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2025年7月23日エッジAIプラットフォーム「Actcast」を提供する「Idein」が「キヤノン」から資金調達

2025年7月22日、Idein株式会社は、資金調達を発表しました。
引受先は、キヤノンマーケティングジャパン株式会社が運営するCVCファンド「Canon Marketing Japan MIRAI Fund」です。
Ideinは、エッジAIプラットフォーム「Actcast」や、対面接客解析AIサービス「Phonoscape」を開発・提供しています。
「Actcast」は、カメラやセンサーから得たデータをRaspberry Piなどのエッジデバイス上でリアルタイムに処理し、分析結果を生成するエッジAIプラットフォームです。
データ処理をローカルで行うことで、低遅延やプライバシー保護を実現しています。さらに、必要に応じてクラウドサービスに連携させることも可能です。
キヤノンとは、「Actcast」を活用し、AIの社会実装を加速させる事業共創を進めていきます。
エッジAIは、サーバーではなく端末側、つまり現場に設置されたデバイス上で動作するAI技術を指します。電源、サイズ、コストなど制約の多いIoTデバイスでも無理なく稼働するよう最適化されているのが特徴です。
エッジAIの最大のメリットは、解析結果をリアルタイムに出力できる点にあります。一般的なクラウドAIではインターネット経由でサーバーに処理を委ねるため、通信遅延やサーバー性能によるタイムラグが避けられません。たとえば、自動運転のように瞬時の判断が求められる場面では、わずかな遅れが重大なリスクにつながるため、現場で即時処理できるエッジAIの導入が不可欠です。
エッジAIをより簡単に、確実に現場に展開するためのプラットフォームが「Actcast」です。低コスト、スピーディー、リアルタイム処理、拡張性を特徴とするこのエッジAIプラットフォームは、個人情報を守りながらデータを活用したい、コストを抑えてエッジAIを導入したい、多拠点・多数デバイスを展開したいといった要望に応えています。
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