【中小企業庁】インボイス制度対応 各種支援策の案内

tool

中小企業庁は、インボイス制度への対応に取り組む事業者に向け、各種支援策を案内するチラシ(2025年7月時点版)を公開しています。

インボイス制度への対応に関する相談窓口

・税理士へのオンラインでの相談体制を構築
・商工会・商工会議所・よろず支援拠点等による経営相談対応・専門家派遣・講習会の開催などを実施

課税事業者向け

デジタル化によるインボイス対応にかかる事務負担の軽減

IT導入補助金により、ITツール(一部ハードウェア含む)の導入費用等を支援。

課税転換に伴う販路開拓支援

小規模事業者持続化補助金により税理士等への相談費用も含めた販路開拓等の支援。

免税事業者向け

免税事業者についての取引上の懸念への取組み

・免税事業者及びその取引先のインボイス制度への対応に関するQ&Aを公表しているほか、実態把握のための書面調査等を実施しています
・取引上の悩みは下請法及び建設業法並びに優越的地位の濫用規制に係る相談窓口または下請かけこみ寺で相談できます

IT導入補助金

「デジタル化による事務負担軽減」

インボイス対応類型では、会計・受発注・決済ソフトに加え、PC・タブレット・レジ・券売機等のハードウェア導入費用を支援しています。

また、電子取引類型では、発注者(大企業を含む)が受発注ソフトを導入し、受注者である中小企業などに無償で利用させる場合の導入費用を支援しています。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者等が経営計画を自ら策定し、商工会・商工会議所の支援を受けながら取り組む販路開拓等の費用(税理士等への相談費用を含む)を支援します。

免税事業者からインボイス発行事業者に転換する事業者(インボイス転換事業者)に対し補助上限を50万円上乗せします。


インボイス実務チェックシート


インボイス登録ガイド


2023年10月より、インボイス制度(適格請求書等保存方式)の運用が開始されました。

この制度は、2019年10月の消費税の複数税率導入により複雑化した経理業務に対応し、ミスや不正の防止を図る目的で導入されたものです。

インボイス制度では、免税事業者は適格請求書を発行できません。

そのため、取引先から適格請求書の発行を求められた場合には、免税事業者であっても「適格請求書発行事業者」として登録し、課税事業者となる必要があります。

こうした制度変更により、経理業務は一層煩雑になり、多くの事業者にとって業務負担の増大という課題が浮上しています。

このような状況を踏まえ、政府は補助金・助成金の提供や相談窓口の設置など、事業者の制度対応を支援する各種施策を講じています。

インボイス制度への対応に不安を抱いている、または業務負担を軽減したいと考えている事業者は、これらの支援策を積極的に活用することが推奨されます。

インボイス制度の導入により会計処理が複雑になりました。そのためインボイス制度に対応した会計ソフトを導入し、効率化を図ることが重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、おすすめの会計ソフトや、導入方法について詳しく解説しています。

また、システム整備などデジタル化を進めたり、効率的なバックオフィス体制を整備したりするには資金調達も必要となるかもしれません。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 便利なサービス
関連タグ インボイス インボイス制度 チラシ 中小企業庁 支援策 経済産業省 適格請求書発行事業者
詳細はこちら

インボイス制度への対応に取り組む皆様へ各種支援策のご案内(PDF)

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

便利なサービスの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「IPAS2023事例集」が公開 知財戦略構築における6つのポイント等を解説
経済産業省は、特許庁が「IPAS2023事例集」を作成し公開したことを発表しました。 特許庁は、2018年度からIP Acceleration program for Startups(IPAS)を実…
支援策パンフレット「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」
経済産業省は、新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者が活用できる支援策をパンフレットにまとめ、公表しています。 「経営相談」、「資金繰り支援」、「設備投資・販路開拓支援」、「経営環境の整備」、「…
【中小企業庁】イベント「経営支援の最前線~我が社の将来を専門家と紐解く~」 全国7都市で開催
2025年2月5日、中小企業庁は、「経営支援の最前線~我が社の将来を専門家と紐解く~」の開催について発表しました。 自社事業に不安を持つ経営者や、将来経営を担えるか不安な承継候補を対象に、経営で困った…
令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害に関する被災中小企業・小規模事業者支援措置
2023年6月5日、経済産業省は、令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による災害に関して、茨城県、埼玉県、静岡県及び和歌山県の5市1町に災害救助法が適用されたことを踏まえ、被災中小企業・小規模事業…
出向起業「認定・助成金」制度 公募開始(10/30締切)
出向起業「認定・助成金」制度の公募のご案内です。 経済産業省による出向企業「補助金」制度が、2025年3月で終了しました。出向企業を希望する企業の相談が依然として根強い状況を踏まえ、補助金制度の事務局…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集