注目のスタートアップ

月極駐車場管理SaaS「Park Direct」を運営する「ニーリー」が45.7億円調達

company

2024年8月8日、株式会社ニーリーは、総額45億7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

今回の資金調達により、累計調達額は102億円となりました。

ニーリーは、月極駐車場管理SaaS「Park Direct」や、法人車両用駐車場管理システム「Park Direct for Business(PD Biz)」、AIを用いた映像・画像解析プラットフォーム「CrowdAi(クラウドエーアイ)」などを手がけています。

「Park Direct」は、駐車場の募集、契約業務、月額使用料の収納代行、顧客管理といった、月極駐車場の運営・管理に必要なすべてをオンラインで実現するモビリティSaaSです。

不動産会社・借主の駐車場契約・管理を効率化するだけでなく、駐車場ごとに最適な集客施策を設計・展開し、月極駐車場の稼働率アップ・収益アップも実現します。

今回の資金は、人材採用、プロダクト開発、マーケティングの強化に充当します。


従来、月極駐車場を利用するには、候補地周辺を歩いて希望に合う駐車場を見つけ、直接連絡を取るか、不動産会社に依頼することが一般的でした。しかし、この方法には、借り手が希望する駐車場を見つける手間や、貸し手が集客に苦労するという課題がついて回ります。

もし、月極駐車場の検索や契約がオンラインで完結できるなら、駐車場オーナーとユーザーの両者に多大なメリットが生まれるでしょう。

ニーリーが提供する「Park Direct」は、こうした月極駐車場の契約や管理に関わる課題を解決するサービスです。

このサービスは、月極駐車場の契約や管理をオンライン化・デジタル化することで業務の効率化や負担の軽減を実現しています。さらにオーナーに対しては収益向上の施策も提供しています。

今後は、環境対策の一環としてEV(電気自動車)などの新しいモビリティが発展し、所有から利用への転換が進み、月極駐車場の需要が減少すると考えられます。たとえば、東京都では人口が増加している一方で、自動車の保有数は横ばいであり、相対的に保有数は減少しています。

ニーリーは、月極駐車場のSaaSだけでなく、EV時代を見越した事業展開や、モビリティ全般のサービスを提供するモビリティプラットフォームとして事業を拡大していく計画を進めています。

事業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB Park Direct SaaS ニーリー モビリティ 不動産 契約 月極駐車場 株式会社 業務効率化 管理 自動車 資金調達 顧客管理 駐車場
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

短距離・ラストワンマイル物流に特化した物流ソリューション事業を展開する「エニキャリ」が5.5億円調達
2022年7月26日、株式会社エニキャリは、総額約5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 デリバリーサイト構築サービス「Anymo」、配達管理システム「ADMS」、ドライバーインフ…
船舶管理プラットフォーム「MARITIME 7」を開発する「ザブーン」が3.9億円調達
2024年8月7日、株式会社ザブーンは、総額3億9000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は6億円を突破しました。 ザブーンは、船舶管理プラットフォーム「M…
電子機器の熱問題を解決する新素材を展開する「U-MAP」が7億円調達
2022年12月14日、株式会社U-MAPは、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 U-MAPは、電子機器の熱問題を解決するため、名古屋大学から生まれた素材であるファイバー状窒化アルミ…
データ・マーケティング・プラットフォーム「b→dash」の開発元が100億円調達
2019年8月6日、株式会社フロムスクラッチは、総額約100億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、米大手投資会社のKKRや、米大手投資銀行のゴールドマン・サックスなどです。 データ・…
メタボ予防・治療のための総合的な保健医療サービスを開発する「メドミライ」が資金調達
2023年6月28日、株式会社メドミライは、資金調達を実施したことを発表しました。 メドミライは、健康診断データ等の解析から数年後のメタボリスクを予測・可視化し行動変容につなげるアプリ「MIRAMED…

大久保の視点

スタートアップワールドカップ九州大会:優勝は医薬品開発のStapleBio!熊本で開催
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の九州予選である「KYUSYU REGIONAL 2024」が、2024年8月27日(火)に開…
(2024/8/27)
「スタートアップビジネスMBA講座」明治大学MBAの執筆陣と出身起業家が解説
創業手帳代表も執筆陣に参加。注目のスタートアップ本 起業家教育が近年注目を浴びています。しかし、スタートアップはまだ新しい領域であり、不確実性も高く、学問に…
(2024/7/29)
世界最大級のビジネスコンテスト・スタートアップワールドカップ東京大会優勝はDigital Entertainment Asset山田耕三さん
世界最大級のビジネスコンテスト「スタートアップワールドカップ」の東京予選である「TOKYO REGIONAL 2024」が、2024年7月19日(金)に開催…
(2024/7/19)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】