創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2025年7月15日発酵由来の次世代タンパク質食品を開発する「フェルメクテス」が2.5億円調達

2025年7月10日、フェルメクテス株式会社は、総額2億5000万円の資金調達を発表しました。
フェルメクテスは、発酵由来の次世代タンパク質食品を開発しています。
現在、納豆菌由来の粉末タンパク質食品「kin-pun(きんぷん)」を展開しています。
納豆菌そのものをタンパク質源として食品化した製品です。グルテンフリーや高タンパクといった機能性、発酵の香りや旨味を特徴としています。パン・麺・菓子・ソース・ドレッシングなどでの利用を想定しています。
今回調達した資金は、「kin-pun」の研究開発体制の強化、量産体制の確立、事業会社との連携拡大、販路開拓、人材採用などに活用します。
世界的な人口増加や経済発展によってタンパク質の需要が急増し、供給が追いつかなくなる「タンパク質危機(プロテインクライシス)」が国際的な問題として浮上しています。
このタンパク質危機の解決のため、昆虫食・微細藻類・培養肉・植物性代替肉などの新たなタンパク質源の開発・普及、タンパク質効率の高い農業・畜産・養殖モデルの確立、消費者の意識変化を促すビジネスの開発などが進められています。
このような流れのもと、フェルメクテスは納豆菌や発酵技術を活用し、優れた食味を持つ新たなタンパク質食品によって、新たな市場の開拓を目指しています。
フェルメクテス株式会社のコメント
このニュースを受けまして、フェルメクテス株式会社よりコメントが届きました。
フェルメクテス株式会社 代表取締役・Chief Executive Officer(CEO) / 博士(理学)
大学および大学院にて枯草菌(納豆菌)の酵素化学、分子遺伝学を研究し、博士の学位を取得。食品総合研究所では、枯草菌(納豆菌)のDNAマイクロアレイ解析法を開発。慶應義塾大学では、枯草菌(納豆菌)による遺伝子組み換え法やメタボローム解析法を開発。ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社では、技術開発担当取締役として、東京証券取引所マザーズ市場への上場に貢献。
・今回の資金調達の目的は何ですか?
今回調達した資金は、独自の納豆菌由来粉末タンパク質食品「kin-pun(きんぷん)」の事業成長に向けて活用します。
具体的には、研究開発体制の強化、量産体制の確立、販路開拓、事業会社との連携拡大、人材採用などに充当し、事業基盤をさらに拡充してまいります。
・今後の展望を教えてください。
2025年1月に採択された「地方大学・地域産業創生交付金事業(鶴岡ガストロノミックイノベーション計画)」とも連携しながら、研究開発とブランディング活動を一層推進します。
これにより、発酵性タンパク質食品「kin-pun」の社会実装を加速させ、鶴岡・庄内から世界へ新しい食の可能性を広げていきたいと考えています。
・読者へのメッセージをお願いします。
弊社は2021年創業で5年目を迎えることができました。まだ企業として独り立ちできたとは言い難い状況ですが、弊社の理念に共感頂いた多くの方々からのご支援のもと、社会問題の解決に向けて事業を続けています。焦らず常に事業理念と計画を見直し、みなさんと共により良い社会を築き上げていこうと思っています。
事業の成長には資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。
読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。カテゴリ | 有望企業 |
---|---|
関連タグ | kin-pun きんぷん タンパク質 フェルメクテス 株式会社 機能性 由来 発酵 研究開発 粉末 納豆 資金調達 食品 |
有望企業の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2020年5月7日、株式会社電通国際情報サービスは、次世代スマート・オフィス/ビルディング・ソリューション「wecrew(ウィクルー)」の開発に着手したことを発表しました。 2020年夏の提供を予定し…
2022年8月2日、Yoom株式会社は、総額8億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、2022年6月23日付で新会社Yoom株式会社を設立し、株式会社TimeTechnolog…
2022年4月13日、株式会社Acompanyは、「AutoPrivacy」をリリースしたことを発表しました。 Acompanyが提供する「AutoPrivacy」は、データコラボレーションの課題を一…
2023年7月26日、株式会社テラスカイは、株式会社テクノスジャパンと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 テラスカイは、グループウェア「mitoco」の開発・提供や、富士通株式会社のクラ…
2022年9月9日、CBcloud株式会社は、株式会社はぴロジと、「コネット便」の提供を開始するため、基本合意書を締結したことを発表しました。 CBcloudは、荷主と配送パートナーを直接つなぐプラッ…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…