株式会社猿谷吉行さん(行政文書のDX)、コンプライアンス・データラボ株式会社 山崎博史さん(マネロン対策)、株式会社27th楢村紘史さん(日本語学習支援)の3名が選ばれました。

登壇以外にも起業家やベンチャーキャピタリスト、メディア、創業関係者なども参加し登壇者や起業家を支援するネットワーキングも行われ、創業手帳代表の大久保幸世も審査員として参加し、コメントやアドバイスなどを行いました。

登壇者

codeless technology 株式会社<優秀賞受賞>
猿谷 吉行さん

使い慣れた運用書類をそのままデジタルフォームにして日本中の現場のDXを推進「Photolize」
感想:申請書類をデジタルフォームにするのは需要があると思いました。どれだけユーザーの単価×1組織あたりの導入フォーム数×業界の面を増やしていけるかですね。上手くやると3つの要素の掛け算、つまり3乗で伸びるので良いと思いました。日本の古い体質の組織に普及できるかが鍵です。官庁街の千代田区霞が関っぽい応募だと思いました。

コンプライアンス・データラボ株式会社<優秀賞受賞>
山崎 博史さん

マネロン・テロ資金供与等の対策における法人、取引の透明性向上のためのデータサービスを提供
感想:帝国データ、TSR、ユーザーベースなど大手がありますが、もともと外資系のデータベース会社におり知見のある山崎さん。TSRと提携し補完関係を持つ現実的な展開をされてます。データベース系は利益率・収益性の高い分野ですのでどれだけデータをカバーできるか、クリーニングできるかがだと思いました。地域性という意味では千代田区の中でも金融街の丸の内っぽい応募だと思いました。

株式会社27th<優秀賞受賞>
楢村紘史さん

日本文化への興味起点で日本語学習を希望する外国人向けオンライン日本語学習サービス
感想:日本語学習者・日本文化ファンはアニメや漫画の影響で世界中に一定の数がいますが、各国で少数派で孤立しており、つながりを求めているので、そうしたユーザーのコミュニティ化も面白いと思いました。今後、人材ビジネス路線に行くのか、コミュニティ文化路線でいくのか、学習ツールとして極めていくのかどの方向を選択するのかでビジネスの体質や構造が大きく変わると思いました。千代田区の地域性ということでいうと「秋葉原感」のある応募だと思いました。

株式会社Alis
志強さん

インバウンド用・ホテル向けの多言語DXサービス

Sympal株式会社
合田圭佑さん

機能性フレッシュドッグフード「MEDIFRESH」~愛犬に本当のフューマングレードを~

株式会社Cell-En
樋口貞春さん

生物(主に微生物)を利用した発電装置の研究開発、製品企画、設計、ライセンス事業

日本美容創生株式会社
金山 宇伴さん

更年期を迎える女性のビューティヘルスケア事業

概要

名称:千代田CULTURE x TECH ビジネスコンテスト2024
日時:2024日3月19日 (火) 18:00~20:30
会場:Startup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F)
参加費:無料
主催:千代田区
運営:株式会社ツクリエ

審査員

i-nest capital株式会社 代表パートナー/日本ベンチャーキャピタル協会理事 山中 卓 氏
株式会社MMインキュベーションパートナーズ 代表取締役/早稲田大学MBA非常勤講師 宮地 恵美 氏
創業手帳株式会社 代表取締役社長 大久保幸世

左から審査員山中さん、受賞者山崎さん、楢村さん、猿谷さん、審査員宮地さん、大久保

創業手帳・大久保の感想

最終選考の審査員として参加させていただきました。
千代田区ならではの特色のある社会性を意識した事業が多かった印象です。
面白いと思ったのは、千代田区は霞が関のような官庁街から、丸の内・日比谷などのビジネスエリア、秋葉原・神保町のようなカルチャー・アートなどの特色のあるエリアと幅の広さです。
千代田区は、行政の霞が関、大手企業中心の丸の内、書籍の街の神田神保町、秋葉原のサブカルなど様々な特徴があります。それらをカルチャーとテックという横串を刺して、ミックスしてみるという試みが非常に面白いと思いました。新しい発想は、異質なものの融合から生まれるからです。
各自治体でもこうした一捻りしたコンセプトに、エッジの立ったスタートアップ支援の企画が増えていくことを期待したいです。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。

解説者紹介

大久保幸世 創業手帳 株式会社 代表取締役

大手ITベンチャー役員で、多くの起業家を見た中で「創業後に困ることが共通している」ことに気づき会社のガイドブック「創業手帳」を考案。現:創業手帳を創業。ユニークなビジネスモデルを成功させた。印刷版は累計250万部、月間のWEB訪問数は起業分野では日本一の100万人を超え、“起業コンシェルジェ“創業手帳アプリの開発や起業無料相談や、内閣府会社設立ワンストップ検討会の常任委員や大学での授業も行っている。毎日創業Tシャツの人としても話題に。

創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら
カテゴリ イベント
関連タグ TOKYO創業ステーション ビジコン ビジネスコンテスト 東京都
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

イベントの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【東京都】「市場開拓助成事業」助成金 申請エントリー5/18締切
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「市場開拓助成事業」について発表しました。 販路開拓を目的とした展示会の出展に助成金を交付します。 対象商品 ・東京都・公社の事業において評価、認定、支援等を受け…
【東京都】「明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業」中小企業の技術開発を支援
東京都中小企業団体中央会は、令和7年の「明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業」の第1回募集について発表しました。 都内産業の活性化に向け、受注型中小企業の技術・経営基盤の強化を図るため、中小企業者等が…
【東京都】令和6年度第1回「事業承継支援助成金」
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、令和6年度第1回「事業承継支援助成金」の公募について発表しました。 事業承継、経営改善を実施する過程において活用する外部専門家等に委託して行う取り組みに対し、その…
【東京都】「第8回 躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」【助成額100万円~1億円】(11/6締切)
「第8回 躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」のご案内です。 都内中小企業者が「製品・サービスの質的向上」による競争力強化や「生産能力の拡大」のための生産性向上を進める際に必要となる機械設備等の…
【東京都】「株式投資型クラウドファンディング助成金」
東京都は「株式投資型クラウドファンディング助成金」を実施しています。 株式投資型クラウドファンディング(ECF)の利用に伴う手数料の一部を助成することにより、ベンチャー企業によるHTT・ゼロエミッショ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集