創業手帳が選ぶ起業経営ニュース 2024年10月5日 注目のニュース 解説入り 創業手帳編集部 「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削) 2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されました。 優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)が選ばれました。 SWCは、世界中のスタートアップ、投資家、起業家、テック系CEOが一堂に会するグローバルなピッチコンテストカンファレンスです。 6大陸の約50カ国で開催される地域大会を皮切りに、選ばれた数百のスタートアップが、サンフランシスコで開催される世界決勝戦への出場権をかけて競い合います。 投資賞金は100万ドル(約1億4000万円)。投資賞金とはそれ以上の額が投資される権利を得ることを意味しており、代表のアニス・ウッザマン氏によると実際は100万ドルの賞金を超えて5億円投資された例もあるとのことです。ジャッジは男女同数の世界各国の6人の投資家が努めています。 サンフランシスコで開催された現地の模様を創業手帳の代表の大久保が速報、解説します。日本からは、東京・京都・九州の予選を勝ち抜いた以下の3社が出場しました。 優勝者:アメリカ強し・圧倒的なスケールのEarthgridが優勝・全米、世界をプラズマで縦横無尽にトンネルを掘りまくる。連続起業家のトロイ・ヘルミング氏 Earthgrid アメリカ(カリフォルニア)優勝!! 「私はこれまでにいくつかの会社を立ち上げこれが8社目で、1度の失敗を除いて、6社を成功させました。そのうち4社はM&Aでの売却に成功し、2社はユニコーン企業になりました。 現在、アメリカで新しい送電線を作るのに長い時間が必要です。 私達はプラズマ技術を使って岩石を砂に変え、送電網を効率的に整備する方法を開発しました。この技術により、送電線の設置コストを10分の1に抑え、さらに時間も大幅に短縮できます。 最近では、18億ドル規模のジョイントベンチャー契約を締結しました。私たちのビジネスモデルは、これらの技術を提供し、インフラ整備のコスト削減を実現することです。この技術は今後、世界中の大規模プロジェクトで採用されるでしょう。 私たちはまた、規制に対応した手続きも進めており、46の州で承認を得ています。さらに、1,500万ドルの資金をクラウドファンディングで調達しました。これからはさらに大きなプロジェクトに取り組む予定で、初のプロジェクトは来年、テキサスで着工します。」 創業者は連続起業家でユニコーン・デカコーン企業を過去に輩出しており、シリコンバレー大会を堂々勝ち抜いた大会の大本命。プラズマでトンネルを掘るスタートアップ。 プラズマ・ボーリング技術で送電網に革命を起こし、光ファイバー、エネルギー、水、 ガス、自動車、歩行者、高速輸送のためのトンネルを作っています。 連続起業家だけあって圧倒的な場馴れ感があり、余裕綽々でいかにもシリコンバレーの起業家というスマートなプレゼンでした。 スケールが大きく事業の可能性を感じました。辛口のジャッジ達が逆に圧倒されていたのが印象的でした。 ▼創業手帳の日本の読者へのEarthGridトロイ・ヘルミング氏のコメント 「皆さん、こんにちは。私はEarth Gradeの創業者、トロイ・ヘルミングです。スタートアップワールドカップをで優勝できたことに、とても感謝しています。ここには素晴らしい企業や創業者がたくさんいて、その中でこの賞を受賞できたことを光栄に思っています。 私たちはプラズマトンネル掘削ロボットを使って、まるでライトセーバーのように地中でトンネルを掘る技術で、世界を変えたいと考えています。まだスタートアップ段階で、昨年の売上は50万ドル程度でしたが、もっと多くの方に会社を知ってもらいたいと思っています。今回の賞を獲得することを狙っていましたし、他の企業とのコラボも楽しみです。」 圧倒的なスケールにもかかわらず、こうしたピッチ大会にエントリーしたのは知名度を上げることで他の企業とのコラボを狙ってのこととのこと。こうしたピッチ大会の参加者にとっての意義・効果は、賞金や表彰だけでなく、出会いやビジネス創出でもあることが分かります。 日本代表の3社(世界100カ国・地域から各1社選ばれる世界準決勝進出者) 株式会社ヘラルボニー(京都予選代表)決勝進出! 主に知的障害のある国内外作家の2000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスを展開しています。対等なビジネスパートナーとして作家の意思を尊重しながらプロジェクトを展開し、正当なロイヤリティを支払うモデルを構築しています。ライフスタイルブランド「HERALBONY」や、商品・空間プロデュース、アートギャラリーの運営などを展開しています。 京都大会ですが、他県からエントリーした岩手県の企業です。圧倒的な製品の美しさとストーリーで聴衆の盛り上がり、拍手喝采の度合いは今大会で最も高かったと思います。 Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.(東京予選代表)準決勝進出! 激戦区の東京予選の勝者。課題解決ゲームのプラットフォームを運営しています。東京電力と連携して展開する電柱点検陣取りゲーム「ピクトレ」などユーザーが楽しみながら報酬を得られるゲームを通して企業や地域の課題解決を目指しています。 決勝(世界ベスト10)には進めませんでしたが、観客の反応・ウケは良くかなり健闘していました。 株式会社StapleBio(九州予選代表)準決勝進出! 次世代核酸医薬技術「Staple核酸」を用いた医薬品の研究開発に取り組んでいます。タンパク質発現量の増減やウイルス増殖を抑制することで、治療目的に応じてタンパク質量の適切な制御を実現します。これにより希少疾患や感染症などに対し、迅速に治療薬を提供することを目指しています。 熊本の企業です。サンフランシスコに熊本から応援団が駆けつけていました。 世界決勝進出企業(世界トップ10) 前述のEarthgrid、ヘラルボニー以外の上位10社は下記の通り。アメリカ5社、カナダを含め北米が10社中6社を占めました。またスタートアップ大国のイスラエル代表も決勝進出。アジアでは他に香港、ベトナムの代表が進出されました。 Alterno Pte. Ltd (ベトナム代表) 準優勝! 環境テックのAlternoは、先駆的な熱電池技術でエネルギーソリューションを再定義しています。ゼロ・エミッションの未来への道を開く、持続可能で効率的なエネルギー貯蔵と暖房ソリューションを提供。唯一途上国から決勝に進出。ITのオフショアリングやエンジニア人材で日本でも存在感のあるIT人材大国ベトナムの人材の厚さを見ました。 また環境系のテーマが多いのも今大会の特徴でした。 IVwatch アメリカ(バージニアビーチ代表)3位入賞! メドテックのivWatch,LLCは、静脈内(IV)治療の安全性と有効性の向上に重点を置く医療機器およびバイオセンサー企業です。 実物を持ち込んでプレゼンし、インパクトがありました。 Fincom (イスラエル代表) ソフトウェア開発を行なうFincomは、金融業界向けのテクノロジーソリューションを提供する会社です。特に、リスク管理や取引の最適化に役立つツールを開発しています。 金融業界の手作業でのミスを無くすソリューションです。創業者の迫力のあるプレゼンでした。金融×AIというテーマもイスラエルという国の特徴が出ているように思いました。 Learnexperts (カナダ代表) エドテックのLearnExpertsは、オンライン学習プラットフォームを提供する企業です。特に、AIを活用した個別学習を通じて、教育の質を向上させることを目指しています。 PanopticAI Limited (香港代表) AI・ヘルステックのPanopticAIは、肉眼では見えない情報を捉え、理解するためのAIビジョンソリューションを開発。 最先端の AI、コンピュータービジョン、信号処理技術を活用し、「笑顔で簡単に健康をコントロールする」ことを可能にします。 Galena innovations アメリカ(アイダホ代表) 医療機器製造のGalena innovationsは、早産を予防するハンナ子宮頸カップを開発。女性起業家のプレゼンが会場の心をつかんでいました。 CarbonReform アメリカ(フィラデルフィア・ペンシルバニア州代表) 環境系の事業を行なうCarbonReformは、建物から出る二酸化排出量を削減しながら、より健康的な室内環境を提供し、光熱費を削減するためのソリューションを開発しています。 Nanowear アメリカ(ニューヨーク代表) メドテックのNanowearは、衣類に埋め込まれたナノセンサーを利用し、心肺機能のリモート診断を行う医療技術を提供しています。AI技術を活用し、非侵襲的なデータ収集で、患者ケアを向上を目指しています。 実際に現物を装着してプレゼンしており、ビジュアル的なインパクトが有りました。今大会一の早口の弾丸トークのプレゼンがいかにもニューヨーク代表という感があり地域性が出ていました。 概要 日時:準決勝2024年10月2日(水)、決勝10月4日(金)※現地時間 会場:米国サンフランシスコ ユニオンスクエアヒルトンホテル 主催:ペガサス・テックベンチャーズ 予選数:100の国と地域。日本では東京、京都、熊本で開催 優勝の選出方法:世界100の国と地域から代表が選出され世界準決勝が行われ、さらに上位10社が選出され世界決勝戦で優勝が決定する。 決勝戦観客数:約3000人 ジャッジ:6名(世界各国の著名な投資家) 投資賞金:100万ドル 大久保の解説:シリコンバレーの圧倒的な力量・物量。一方で日本のスタートアップにも観衆の拍手喝采が 今回もハイレベルな戦いが展開されました。今年のテーマとしては環境・宇宙・多様性(女性・障害者)・健康バイオなどが増えた印象です。 決勝の上位10社進出のうちアメリカが5社、カナダ、日本、香港、イスラエル、ベトナムが1社ずつとなりました。 優勝はEarthgrid(米シリコンバレー代表・プラズマでトンネル掘削)になりましたが、事業規模で圧倒的な存在感を見せつけました。 シリコンバレーの起業家は、発想力と技術力、資本力で世界を文字通り変えていることを実感しました。 前回に比べアメリカでの同大会の地名度が上がり米国内で予選が多数開催されたことにより、アメリカのスタートアップが半数を占めることになり、スタートアップ大国の本領を発揮した印象です。 この上位10社の中で、日本、しかもスタートアップの多い東京ではなく東北の岩手からエントリーしたヘラルボニーが進出したのは画期的だと思います。 ヘラルボニーのプレゼンの際に、審査員のま後ろのメディア席にいましたが、ヘラルボニーのプロダクトを見た瞬間「ワーオ!」と普段から口な審査員たちがどよめきが起こっていました。 世界の舞台でヘラルボニーは大観衆とジャッジの心をつかんでいたのが印象的でした。 カテゴリ イベント 関連タグ スタートアップ ベンチャー 海外 この記事を読んだ方が興味をもっている記事 【2026年最新版】合同会社と株式会社の違いは?メリット・デメリットと選び方を比較 【税理士監修】法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説! 【起業準備】起業準備の10箇条|会社設立の手続きと進め方を司法書士が徹底解説 合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説! 【2026年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説 小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説! イベントの創業手帳ニュース 【9/9開催】東京商工会議所セミナー「決算書の見方を理解し、正しい資金繰り表を作成しよう!」 (2026/8/13) 【9/2開催】東京商工会議所セミナー「経営者のための 売り込まない新規開拓セミナー」 (2026/8/12) 【8/26開催】東京商工会議所セミナー「小さな会社のためのブランディング入門 〜選ばれ続けるための「らしさ」のつくり方〜」 (2026/8/9) 【8/26開催】東京商工会議所セミナー「越境ECから始める!〜中小企業のための海外展開入門〜」 (2026/8/8) 【8/27開催】東京商工会議所セミナー「補助金申請者必見! 「採択される事業計画」の作り方と生成AI活用術」 (2026/8/7) 【8/20開催】東京商工会議所セミナー「生成AIで売上を伸ばす 〜基本から、集客・販促・接客・売上分析まで〜」 (2026/8/7) 【11/5開催】「外国人材向け合同企業説明会」 (2026/8/2) 起業家必見!横浜銀行が2026年8月から10月にかけてオンライン創業支援セミナー「みらい海図」を開催! 注目のニュース (2026/7/29) 現地セミナー「超鉄板!しっかり創る TOKYO創業ステーション事業計画 ~事業計画書の策定に求められるすべてを、ゼロから一気に学ぶ~ 第8期」 (2026/7/27) 多摩信用金庫「創業に関する補助金活用セミナー」 (2026/7/23) キャンペーン 女性対象 有望企業 トレンド 便利なサービス イベント 制度改正 公募 関連するタグのニュース 難治性疾患に対する抗体医薬品を開発する大阪大学発創薬ベンチャー「ペリオセラピア」が3.6億円調達 2023年10月30日、ペリオセラピア株式会社は、総額3億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ペリオセラピアは、難治性疾患に対する抗体医薬品を開発する大阪大学発の創薬ベンチャー企業… 2024年度「ディープテック・スタートアップ支援基金/国際共同研究開発」公募予告 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、2024年度「ディープテック・スタートアップ支援基金/国際共同研究開発」に係る公募の予告について発表しました。 ディープテック・スター… 「Tokyo ものづくり Movement-未来のものづくりベンチャー発掘コンテスト2024-」 「Tokyo ものづくり Movement-未来のものづくりベンチャー発掘コンテスト2024-」のご案内です。 このプログラムは、アイデアはあるものの、製品化・事業化のためのノウハウや資金に課題のある… 【6/20開催】2024年度 X-HUB TOKYOキックオフイベント「日本のスタートアップを取り巻く環境の変化と今後」 東京とは、2024年度 X-HUB TOKYOキックオフイベントとして「日本のスタートアップを取り巻く環境の変化と今後」の開催を発表しました。 東京都が主催する「X-HUB TOKYO」事業は、スター… 料理人専用キャリア支援SNS「CHEFLINK」などを運営する「シェアダイン」が21億円調達 2025年8月27日、株式会社シェアダインは、総額21億円の資金調達を発表しました。 シェアダインは、料理人専用キャリア支援SNS「CHEFLINK(シェフリンク)」や、出張シェフサービス「シェアダイ… 注目のニュース SPONSORED 起業家必見!横浜銀行が2026年8月から10月にかけてオンライン創業支援セミナー「みらい海図」を開催! 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2024年10月5日 注目のニュース 解説入り「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されました。
優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)が選ばれました。
SWCは、世界中のスタートアップ、投資家、起業家、テック系CEOが一堂に会するグローバルなピッチコンテストカンファレンスです。
6大陸の約50カ国で開催される地域大会を皮切りに、選ばれた数百のスタートアップが、サンフランシスコで開催される世界決勝戦への出場権をかけて競い合います。
投資賞金は100万ドル(約1億4000万円)。投資賞金とはそれ以上の額が投資される権利を得ることを意味しており、代表のアニス・ウッザマン氏によると実際は100万ドルの賞金を超えて5億円投資された例もあるとのことです。ジャッジは男女同数の世界各国の6人の投資家が努めています。
サンフランシスコで開催された現地の模様を創業手帳の代表の大久保が速報、解説します。日本からは、東京・京都・九州の予選を勝ち抜いた以下の3社が出場しました。
優勝者:アメリカ強し・圧倒的なスケールのEarthgridが優勝・全米、世界をプラズマで縦横無尽にトンネルを掘りまくる。連続起業家のトロイ・ヘルミング氏
Earthgrid アメリカ(カリフォルニア)優勝!!

「私はこれまでにいくつかの会社を立ち上げこれが8社目で、1度の失敗を除いて、6社を成功させました。そのうち4社はM&Aでの売却に成功し、2社はユニコーン企業になりました。
現在、アメリカで新しい送電線を作るのに長い時間が必要です。
私達はプラズマ技術を使って岩石を砂に変え、送電網を効率的に整備する方法を開発しました。この技術により、送電線の設置コストを10分の1に抑え、さらに時間も大幅に短縮できます。
最近では、18億ドル規模のジョイントベンチャー契約を締結しました。私たちのビジネスモデルは、これらの技術を提供し、インフラ整備のコスト削減を実現することです。この技術は今後、世界中の大規模プロジェクトで採用されるでしょう。
私たちはまた、規制に対応した手続きも進めており、46の州で承認を得ています。さらに、1,500万ドルの資金をクラウドファンディングで調達しました。これからはさらに大きなプロジェクトに取り組む予定で、初のプロジェクトは来年、テキサスで着工します。」
創業者は連続起業家でユニコーン・デカコーン企業を過去に輩出しており、シリコンバレー大会を堂々勝ち抜いた大会の大本命。プラズマでトンネルを掘るスタートアップ。
プラズマ・ボーリング技術で送電網に革命を起こし、光ファイバー、エネルギー、水、 ガス、自動車、歩行者、高速輸送のためのトンネルを作っています。
連続起業家だけあって圧倒的な場馴れ感があり、余裕綽々でいかにもシリコンバレーの起業家というスマートなプレゼンでした。
スケールが大きく事業の可能性を感じました。辛口のジャッジ達が逆に圧倒されていたのが印象的でした。
▼創業手帳の日本の読者へのEarthGridトロイ・ヘルミング氏のコメント
「皆さん、こんにちは。私はEarth Gradeの創業者、トロイ・ヘルミングです。スタートアップワールドカップをで優勝できたことに、とても感謝しています。ここには素晴らしい企業や創業者がたくさんいて、その中でこの賞を受賞できたことを光栄に思っています。
私たちはプラズマトンネル掘削ロボットを使って、まるでライトセーバーのように地中でトンネルを掘る技術で、世界を変えたいと考えています。まだスタートアップ段階で、昨年の売上は50万ドル程度でしたが、もっと多くの方に会社を知ってもらいたいと思っています。今回の賞を獲得することを狙っていましたし、他の企業とのコラボも楽しみです。」
圧倒的なスケールにもかかわらず、こうしたピッチ大会にエントリーしたのは知名度を上げることで他の企業とのコラボを狙ってのこととのこと。こうしたピッチ大会の参加者にとっての意義・効果は、賞金や表彰だけでなく、出会いやビジネス創出でもあることが分かります。
日本代表の3社(世界100カ国・地域から各1社選ばれる世界準決勝進出者)
株式会社ヘラルボニー(京都予選代表)決勝進出!

主に知的障害のある国内外作家の2000点以上のアートデータのライセンスを管理し、さまざまなビジネスを展開しています。対等なビジネスパートナーとして作家の意思を尊重しながらプロジェクトを展開し、正当なロイヤリティを支払うモデルを構築しています。ライフスタイルブランド「HERALBONY」や、商品・空間プロデュース、アートギャラリーの運営などを展開しています。
京都大会ですが、他県からエントリーした岩手県の企業です。圧倒的な製品の美しさとストーリーで聴衆の盛り上がり、拍手喝采の度合いは今大会で最も高かったと思います。
Digital Entertainment Asset Pte. Ltd.(東京予選代表)準決勝進出!
激戦区の東京予選の勝者。課題解決ゲームのプラットフォームを運営しています。東京電力と連携して展開する電柱点検陣取りゲーム「ピクトレ」などユーザーが楽しみながら報酬を得られるゲームを通して企業や地域の課題解決を目指しています。
決勝(世界ベスト10)には進めませんでしたが、観客の反応・ウケは良くかなり健闘していました。
株式会社StapleBio(九州予選代表)準決勝進出!
次世代核酸医薬技術「Staple核酸」を用いた医薬品の研究開発に取り組んでいます。タンパク質発現量の増減やウイルス増殖を抑制することで、治療目的に応じてタンパク質量の適切な制御を実現します。これにより希少疾患や感染症などに対し、迅速に治療薬を提供することを目指しています。
熊本の企業です。サンフランシスコに熊本から応援団が駆けつけていました。
世界決勝進出企業(世界トップ10)
前述のEarthgrid、ヘラルボニー以外の上位10社は下記の通り。アメリカ5社、カナダを含め北米が10社中6社を占めました。またスタートアップ大国のイスラエル代表も決勝進出。アジアでは他に香港、ベトナムの代表が進出されました。
Alterno Pte. Ltd (ベトナム代表) 準優勝!

環境テックのAlternoは、先駆的な熱電池技術でエネルギーソリューションを再定義しています。ゼロ・エミッションの未来への道を開く、持続可能で効率的なエネルギー貯蔵と暖房ソリューションを提供。唯一途上国から決勝に進出。ITのオフショアリングやエンジニア人材で日本でも存在感のあるIT人材大国ベトナムの人材の厚さを見ました。
また環境系のテーマが多いのも今大会の特徴でした。
IVwatch アメリカ(バージニアビーチ代表)3位入賞!

メドテックのivWatch,LLCは、静脈内(IV)治療の安全性と有効性の向上に重点を置く医療機器およびバイオセンサー企業です。
実物を持ち込んでプレゼンし、インパクトがありました。
Fincom (イスラエル代表)

ソフトウェア開発を行なうFincomは、金融業界向けのテクノロジーソリューションを提供する会社です。特に、リスク管理や取引の最適化に役立つツールを開発しています。
金融業界の手作業でのミスを無くすソリューションです。創業者の迫力のあるプレゼンでした。金融×AIというテーマもイスラエルという国の特徴が出ているように思いました。
Learnexperts (カナダ代表)

エドテックのLearnExpertsは、オンライン学習プラットフォームを提供する企業です。特に、AIを活用した個別学習を通じて、教育の質を向上させることを目指しています。
PanopticAI Limited (香港代表)

AI・ヘルステックのPanopticAIは、肉眼では見えない情報を捉え、理解するためのAIビジョンソリューションを開発。 最先端の AI、コンピュータービジョン、信号処理技術を活用し、「笑顔で簡単に健康をコントロールする」ことを可能にします。
Galena innovations アメリカ(アイダホ代表)

医療機器製造のGalena innovationsは、早産を予防するハンナ子宮頸カップを開発。女性起業家のプレゼンが会場の心をつかんでいました。
CarbonReform アメリカ(フィラデルフィア・ペンシルバニア州代表)

環境系の事業を行なうCarbonReformは、建物から出る二酸化排出量を削減しながら、より健康的な室内環境を提供し、光熱費を削減するためのソリューションを開発しています。
Nanowear アメリカ(ニューヨーク代表)

メドテックのNanowearは、衣類に埋め込まれたナノセンサーを利用し、心肺機能のリモート診断を行う医療技術を提供しています。AI技術を活用し、非侵襲的なデータ収集で、患者ケアを向上を目指しています。
実際に現物を装着してプレゼンしており、ビジュアル的なインパクトが有りました。今大会一の早口の弾丸トークのプレゼンがいかにもニューヨーク代表という感があり地域性が出ていました。
概要
日時:準決勝2024年10月2日(水)、決勝10月4日(金)※現地時間
会場:米国サンフランシスコ ユニオンスクエアヒルトンホテル
主催:ペガサス・テックベンチャーズ
予選数:100の国と地域。日本では東京、京都、熊本で開催
優勝の選出方法:世界100の国と地域から代表が選出され世界準決勝が行われ、さらに上位10社が選出され世界決勝戦で優勝が決定する。
決勝戦観客数:約3000人
ジャッジ:6名(世界各国の著名な投資家)
投資賞金:100万ドル
大久保の解説:シリコンバレーの圧倒的な力量・物量。一方で日本のスタートアップにも観衆の拍手喝采が
今回もハイレベルな戦いが展開されました。今年のテーマとしては環境・宇宙・多様性(女性・障害者)・健康バイオなどが増えた印象です。
決勝の上位10社進出のうちアメリカが5社、カナダ、日本、香港、イスラエル、ベトナムが1社ずつとなりました。
優勝はEarthgrid(米シリコンバレー代表・プラズマでトンネル掘削)になりましたが、事業規模で圧倒的な存在感を見せつけました。
シリコンバレーの起業家は、発想力と技術力、資本力で世界を文字通り変えていることを実感しました。
前回に比べアメリカでの同大会の地名度が上がり米国内で予選が多数開催されたことにより、アメリカのスタートアップが半数を占めることになり、スタートアップ大国の本領を発揮した印象です。
この上位10社の中で、日本、しかもスタートアップの多い東京ではなく東北の岩手からエントリーしたヘラルボニーが進出したのは画期的だと思います。
ヘラルボニーのプレゼンの際に、審査員のま後ろのメディア席にいましたが、ヘラルボニーのプロダクトを見た瞬間「ワーオ!」と普段から口な審査員たちがどよめきが起こっていました。
世界の舞台でヘラルボニーは大観衆とジャッジの心をつかんでいたのが印象的でした。
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