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2025年2月27日スマートウォッチを活用しドライバーの健康と安全を見守る「Nobi for Driver」を提供する「enstem」が1.4億円調達

2025年2月27日、株式会社enstemは、総額1億4000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
enstemは、スマートウォッチを活用しドライバーの健康・安全を見守る「Nobi for Driver」や、作業員向けの「MAMORINU」を開発・提供しています。
「Nobi for Driver」は、ドライバーが装着したスマートウォッチから得られる生体データを活用し、健康起因や居眠り運転による事故リスクを軽減するサービスです。
心肺データから危険な兆候をリアルタイムに把握し、ドライバーと管理者にリアルタイムにアラートを送信し、事故リスクを軽減します。
また、体調の可視化による危険抑制や、ドライバーごとの危険な状態の傾向分析も行うことができます。
今回調達した資金は、プロダクト開発体制の強化や、採用強化、マーケティング活動の強化に充当します。
事業用トラックの事故件数は全体として減少傾向にあります。一方で、体調不良や急性の疾患など、健康が原因の事故が増加傾向であることが指摘されています。
健康起因の事故が増加している理由としては、ドライバー業界全体の高齢化や、事業者・ドライバー双方の健康管理の意識不足、定期健康診断と有所見者への対応の不徹底などが挙げられます。
とくにトラック運送業界は、脳や心臓の疾患による労災において全産業平均の10倍であるほか、過労死認定も最多であり、過酷な労働環境が問題視されています。
しかしながら、トラックドライバーの労働は、1人でトラックを運転している時間がほとんどであり、管理者による健康管理が行き届かないことが根本的な課題です。
そのため、IoTなどのテクノロジーを活用し、ドライバーや車両の状態を遠隔で管理するシステムが近年注目を集めています。
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