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糖尿病診療支援サービスなど医療・ヘルスケア製品を開発する「ザ・ファージ」が資金調達

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2024年9月12日、株式会社ザ・ファージは、資金調達を実施したことを発表しました。

ザ・ファージは、医療・ヘルスケア製品の開発や、研究開発支援事業を展開しています。

とくに食後血糖値に注目しています。食後血糖値の変動を把握・分析するAIを通じ、ヘルスケアにおいて個別最適化された提案を実現するプラットフォームの構築を目指しています。

現在、一部の病院・クリニックに対して、糖尿病診療支援サービス「グルコースフライト」を限定的に提供しています。このサービスは、食後血糖変動に注目した糖尿病診療支援サービスです。生体情報を解析し、個別最適化された食事・生活行動を提案することで、ユーザーの主体的な血糖管理を促進します。

今回の資金調達を通じ、AIを活用した糖尿病診療事業や、医療・ヘルスケア領域における研究開発支援事業を展開し、商業ベースで大規模かつ日常的に運用可能な形態へと移行します。


医療・ヘルスケアビジネスは、国内や先進国での高齢化の進展や世界的な人口増加の影響を受け、市場が急速に拡大しています。

2020年の医療・ヘルスケア産業の世界市場規模は1,400兆円から1,500兆円と推計されていますが、2032年には2,600兆円から2,800兆円におよそ倍増すると予測されています。

日本は世界に先駆けて超高齢社会に突入しており、医療・ヘルスケア産業を成長産業として支援する動きが活発化しています。

また、AIなどのテクノロジーの急速な発展により、医療・ヘルスケア産業においても革新的な技術・製品が生まれています。

とくにヘルスケアにおいては個々人の状態に応じた生活習慣の改善などが必要となりますが、こうした個別最適化された医療・ヘルスケアは、専門家が必須であり、特定の人以外は利用できるものではありませんでした。

しかしAIはこうした状況を変えることができます。

ザ・ファージは、食後血糖値に着目し、生体情報として血糖値の変動を捉え、それを個別化医療・ヘルスケアにつなげることを目指しています。

血糖値は食事や運動などの生活行動に鋭く反応しますが、これまでは医療専門家でなければ解析が困難であるとされてきました。ザ・ファージは、日常生活における血糖値の利用のため、複数の研究開発や実証実験を行っています。

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