注目のスタートアップ

株式会社BigSmall 中内奈々|ビジネスアポイントメントのプラットフォーム運営事業が注目の企業


ビジネスアポイント獲得のためのプラットフォーム事業で注目されているのが、中内奈々さんが2021年5月に創業した株式会社BigSmallです。

営業活動を行う上で、ほとんどの企業がぶつかる課題の一つに、「ビジネスアポイントメントの獲得」があるのではないでしょうか。
自社の取り組みやプロダクトについて提案したい企業を的確に探し出し、適正な相手と商談テーブルに着けるかどうかが、歩留まり率を高めるためには大事です。
また、1回だけの商談で全てが決まればいいですが、たいていの場合、複数回の商談を繰り返すことで、相手のニーズを拾ったり自社の特長を理解してもらったりというすり合わせを行い、最終的に合意に至れば契約完了というケースが多いかと思います。
ここまで手間をかけても、残念ながら最終的な合意に至らず、徒労に終わってしまうという場合も中にはあるでしょう。

起業をし、一日も早く事業を軌道に乗せ、スケールしていく段階においては、商談テーブルに着けるスピードと質の両立が肝要です。
その部分をサポートしてくれるプラットフォーム事業に、今、注目が集まっています。

株式会社BigSmallの中内奈々さんに、事業の特徴や今後の課題などについてお話をお聞きしました。

・このプロダクトの特徴は何ですか?

BizApo(ビズアポ)は「いつでもキーパーソンに会える環境」をご提供する、ビジネスアポイントの革新的プラットフォームです。

特徴1、【瞬時にキーパーソンにリーチする、アクセシビリティ】
第一の特徴は「アポ取得の効率の良さ」です。
これまでアポイントを取得するには、①アポを取りたい企業に連絡→②先方が審査→③先方から返信→④アポの日程、場所、面談方法を調整→⑤アポ成立という手順を踏む必要があり大変な労力を要しました。
しかしBizApoでは、①’「アポ公開機能」で公開されている面談方法・場所をご確認の上、候補日からアポ希望日を選択→②’先方が審査→③’アポ成立 と、これまでのプロセスより2段階短くなっているため、格段に早くアポ取得が可能です。
さらに高度な検索機能の実装により、キーパーソンを的確に抽出し、アクセスすることを可能にしました。
以上のように、企業や人材の選定~アポイント取得までのプロセスを最適化することで、キーパーソンにいち早く辿り着くことが可能です。

特徴2、【アポ成約率の向上】
第二に「アポの成約率が高い」ことです。
「アポ公開機能」では、アポの相手の業務内容、業種/職種などの条件を指定でき、要望が合致した企業にアポイントの申請をするため、双方のニーズを満たすことができ、必然的に成約しやすくなります。
また認知度の低いスタートアップや中小企業でも、アポ取得を容易にするために、信頼度指標として「面談後評価(面談相手からの口コミと5段階評価)」を導入しており、評価の高い企業は成約率が大きく向上する仕組みとなっています。
これにより認知度が低い企業であっても、アポ取得数が増加し、新規契約の獲得、アライアンス構築、イノベーション創出などの成長機会を掴めます。

特徴3、【高い費用対効果】
第三に「圧倒的な費用対効果」です。
企業の存続にとって、成長の柱である営業・販路拡大は急務です。
既存のマッチングサービスは、一つのアポイント取得に平均5万円程度かかるため、企業の業績を圧迫してしまいます。
BizApoは、「アポ取得費用を従来平均の1/10以下に圧縮」することが可能で、営業コストを削減し、利益率が向上します。

以上の3つの特徴により、従来のアポイントの仕組みを大幅に効率化し、企業規模や業種/職種の垣根を越えた人的交流を活性化することで、参加ユーザー同士のシナジーを最大限に高めることが可能となります。


・どういう方にこのサービスを使ってほしいですか?

このサービスは、業種や職種の垣根を越え、あらゆるビジネスパーソンがアポイントを通じてカジュアルに交流・情報交換することで、ビジネス上の様々なシナジーを起こすことを目標としています。

いわば、アポイント特化型のSNSのようなイメージでお気軽にご利用頂くことが理想です。

そうした交流を通じ、
1. 新規取引先や営業のリードの獲得
2. 業務提携やアライアンス構築
3. 新ビジネスの創出やオープンイノベーション
を期待される、全ビジネスパーソンにご活用頂ければ幸いです。

・このサービスの解決する社会課題はなんですか?

現在、5Gの普及など通信環境の大幅な向上により、世界中の膨大なデータや既存の技術情報が瞬時に共有されるようになり、指数関数的に新たな技術革新が生まれる環境が整いつつあります。
そして2030年までに、量子コンピュータ、AI、XR(メタバース)、ブロックチェーン、ドローン等の先端技術が相互に技術融合を起こし、破壊的イノベーションが爆発的に生まれることが確実視されています。
この巨大な潮流の中で、多くの日本企業が淘汰されると予想されています。

高齢化と人口減少が常態化した日本企業の盛衰は、グローバル市場にどう食い込めるかにかかっていますが、グローバル競争で生き抜くには、先人が残した世界有数の知財の蓄積と先端技術の融合を加速することが急務となります。
それには「知名度や販路は不足がちだが、独自の技術やノウハウをもっている中小企業」と、「販路・資金はあるが、イノベーションが必要な大手企業」が手を組む必要があり、その実現には、有望企業に瞬時にリーチできる環境の構築が重要となります。

そこで当社は、「技術融合を加速し、破壊的イノベーションが次々と生まれる環境を整える」ことを使命に、創業間もない企業でも容易にご活用頂けるビジネスマッチング、BizApo(ビズアポ)をローンチ致しました。

・創業期に大変だったことは何でしょう?またどうやって乗り越えましたか?

革新的機能をもつプラットフォームを構築するためには、先進的なシステムが必要で、世界的なプログラマーの協力が不可欠でした。当初はなかなか協力してくれるプログラマーが見つかりませんでしたが、創業への熱い思いを粘り強く語り、電子機器製造受託の世界的企業の上級SEを創業メンバー兼CTOとして迎えることに成功しました。

・どういう会社、サービスに今後していきたいですか?

BizApoは、現在は日本企業を対象にサービスを提供しておりますが、将来的には世界中の企業と企業、人と人が繋がる、グローバルなBtoBアポイントのプラットフォームを目指しており、日本にいながら世界中の企業と商談が出来るようにしたいと考えております。
その結果、日本企業が世界市場に展開するための基盤となるサービスをご提供できれば望外の喜びです。

・今の課題はなんですか?

最大の課題は、一定数のユーザーが集まるまで、ネットワーク効果があまり出ないことです。
そのため先行者利益として、2022年9月末までにお申し込み頂いた方は、全サービスを制限なしで無料提供させて頂いております。

・読者にメッセージをお願いします。

現在、世界中で破壊的イノベーションが次々と生まれ、既存企業が淘汰される流れが加速しており、日本企業が単独で生き残れる時代は終焉を迎えつつあります。
このような激動の時代を生き抜くには、企業同士が協業し不足するリソースを互いに補い合うことで、イノベーション創出や事業展開のスピードを上げていく必要があります。
BizApoは、「あらゆる企業と瞬時に繋がり、 成長機会をモノにする。」環境をご提供し、貴社ビジネスの発展の一助となれるよう尽力して参ります。

会社名 株式会社BigSmall
代表者名 中内奈々
創業年 2021年5月1日
社員数 4名
所在地 107-0052 東京都港区赤坂2-17-1
サービス名 BizApo(ビズアポ)
事業内容 ビジネスアポイントのプラットフォームを運営
代表者プロフィール アメリカの大学卒後、パナソニックの経営企画室にて、海外戦略の企画立案を担う。
独立後、中堅~大手企業のクロスボーダー経営支援事業を開始。
近年は、(株)G-Next、(株)アーリーワークスをはじめ、複数のスタートアップ支援に携わる。
2021年、これら企業の共通課題である成熟企業とスタートアップの間のリソースのミスマッチを解決するためBizApo(ビズアポ)を創業。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BigSmall アポイント取得 オープンイノベーション セールス方法 ビジネスマッチング 中内奈々 営業支援
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

クリエイター向けポートフォリオサービスを提供する「foriio」が資金調達
2023年1月25日、株式会社foriioは、資金調達を実施したことを発表しました。 foriioは、クリエイター向けのポートフォリオプラットフォーム「foriio(フォーリオ)」を提供しています。 …
インサイドセールスDXツールを開発・提供する「SALES GO」が「ブロードリーフ」と資本業務提携
2022年7月20日、SALES GO株式会社は、株式会社ブロードリーフと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 SALES GOは、SALES ROBOTICS株式会社のSaaSプロダクト…
「アイデアバンク」社会課題解決型のビジネスアイデアを掲載 ビジネスマッチングサポート
公益社団法人日本青年会議所は「企業交流支援プラットフォーム」内において、社会課題解決型のビジネスアイデアを掲載する「アイデアバンク」を運営しています。 「アイデアバンク」は、さまざまな社会課題解決型の…
【11/13-15開催】「新価値創造展 in 未来モノづくり国際 EXPO 2024」
2024年11月5日、独立行政法人中小企業基盤整備機構は、「新価値創造展 in 未来モノづくり国際 EXPO 2024」の開催について発表しました。 「新価値創造展 in 未来モノづくり国際 EXPO…
【7/3~7/5開催】九州・山口地区のものづくりの展示会「中小企業テクノフェアin九州2024」
「課題解決EXPO 2024 中小企業テクノフェアin九州2024」のご案内です。 「中小企業テクノフェアin九州は」、「ものづくり」に積極的に取り組む中小企業が、自ら培った技術力による優秀な開発製品…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集