注目のスタートアップ

わさびの自動栽培ソリューションを開発する「NEXTAGE」が2億円調達

company

2025年9月5日、株式会社NEXTAGEは、資金調達を発表しました。

NEXTAGEは、わさびの自動栽培ソリューションの開発に取り組んでいます。

現在、わさび栽培モジュールの製造・販売・保守・栽培サポートや、わさびを販売するECサイト「山葵人商店」の運営、研究開発などを行っています。

今回調達した資金は、独自AIを活用した栽培管理システムと栽培技術のアップグレード、事業体制・組織の強化に活用します。


国内農業は高齢化と後継者不足が進行し、生産現場の維持が困難になっています。この打開策としては、大規模経営の推進に加え、ICTやロボット、センサーといった先端技術を組み合わせ、省力化かつ低コストな生産体制を確立することが不可欠です。

すでに農業用ドローンや土壌・環境モニタリングセンサー、収穫支援ロボットなどの導入事例が増えています。しかし天候変動や災害など外的要因を完全に排除するのは難しく、従来の技術だけでは安定生産を実現しきれません。

そこで注目されるのが、植物工場をはじめとする完全管理型の自動栽培システムです。とくにレタスなどの葉物野菜は、成長が規格化しやすく水耕栽培との相性が良いため、効率的かつ衛生的に大量生産が可能です。

わさびは世界的な日本食ブームの影響などもあり需要が高まっています。一方で、風味が優れる水わさびは限られた環境でしか栽培できず、安定供給が難しいという課題を抱えています。また、生産者自体も大幅に減少しており、安定供給を可能とするソリューションが求められています。

NEXTAGEはこれらの課題に対応するため、AI技術と閉鎖環境型水耕栽培を駆使し、わさび生産の自動化に取り組んでいます。また、この技術はわさび以外の作物の生産への適用も期待されています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Agritech BtoB EC アグリテック ソリューション モジュール 実証実験 技術 株式会社 植物工場 海外展開 自動 自動化 資金調達 農業
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

腸内細菌×脳波のデータ研究を軸としたヘルステック事業を展開する「ORKAホールディングス」が資金調達
2023年9月1日、ORKAホールディングス株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 研究開発をはじめ、バイオマーカー検査の解析受託、ヘルスケアアプリ、フィットネスクラブ、メディアなど、健康…
「第1回 電子化・オンライン化 支援 EXPO」「第1回 テレワーク・在宅勤務 支援 EXPO」「第1回 ニューノーマル オフィス EXPO」 横浜・大阪・オンラインの3会場で開催
2021年6月2日、株式会社イノベントは、「第1回 電子化・オンライン化 支援 EXPO」、「第1回 テレワーク・在宅勤務 支援 EXPO」、「第1回 ニューノーマル オフィス EXPO」を開催するこ…
2025年2月15日(土)分 青果物(野菜・果実)の卸売価格速報値
農林水産省は青果物の卸売価格を毎日更新し、ホームページで公表しています。 日別情報については速報性を重視し、取引当日の情報をもとに取りまとめています。 数値は主要卸売市場を合計したものです。表にない品…
産業向けドローンサービスを提供する「テラドローン」が18.5億円調達
2023年1月25日、テラドローン株式会社は、18億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、世界時価総額2位のアラムコ社(サウジアラビア)のVCであるWa'edです。 また、…
飲食店と卸売業者をつなぐ受発注プラットフォーム「クロスオーダー」提供の「クロスマート」が2.7億円調達
2021年2月22日、クロスマート株式会社は、総額2億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 飲食店と卸売業者をつなぐ受発注プラットフォーム「クロスオーダー」を運営しています。 受発注…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集