創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2024年12月10日【中小企業庁】「早期経営改善計画策定支援(ポスコロ事業)」事業延長と条件緩和が実施

中小企業庁は、「早期経営改善計画策定支援」事業(ポストコロナ持続的発展計画事業、いわゆるポスコロ事業)について、取扱期限を延長すると同時に、2025年2月から一部条件の見直しを行うことを発表しました。
「早期経営改善計画策定支援」事業は、2024年2月1日から1年の時限的な取り扱いとして、一定の条件の下で民間金融機関による支援を補助対象としていました。
2024年11月22日に閣議決定された「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」で、中小企業の資金調達の円滑化と金融規律のさらなる強化を図り、経営改善・事業再生・再チャレンジを支援する方向性が示されました。
これを踏まえ、「早期経営改善計画策定支援」について、2025年1月までとしていた期限を2028年1月まで延長し、支援対象事業者の要件についても見直しが実施されます。
改正前の要件は、保証債務残高が2000万円以下であることでしたが、改正後は、融資総額が4000万円以下の範囲内で、保証債務残高が2000万円~4000万円が対象となるよう要件が拡大されています。
2020年初頭から拡大した新型コロナウイルス感染症は、日本経済に大きな影響を及ぼしました。多くの企業が事業の縮小を余儀なくされ、とくに飲食業、観光業、建設・工事業では倒産件数が増加するなど深刻な打撃を受けました。
2023年5月には、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に引き下げられ、事実上の終息が宣言されました。しかし、長期間のコロナ禍による影響は根深く、多くの企業がいまだに完全な回復には至っていません。こうした状況下では、引き続き公的支援が必要とされています。
さらに、現在はエネルギー価格の高騰や円安、賃上げ圧力といった要因が経営環境をさらに厳しくしています。中小企業では、売上減少や借入増加といった問題が顕在化しており、早期に経営改善を図る取り組みが求められています。
「早期経営改善計画策定支援事業」は、このような課題に対応するため、中小企業の資金繰りの安定や収益力向上を目的とした支援制度です。この事業では、国が認定した税理士や専門家である認定経営革新等支援機関が企業の経営改善をサポートします。具体的には、資金繰り計画やビジネスモデル俯瞰図、アクションプランの策定といった経営改善計画の策定を支援するものです。補助額は上限15万円(経費の2/3)です。
起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金のノウハウを解説しています。
また、日々更新される補助金・助成金の情報を、個人に最適化してメールでお知らせする「補助金AI」も運営しています。こちらもご活用ください。
ほかにも、資金調達のノウハウを集めた「資金調達手帳」も無料でお送りしています。ぜひご活用ください。
| カテゴリ | 公募 |
|---|---|
| 関連タグ | 延長 改正 経営改善 資金繰り 金融機関 |
公募の創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
フリーランス向け報酬即日払いオンライン型ファクタリングサービス「先払い」で注目なのが阪井優さんが2019年に創業したyup株式会社です。 リモートワークやオンラインビジネスが一般化し、働き方がます…
2021年3月22日、Lecto株式会社は、総額1億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 金融事業の複雑なオペレーション設計や属人的になりがちな債権管理・督促回収業務を一貫して支えるプロダクト…
なかのアセットマネジメント株式会社は、6億円の資本調達を実施することを発表しました。 引受先は、スパークス・グループ株式会社と、第一生命ホールディングス株式会社です。 また、これまで個人投資家等から約…
中小企業庁は、能登産業復興相談センターでの債権買取支援の対象として、2024年9月21日に発生した低気圧と前線による大雨に伴う災害により被害を受けた中小企業・小規模事業者も追加されたことを踏まえ、債権…
2023年10月17日、金融庁は、「中小企業の事業再生等に関するガイドライン事例集」を公表しました。 金融庁は、「中小企業の事業再生等に関するガイドライン」の金融機関による積極的な活用に向けた取り組み…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…

