【中小企業庁】「早期経営改善計画策定支援(ポスコロ事業)」事業延長と条件緩和が実施

subsidy

中小企業庁は、「早期経営改善計画策定支援」事業(ポストコロナ持続的発展計画事業、いわゆるポスコロ事業)について、取扱期限を延長すると同時に、2025年2月から一部条件の見直しを行うことを発表しました。

「早期経営改善計画策定支援」事業は、2024年2月1日から1年の時限的な取り扱いとして、一定の条件の下で民間金融機関による支援を補助対象としていました。

2024年11月22日に閣議決定された「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」で、中小企業の資金調達の円滑化と金融規律のさらなる強化を図り、経営改善・事業再生・再チャレンジを支援する方向性が示されました。

これを踏まえ、「早期経営改善計画策定支援」について、2025年1月までとしていた期限を2028年1月まで延長し、支援対象事業者の要件についても見直しが実施されます。

改正前の要件は、保証債務残高が2000万円以下であることでしたが、改正後は、融資総額が4000万円以下の範囲内で、保証債務残高が2000万円~4000万円が対象となるよう要件が拡大されています。


2020年初頭から拡大した新型コロナウイルス感染症は、日本経済に大きな影響を及ぼしました。多くの企業が事業の縮小を余儀なくされ、とくに飲食業、観光業、建設・工事業では倒産件数が増加するなど深刻な打撃を受けました。

2023年5月には、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に引き下げられ、事実上の終息が宣言されました。しかし、長期間のコロナ禍による影響は根深く、多くの企業がいまだに完全な回復には至っていません。こうした状況下では、引き続き公的支援が必要とされています。

さらに、現在はエネルギー価格の高騰や円安、賃上げ圧力といった要因が経営環境をさらに厳しくしています。中小企業では、売上減少や借入増加といった問題が顕在化しており、早期に経営改善を図る取り組みが求められています。

「早期経営改善計画策定支援事業」は、このような課題に対応するため、中小企業の資金繰りの安定や収益力向上を目的とした支援制度です。この事業では、国が認定した税理士や専門家である認定経営革新等支援機関が企業の経営改善をサポートします。具体的には、資金繰り計画やビジネスモデル俯瞰図、アクションプランの策定といった経営改善計画の策定を支援するものです。補助額は上限15万円(経費の2/3)です。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。

また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。

ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ ポスコロ事業 ポストコロナ持続的発展計画事業 延長 支援金融機関 改正 早期経営改善計画策定支援 条件見直し 民間ゼロゼロ融資 民間金融機関 経営改善 資金繰り 金融機関
詳細はこちら

「早期経営改善計画策定支援」を活用した民間金融機関による経営改善支援の更なる促進について

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

支援策パンフレット「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」
経済産業省は、新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者が活用できる支援策をパンフレットにまとめ、公表しています。 「経営相談」、「資金繰り支援」、「設備投資・販路開拓支援」、「経営環境の整備」、「…
家計簿アプリ「おカネレコ」など運営の「スマートアイデア」が1.5億円調達!
平成30年6月20日、スマートアイデア株式会社は、総額約1億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、AGキャピタル株式会社などです。 家計簿アプリ「おカネレコ」や、金融機関向…
「新型コロナウイルス感染症に係るセーフティネット保証4号」資金使途を借換目的に限定し指定期間を延長
2023年8月30日、中小企業庁は、新型コロナウイルス感染症に係るセーフティネット保証4号について、資金使途を借換目的に限定の上、指定期間を3か月延長することを発表しました。 新型コロナウイルス感染症…
【経済産業省】経済対策に基づく新たな資金繰り支援策
経済産業省は、令和5年11月2日に閣議決定された「デフレ完全脱却のための総合経済対策」に基づき、2点の新たな資金繰り支援を行います。 新たな信用保証制度の創設 中小企業の4割が利用している信用保証制度…
住宅ローンプラットフォーム提供の「iYell」が「セゾンファンデックス」と不動産担保ローンにおいて業務提携
2021年5月21日、iYell株式会社は、株式会社セゾンファンデックスの取り扱う不動産担保ローンに関して、業務提携したことを発表しました。 iYellは、家を買いたい人、家を売りたい事業者、住宅ロー…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集