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2022年9月17日都市型立体ロボット倉庫システムを提供する「Cuebus」が資金調達

2022年9月12日、Cuebus株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。
Cuebusは、リニアモーターを活用した都市型立体ロボット倉庫システム「CUEBUS(キューバス)」を提供しています。
リニアモーターが組み込まれたタイルを床・ユニットに敷き詰め、その上を荷物を載せた磁石とキャスターがついた板が動くことで、荷物の整列・取り出しを自動化する倉庫システムです。
タイルは床だけでなく、3次元の格子型のユニットを、2階建て・3階建てと拡張していくことで立体的に構築することも可能であり、スペースを最大限有効に活用できます。
今回の資金は、運営体制の強化、ハードウェア・ソフトウェア・アプリケーションの開発推進に充当します。
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人手不足にある製造業や物流倉庫では生産性の向上や省人化のため、テクノロジーの活用が進んでいます。
とくに荷物のピッキングなどを自動化する自律ロボットは大きな効率化につながるため、さまざまな倉庫で実用化に向けた取り組みが進んでいます。
倉庫内を自動化するロボットには、AMR(自律走行搬送ロボット)、AGV(無人搬送車)、GTP(棚搬送型ロボット)などの種類があります。
いずれも倉庫内の床を走行し、指定の場所や棚への搬送や、棚からのピッキングを担います。
倉庫内の床を走行するという特徴があるため、これらの搬送ロボットを走行させるための通路を設計する必要があります。
また、人間が同時に倉庫内を移動するのであれば、ロボットは事故防止のために、人間を認識し、自律的に停止したり避けたりするという機能が必要となります。
さらに、ロボットが走行する床が必要であるため、棚と棚の間には通路が必要となり、それなりの規模の倉庫が必要となります。
「CUEBUS」は、これらの倉庫ロボットと考え方が異なり、床自体が縦横無尽に動く仕組みを構築することで、荷物を移動させるというコンセプトです。
工場・倉庫などで動く床といえばベルトコンベアーが想像されますが、「CUEBUS」はこれをリニアモーターで実現しています。
敷き詰められたリニアモーターのタイルの上を、荷物を載せた板がパズルのように動くことで、置いた荷物を奥に、奥にあった荷物を手前に動かすことができます。
さらにこのタイルは格子状のユニットを組み合わせることで2階・3階と立体的に拡張できます。
既存の倉庫ロボットと違って通路が不要になるため、狭いスペースでも倉庫の自動化を実現できます。
タイルを敷き詰めるというシンプルな構造であるため、システムの構築もスピーディであるという特徴を持っています。
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関連タグ | Cuebus キューバス リニアモーター ロボット ロボット倉庫 倉庫 株式会社 物流 立体 自動化 資金調達 |
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