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2025年2月26日腸内細菌を活用した革新的な魚類の養殖・育種技術を開発する「ホロバイオ」が2.4億円調達

2025年2月25日、ホロバイオ株式会社は、総額2億4000万円の資金調達を実施したことを発表しました。
ホロバイオは、魚類の腸内細菌叢を最適化・機能化する養殖技術の実用化を目指す京都大学発スタートアップです。
魚類の腸内細菌の働きを活用し、養殖魚の成長促進や、免疫力向上、植生転換などを実現する革新的な養殖技術(新規生物育種技術)の開発を進めています。
今回調達した資金は、主に以下の取り組みに充当します。
・魚類の腸内細菌叢を最適化・機能化する革新的養殖技術の実用化に向けた研究開発
・食性変換による環境適応型の養殖技術を推進する研究開発
・研究開発の強化及び事業推進に向けた人材の採用
気候変動や世界的な人口増大の影響により、タンパク質の需要と供給のバランスが崩れる「タンパク質危機」は、早ければ2025年から2030年に始まると指摘されています。
現代において主に供給されているタンパク質は畜産肉ですが、飼料を育てるための土地が限られており、畜産業における大規模な増産は難しいという現状があります。
これに加え、世界的な健康志向や日本食ブームなどが理由で、魚類の需要が高まっており、これに伴い養殖業への注目が高まっています。
一方で、養殖業は気候変動の影響を受けており、安定供給を実現するには、さまざまな環境に対応するための養殖技術・育種技術が必要です。
ホロバイオが実用化を目指す技術は、魚類が持つ機能性腸内細菌叢を養殖魚の稚魚に投与し、生着させることで、成魚の腸内細菌叢を変化させ、魚を大きく健康に育てるというものです。
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