創業手帳が選ぶ起業経営ニュース
2024年7月5日中小企業の成長経営の実現に向けた研究会「第2次中間報告書」

中小企業庁に設置された有識者による「中小企業の成長経営の実現に向けた研究会」は、第2次中間報告書を公表しました。
この研究会は、外需獲得、地域経済のけん引や賃上げに特に大きな役割を果たす「100億企業(売上高100億円以上など中堅企業クラスに成長する中小企業)」に注目し、100億企業創出の加速に向けた政策の方向性などを検討しています。
中小企業は日本企業全体のうち99.7%を占めており、日本経済を支える重要な存在です。
とくに地方圏では中小企業の割合が首都圏と比較して高いという特徴があります。
国内経済は、人口減少に伴う需要の伸び悩みにより、全体的に縮小することが見込まれています。
地方圏は生産年齢人口減少が大きいことから、地方経済では中小企業が果たす役割が大きいと考えられます。
背景のもと、中小企業の変革・成長が求められています。
中小企業の成長経営の実現に向けた研究会は、「100億企業」への成長やその創出を重要な課題として捉えています。
中堅企業クラスに成長する中小企業は、輸出などによって外貨を獲得し、域内調達によって地域に新たな需要を生み出すといった特徴を有しています。したがって、こういった企業が地域の中核的な起業として成長・発展していくことで、地域経済の発展が見込めます。
しかしながら、地方には100億企業が少ないという現状があります。ポテンシャルを持つ企業も存在していますが、成長機会が得られていないという課題もあります。
同研究会は中小企業が成長を実現する上では、「成長志向を持った経営者の学びの場」「資金調達環境の整備」「資金調達手法に対する正しい理解の促進」「人材確保・育成」「組織体制構築」などが重要であるとし、これらの取り組みの現状の課題と、改善や促進に向けた取り組みを整理しています。
創業手帳では起業を目指す方などを対象に無料で専門家の紹介を行っています。起業にあたって不安や相談したいことなどがある起業家の方はぜひご活用ください。
また、起業家や専門家の生の声をもとに記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」や、資金調達に特化した「資金調達手帳」も無料で発行しております。ぜひご活用ください。
| カテゴリ | トレンド |
|---|---|
| 関連タグ | 100億企業 中堅企業 中小企業 成長 |
トレンドの創業手帳ニュース
関連するタグのニュース
2023年11月29日、経済産業省は、「支援機関による中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会」を立ち上げ、第1回検討会を開催したことを発表しました。 地域で活動する支援機関を念頭に、中堅・中…
東京商工会議所は、Webサイト「価格転嫁ナビ」を開設しました。 価格転嫁に課題を抱える中小・小規模事業者の受注者向けに、価格交渉力や価格競争力を高めるための付加価値向上に向けた取り組みを後押しするWe…
2025年3月13日、中小企業庁は、経営力向上計画の申請にあたっての留意点について(令和7年度税制改正おける中小企業経営強化税制関連)発表しました。 令和7年度税制改正関連における経営力向上計画の経過…
2024年10月3日、「中小企業省力化投資補助事業(カタログ型省力化補助金)」における「応募・交付申請の手引き」「申請における留意事項」「補助事業の実施及び実績報告における留意事項」が更新されました。…
公益財団法人大阪産業局は、「新事業展開テイクオフ大交流会」の開催について発表しました。 大阪府は、中小企業・小規模事業者の新事業展開を支援する「新事業展開テイクオフ支援事業」を実施しています。 この支…
大久保の視点
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
