注目のスタートアップ

課題解決ゲームプラットフォーム事業を展開する「Digital Entertainment Asset」が10億円調達

company

2025年1月29日、Digital Entertainment Asset Pte.Ltd.(DEA)(本社:シンガポール)は、DEAの持株会社PlayMiningに対し、株式会社ZUUの連結子会社であるZUU Funders株式会社が組成した「ZUU ターゲットファンド for PlayMining 投資事業有限責任組合」を通じ、約10億円の社債による資金調達を実施したことを発表しました。

DEAは、課題解決ゲームプラットフォーム「PlayMining」、NFTマーケットプレイス「PlayMining NFT」、自社発行の暗号資産「DEAPcoin(DEP)」、電柱撮影ゲーム「PicTrée(ピクトレ)」などを手がけています。

「PlayMining」は、暗号資産「DEAPcoin(DEP)」、NFTマーケットプレイス「PlayMining NFT」、そして複数のPlay to Earnタイトルを軸とする課題解決ゲームプラットフォームです。

社会課題解決に必要なアクションをゲームクリアのミッションとして設定し、トークンインセンティブによって持続的にプレイヤーの行動を促進することで、ゲームを通じた社会課題解決を目指しています。

たとえば「ピクトレ」は、プレイヤーが電柱やマンホールなどの電力アセットを撮影し、つないだ電線の長さなどで競うゲームです。東京電力と連携し、プレイヤーが撮影した写真をもとにインフラ設備の保守に貢献しています。

今回の資金調達により、DEAとZUUは、DePIN(Decentralized Physical Infrastructure Networks)を活用した企業向けWeb3新規事業の創出や、課題解決型ゲームプラットフォームの拡大に向け、協力体制を強化していきます。


ビデオゲームなどのゲームはプレイヤーをゲームや目標の達成に夢中にさせる仕組みを備えています。この仕組みをゲーム以外の分野に応用する手法を「ゲーミフィケーション」と呼びます。

このゲーミフィケーションは、ユーザーの能動的かつ継続的な参加を促したい場合に有効です。

たとえば、購入金額や来店数などに応じてポイントが貯まる仕組みは昔から導入されてきたゲーミフィケーションの一種といえます。ほかにも、トロフィー・ランキング表・スコアやステータスの可視化といった仕組みを備えた学習コンテンツなども例として挙げられます。

Digital Entertainment Assetは、このゲーミフィケーションとトークンインセンティブを組み合わせ、社会課題解決をゲームによって実現することを目指しています。

Digital Entertainment Asset Pte.Ltd.のコメント

このニュースを受けまして、Digital Entertainment Asset Pte.Ltd.よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

今回の資金調達は、上場準備を進めるための組織体制の強化を主たる目的にしています。

組織強化により、ブロックチェーンとインフラを融合させた技術として注目を集めているDePIN(分散型物理インフラネットワーク)を活用した、企業向けWeb3新規事業の立ち上げや、現在提供している課題解決型ゲームプラットフォームの拡大、アライアンス促進を加速できると考えています。

ZUUの力も借りながら、暗号資産というグローバルな仕組みに乗せ、「ゲーム×社会課題解決」のムーブメントの拡大を狙います。

・今後の展望を教えてください。

DEAは、ゲームを活用した社会課題解決のパイオニアとして、東京電力パワーグリッドやNTTグループのNTT-MEと協力したインフラ点検ゲーム「ピクトレ」や、AI搭載の自動選別ロボットの機能を活用した遠隔ゴミ分別ゲーム「Eco Catcher Battle」など、インフラ企業や自治体と協力したプロジェクトを展開してきました。

DEAが目指す世界観は、ゲーム上で遊ぶことが「社会貢献」や「新たな仕事」につながることです。海外ではすでに、ゲーム内での活動が1万人以上の雇用創出につながった事例もあります。

日本でも「遊ぶことが仕事になる」仕組みを広げ、インフラに限らず、さまざまな業界の企業と一緒に新規事業を生み出し、誰もが楽しみながら社会に貢献できる新たなエコシステムを形成したいと考えています。

・読者へのメッセージをお願いします。

DEAは、「ゲームを通じた社会貢献」が新たな仕事となる世界の実現を目指しています。今回の資金調達を契機に、企業との連携を強化し、Web3技術を活用した新規事業の創出を加速させていきます。

「楽しみながら、社会をより良くする」そんな未来を、皆さまと共に築いていきたいと考えています。今後の展開にもぜひご期待ください。

事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーが見込める他社との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ NFT Play to Earn Web3 インフラ ゲーミフィケーション ゲーム トークン プラットフォーム マーケットプレイス 保守 暗号資産 株式会社 発行 社会課題 設備 課題解決 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

小型人工衛星打上げロケット「ZERO」を開発する「インターステラテクノロジズ」が31億円調達
2024年8月6日、インターステラテクノロジズ株式会社は、総額31億円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、補助金などを含めた累計調達額は約170億円となりました。 インター…
二酸化炭素の回収・貯蔵技術を開発する「JCCL」が2億円調達
2023年8月16日、株式会社JCCLは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 JCCLは、二酸化炭素(CO2)の回収・貯蔵技術を開発する九州大学発スタートアップです。 独自のアミン含有…
AI採用アプリ「HelloBoss」などを展開する「NGA」が資金調達
2023年3月14日、株式会社NGAは、資金調達を実施したことを発表しました。 NGAは、AI採用アプリ「HelloBoss」、ペット総合アプリ「Pet」など、次世代アプリを開発・運営しています。 「…
「丸井グループ」とコレクター向けフリマアプリ「magi」を運営する「ジラフ」が資本業務提携
2022年7月22日、株式会社丸井グループは、株式会社ジラフと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ジラフは、トレーディングカードやスニーカーなどの売買に特化したフリマアプリ「magi(マ…
データガバナンスソリューションを開発する「インサイトテクノロジー」が資金調達
2023年2月2日、株式会社インサイトテクノロジーは、資金調達を実施したことを発表しました。 インサイトテクノロジーは、データベースの専門家集団として、データガバナンス、データインテグレーション領域に…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集