注目のスタートアップ

配信者支援サービス「ライドリ」を提供する「Blankr」が資金調達

company

2024年8月7日、株式会社Blankrは、資金調達を実施したことを発表しました。

累計調達額は1.5億円となります。

Blankrは、配信者支援サービス「ライドリ」を提供しています。

現在は、VTuberがブラウザで簡単にオンライン握手会を開催できるサービスとして展開しています。

短期的にはファンクラブ、中期的にはクリエイターとファンのマッチング、長期的にはキャラクターIP化を独自データとAI活用によって実現することを目指しています。

今回の資金は、プロダクト機能の拡充、チーム体制の強化に充当します。


近年は、YouTubeなどの動画プラットフォームにおいてイラストや3DCGのアバターを利用して配信や動画投稿を行うVTuberという新たなジャンルが登場し、急速に市場が拡大しています。

これまでネット上で活動するクリエイターは、作品や活動のマネタイズに苦慮していました。これはインターネットでは趣味やアマチュアとして活動するクリエイターが多く、対価を要求していなかった期間が長かったこと、デジタルコンテンツは複製が容易であり不正な流通がはびこっていること、販売プラットフォームが整備されていなかったことなど複数の理由があります。

しかし近年はこうした状況が改善されてきているほか、クリエイターは作品そのものを売るのではなく、ファンからの投げ銭やファンクラブの会費としてマネタイズを行うようになり、ファンビジネスとしての側面を強めてきています。

こうした状況下でVTuberもファンビジネスとして活動を展開し、配信プラットフォームからの広告収入、投げ銭、グッズ販売、ファンクラブ収入、イベント収入などによってマネタイズを行っています。

一方で、その活動の根底となるプラットフォームからの広告収入や投げ銭での収入については、プラットフォームの手数料で引かれる分が多いほか、事務所所属の場合は収益分配の問題もあります。

そのためグッズや、ファンクラブ、イベントなどに力を入れる活動者が増加してきています。

Blankrはこのような背景のもと、オンライン握手会サービス「ライドリ」を手がけています。このサービスは1対1で45秒~の会話を楽しむことができるサービスです。ファンは応援するVTuberと会話を楽しむと同時に活動を応援でき、VTuberはファンと新たなつながりを創出すると同時に収益を増やすことができます。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーが見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI Blankr BtoB IP VTuber キャラクター クリエイター サービス データ ファン ファンクラブ マッチング ライドリ ライブ配信 支援 株式会社 資金調達 配信者
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

細胞の品質管理技術を手がける「Quastella」が資金調達
2023年10月19日、株式会社Quastellaは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、愛知県のディープテック推進事業「Aichi Deeptech Launchpad」のアクセラレーショ…
リモートワーク環境整備プラットフォーム「リモートHQ」提供の「HQ」が7億円調達
2022年11月16日、株式会社HQは、総額約7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 HQは、社員ごとに最適なリモートワーク環境の整備をアウトソースできる福利厚生サービス「リモートHQ」を提供…
AIメンタルパートナーアプリ「アウェアファイ」を提供する「Awarefy」が4億円調達
2024年12月11日、株式会社Awarefyは、総額約4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Awarefyは、AIメンタルパートナーアプリ「アウェアファイ」を提供しています。 認知行動療法…
バーチャル・スペース提供の「oVice」が1億円調達
2020年12月21日、oVice株式会社は、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、12月12日に株式会社NIMARU TECHNOLOGYから、oVice株式会社に社名を変更して…
視覚障害者向け歩行ナビゲーションデバイスを開発・提供する「Ashirase」が資金調達
2025年7月29日、株式会社Ashiraseは、資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は7.15億円となりました。 Ashiraseは、視覚障害者向け歩行ナビゲーションデバイス「…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集