注目のスタートアップ

ヒト腸内細菌叢に作用するサプリを開発するS-Startups認定企業「NERON」が2000万円調達

company

渋谷区は、スタートアップ認定制度S-Startupsの初代認定企業である株式会社NERON2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

これにあわせ、国内外の研究機関や提携先と連携した共同研究プロジェクトを開始し、腸内細菌を用いた高機能サプリメントから将来的な創薬開発まで、脳腸相関に基づく革新的なWell-being製品の実現に向けた取り組みを加速させるとしています。

NERONは、腸内細菌叢が脳に影響することで、脳内の神経伝達物質やホルモンが活発に分泌されることに着目し、ヒト腸内細菌叢に作用するサプリを開発しています。

今回調達した資金は、製品開発と市場展開の推進、研究開発体制の強化、国内外ネットワークの構築に活用します。


腸内には、およそ100兆個ともいわれる細菌が存在しており、その約9割が腸内に集中しています。これらの細菌が多様な種類ごとに集団を形成している状態を「腸内細菌叢」あるいは「腸内フローラ」と呼びます。

腸内フローラは、私たちの健康に大きく関わる存在です。たとえば、私たちが消化できない食物繊維などを分解して栄養素に変換したり、腸内の粘膜を強化して病原菌の侵入を防いだりする働きがあります。また、善玉菌・悪玉菌・日和見菌といった菌のバランスを保つことで、免疫機能や代謝、さらにはメンタルの安定にも影響を与えるとされています。

このことから、とくにヘルスケアの領域では、腸内細菌叢の研究や活用に向けた開発が進められています。

NERONは、正常な腸内細菌叢が脳に影響すると、脳内の神経伝達物質やホルモンが活発に分泌されることに着目し、ヒト腸内細菌叢に作用するサプリの開発を通じ、ウェルビーイングの実現を目指しています。

また、高機能サプリメントのほか、脳腸相関を活用した抗ストレス製品の開発や、他の機能を有する新たな菌組み合わせの探索推進、国内外先端研究機関との連携などを通じ、事業を推進していくとしています。

研究開発型のビジネスでは戦略的な資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ スタートアップ 研究開発 腸内細菌 腸内細菌叢 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

美容医療口コミ・予約アプリを開発・運営する「トリビュー」が6億円調達
2025年1月29日、株式会社トリビューは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 シリーズCラウンドでの調達額は総額23億円となり、累計調達額は約40億円となります。 トリビューは、美容…
IoTビルオートメーションシステム「BA CLOUD」を展開する「cynaps」が3億円調達
2025年6月17日、cynaps株式会社は、総額3億円の資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は約5.9億円となります。 cynapsは、IoTビルオートメーションシステム「BA…
ノーコードのデータ分析ツール「Morph」などを提供する「Queue」が資金調達
2024年12月16日、株式会社Queueは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、米国のBasisTechです。 今回の資金調達により、累計調達額は1.7億円となりました。 Queueは…
サブミッション音楽メディア「tone」運営などの「グリッジ」が資金調達
2019年9月26日、グリッジ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 サブミッション音楽メディア「tone」や、クリエイティブ配信プラットフォーム「Gridge」、音楽レーベル「Ano(t…
「国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2020年1月〜11月)」が発表
2020年12月17日、フォースタートアップス株式会社は、「国内スタートアップ資金調達金額ランキング(2020年1月〜11月)」を発表しました。 フォースタートアップスは、成⻑産業領域に特化した情報プ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集