注目のスタートアップ

アルゴリズムソリューション開発などを通じ量子計算技術の社会実装を目指す「Quanmatic」が5.3億円調達

company

2024年9月30日、株式会社Quanmaticは、総額5億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

Quanmaticは、ビジネスの数理最適化を実現するアルゴリズムソリューションの提供や、アニーリング技術の応用やAIと組み合わせたソリューションの提供、ゲート型量子コンピューターの実機やシミュレーターを用いた量子機械学習やユースケースの共同探索やソリューション提供などを行っています。

シーズ技術である、早稲田大学戸川望研究室のアルゴリズム知財を独自ソフトウェアに実装完了しており、アニーリング型/ゲート型量子コンピューターに対応した計算技術の有効性を実証しています。

また、世界初となる量子計算技術を用いた大規模半導体製造工場の最適化や、2024年度NEDO「量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業」への採択などの実績もあります。

今回の資金は、量子計算・AI・数理最適化技術を駆使したソリューション開発の加速に充当します。


量子コンピューターは、ミクロな系の力学を説明する物理学の理論である「量子力学」を利用した新たな仕組みのコンピューターです。

量子コンピューターは、私たちが現在利用しているコンピューター(スーパーコンピューター含む)では膨大な時間がかかっていた計算を瞬時に行えることから、次世代のコンピューターとして世界中で研究開発が進められています。

量子コンピューターにはいくつか方式があり、組み合わせ最適化問題の計算に特化した量子アニーリング方式の量子コンピューター(アニーリングマシン)においては、すでにいくつかのハードウェアが実用化されています。

Quanmaticは、量子計算技術の社会実装や、AI・数理最適化技術の普及のため、これらの技術を用いてビジネス課題を対象とした実用的なソリューションを開発・提供しています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達やシナジーのある企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB Quanmatic アルゴリズム コンピューター コンピューターサイエンス ソリューション ビジネス 情報工学 技術 数学 数理最適化 最適化 株式会社 活用 計算 資金調達 量子 量子コンピューター 量子力学 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AIや金融工学などのテクノロジーを核とした金融サービスを提供する「MILIZE」と「SCSK」が資本業務提携
2023年4月26日、株式会社MILIZEは、SCSK株式会社と、資本業務提携を締結したことを発表しました。 SCSKはMILIZEの行う第三者割当増資を引き受け、7.5億円の出資を行いました。 MI…
メタバース型Go To Earnアプリ「Massive World」を開発する「Super Massive Global」と「ピアズ」が資本業務提携
2023年2月9日、株式会社ピアズは、Super Massive Global株式会社と、資本業務提携したことを発表しました。 Super Massive Globalは、現実世界の位置情報と連動した…
「地域中小企業人材確保支援等調査・分析」
「地域中小企業人材確保支援等調査・分析」のご案内です。 中小企業が抱える経営課題の解決に向け、多様な人材の確保・活用等を図るための支援を行います。 対象者 多様な人材の確保・活用等に取り組みたいと考え…
ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営する「クラダシ」が4.8億円調達
2025年10月1日、株式会社クラダシは、4億8000万円の資金調達を発表しました。 株式会社商工組合中央金庫のポジティブインパクトファイナンスによるものです。 クラダシは、ソーシャルグッドマーケット…
高機能性ペプチドDRPを用いた創薬を展開する「Veneno Technologies」が2億円調達
2022年1月25日、Veneno Technologies株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 高機能性ペプチドDRPを用いた創薬を中心に事業を展開しています。 DRP分子…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集