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2022年6月7日株式会社CBA 宇佐見良人|廃棄物処理プラットフォームの提供事業が注目の企業
廃棄物処理プラットフォームの提供事業で注目されているのが、宇佐見良人さんが2020年1月に創業した株式会社CBAです。
SDGsが声高に叫ばれるようになり、世界的な環境保全にますます注目が集まる現代、廃棄物の適正処理やリサイクル活動など「循環型社会」に関する取り組み方が問われています。
特に、企業活動において排出される「産業廃棄物」の処理には、様々な手続きや複雑な管理が発生します。
近年、企業が長期的に成長するためには、経営においてESG(環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance))の観点が必要だという考え方が世界中で広まってきており、投資の際の重要視点にもなっています。これから先、廃棄物処理担当者の担う責任はますます大きくなっていくことが予想されます。
しかし、現状では、自社の廃棄物処理に適したごみ処理事業者やリサイクル事業者の選定や、処理一連の流れや処理後の様子・結果を明確に示せる管理手段がなく、担当者の負担が大きいばかりか、その処理が本当に適切だったのか?その処理がどう社会に有益に還元されたのか?といったことも見えづらい状況です。
廃棄物処理には実に多くの関係者が関わり合っているため、その一元管理を行い、情報や知見の集約と適正な分配が肝要です。
今、廃棄物処理のDX化を推し進め、資源の有効活用や循環を促進していく動きに、改めて注目が集まっています。
株式会社CBAの廃棄物処理プラットフォームの特徴は、プラットフォーム集まった知見をフル活用し、全世界から最先端のリサイクル技術を発掘し、市場が求める形に最適化を行い、真の循環型社会を実現するサービスを提供できる、という点です。
株式会社CBAの宇佐見良人さんに、事業の特徴や今後の課題についてお話をお聞きしました。
・このプロダクトを開発するに至った経緯について教えてください。
SDG’sで循環型社会を目指す動きが活発になり、ヨーロッパ中心に世界でサーキュラーエコノミーが推進される中、依然として日本では燃やして熱利用するのが主流です。
今後、気候変動(CO2)、資源の枯渇等の課題に対応する為には、単純に燃やすだけでなく〝ごみ=資源〟と認識して循環させる流れが必須と思います。
ごみを循環させるためには、
①どこで何が発生するかを可視化
②効率的な回収
③正確な処理状況の把握
が必要です。
また、この状況を把握する事は業界の効率化と遵法性のUPにもつながります。
しかし、この発生から再利用に至るまで管理を推進するシステム(プラットフォーム)を作る認識と動きが業界内では遅く、新規の他業界からの進出の動きも見られない為に、自ら開発していこうと考えたのが経緯です。
・このプロダクトの特徴は何ですか?
まず廃棄物には産業廃棄物、一般廃棄物、有価物・専ら物という種類があります。
産業廃棄物においては廃棄物が適正に処分されるまでマニフェストという伝票でのトレース管理や廃棄物業者の適正な選定、産廃業者の許可証も含めた管理は必須です。
また廃棄物担当者はこれに加え廃棄物に関わる集計やレポート作成等があります。
まずCBAwellfestはこれらの業務を一気通貫で支援し業務コストを最大90%削減します。
既存業務の遵法性の担保と業務効率化の完成度を高めた段階で、資源循環を推進するサービスを展開します。
●排出した廃棄物が何に生まれ変わったのか?を知るための「サーキュラーエコノミーサービス」
●廃棄物業者、排出事業者情報から分析・評価を行う「環境与信サービス」
●更には自社とエリア全体のリサイクル率を向上させることが可能な「地域資源循環促進サービス」
の提供を開始します。
長くなりましたが我々のプロダクトをご利用いただくことにより、排出者の皆様が「法を守る・ルールを守るための環境マネジメント」から「攻めの環境マネジメント」にシフトすることが可能になるのが特徴です。
・どういう方にこのプロダクトを使ってもらいたいですか?
ご利用いただくのは排出事業者の廃棄物管理担当者です。
企業の規模は問いません。廃棄物を出している企業であれば全てが対象です。
現在はサービスをリリースしたばかりという事もあり、ESGに力を注ぐ企業の環境部・サステナビリティ部・CSR部の廃棄物管理担当者へご案内させていただく事が多いです。
またISOを導入されている企業やDX化を推進する企業からのお問い合わせも増えているので、そこにメリットを感じていただける方々にも有用だと思います。
<対象>
➤廃棄物管理のDX化を推進したい企業
➤廃棄物管理における法令遵守の徹底を検討中の企業
➤将来的に回収コストを削減したいとお考えの企業
・このサービスが解決する社会課題はなんですか?
〝廃棄物処理法〟と〝焼却〟を中心に据えた日本型の廃棄物対応は〝脱炭素〟〝資源循環社会〟へ移行する世界の基準と比べると大きく遅れをとっています。
それによりメーカーを中心とする廃棄物排出者がルール変更に伴う大きな負担を強いられているのが実状です。
私たちはそのような世界からの遅れの是正と排出事業者の負担軽減を、廃棄物DXプラットフォームの提供により実現します。
・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?
まずは資金調達です。
投資家に対する説明をする際、廃棄物市場はかなりニッチなものであるため、提供サービスの理解をしていただく為にかなり力を注ぎました。
・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?
廃棄物管理=CBAwellfestと言われるようなサービスにします。
〝CBAの成長無くして環境業界の成長なし〟と言われるようなサービスにしたいです。
大変烏滸がましいかもしれませんが、日本国を資源循環大国へ導くための一助となれればと。
・今の課題はなんですか?
直近ではサーキュラーエコノミーサービスと環境与信DBの開発に着手をしています。
これらの開発には廃棄物管理や廃棄物処理に関わる法律、ルールの理解が必須です。
それに並行しての仕様決めになりますのでかなり手間や時間がかかります。
文句を言わず一丸となって尽力してくれている当社のメンバー、パートナー企業の皆さんには頭が上がりません。
・読者にメッセージをお願いします。
廃棄物管理の徹底は一昔前だと規模の大きな企業の〝道楽〟というイメージがありました。
そして現在は〝義務〟というイメージに変わってきました。
我々は遠くない未来に〝義務〟から脱却し〝やりたいもの〟〝やれば得をするもの〟と廃棄物担当者の皆さんに思っていただけるようなサービスにしていきたいと考えております。
廃棄物管理をネガティブからポジティブに変える事が定着化する事により、地球、そして日本の環境は必ず良くなると思っています。
これからも応援いただければ嬉しいです。ありがとうございました。
会社名 | 株式会社CBA |
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代表者名 | 宇佐見良人 |
創業年 | 2020年1月 |
資本金 | 56百万円 |
社員数 | 8名 |
事業内容 | 廃棄物処理プラットフォームの提供 |
サービス名 | 廃棄物DXプラットフォームCBAwellfest |
所在地 | 〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-1-14コノトラビル6F |
代表者プロフィール | 総合商社(双日)にて資源リサイクル事業を企画、推進。 その後環境マネジメント業界のリーダーであるJEMSにて産業廃棄物管理サービスを黎明期より約12年間展開し最大顧客シェアサービスに育成。 ゴミの資源化を推進するための更なるDX化の必要性を痛感し、新規参入者が限られている業界の活性化を促すため自ら起業を決意。 熱気球日本選手権1991年チャンピオン。(早稲田大学卒) |
カテゴリ | 有望企業 |
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関連タグ | ESG投資 廃棄物管理 環境与信 資源循環 電子マニフェスト |
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