注目のスタートアップ

人的資本/ウェルビーイング経営支援の「ラフール」が資金調達

company

2024年5月20日、株式会社ラフールは、資金調達を実施したことを発表しました。

今回の資金調達により、累計調達額は30億円となりました。

ラフールは、適性検査ツール「テキカク」や、組織改善サーベイ「ラフールサーベイ」の提供を通じ、人的資本/ウェルビーイング経営を支援しています。

「テキカク」は、企業の組織文化とのマッチ度から、採用候補者の定着率や活躍度がわかる適性検査ツールです。ミスマッチ・早期離職・低パフォーマンスなどを防ぎ、組織力向上を実現します。

「ラフールサーベイ」は、定期的に社員にサーベイを実施し、組織の課題や非財務情報を可視化し、分析、課題特定、改善立案、対策までをワンストップで実現するツールです。

また、人事戦略・制度設計、組織開発支援などの各種コンサルティングや、マネジメント・レジリエンス・メンタルヘルス・睡眠などの各種研修も提供しています。

今回の資金は、プロダクト・研究開発、人材確保に充当する予定です。


人材は経営において欠かせない資源(リソース)のひとつです。

以前から人材の重要性は認識されていましたが、近年はさまざまな領域で人手不足が深刻化しており、さらに今後も少子高齢化によって人材の絶対数が減少していくことが見込まれるため、より一層人材の重要性が高まっています。

こうした背景のもと、企業価値のさらなる向上のため、人材を資本として捉える経営戦略である「人的資本経営」が注目されています。

人的資本経営は、人材を資本として捉えて投資対象とし、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる戦略です。

この人的資本経営を実施するには、企業・組織・人材の状態を常に把握し、課題を見つけ、その改善を図ったり、研修を実施したり、より人材が力を発揮できるような配置転換を行ったりすることが必要となります。

株式会社ラフールのコメント

このニュースを受けまして、株式会社ラフールよりコメントが届きました。

結木啓太(ゆうき・けいた)
株式会社ラフール 代表取締役社長
宮城県仙台市出身。営業支援会社などを経て、2011年、株式会社ラフールを設立し、代表取締役社長に就任。2019年2月、組織改善ツール『ラフールサーベイ』を提供開始。サービスローンチ約4年で有料導入企業数累計1,600社を突破。2023年8月、ミライ適性検査『テキカク』を提供開始。組織と人材のビッグデータによる分析力で企業の強みを伸ばし、人的資本/ウェルビーイング経営支援を行う。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

今年2月、日本における人的資本/ウェルビーイング経営をデータで推進する研究機関「LAFOOL lab.」を設立しました。

本機関では、当社がもつ働く人々のメンタルヘルス、フィジカル、エンゲージメント、パーソナルデータをはじめとした1億5,000万のユニークなデータを活用し、研究・開発を進めています。

これらの研究データをもとに、新たなHRプロダクト・スキームを構築し、採用市場、HR市場の事業展開を強化していくためのプロダクト・研究開発への投資、人材確保が目的です。

・今後の展望を教えてください。

既存のプロダクト「ラフールサーベイ」「テキカク」の拡販はもちろん、研究データをもとにしたプロダクト開発を通じて、企業の人的資本/ウェルビーイング経営を支援をし、当社のパーパスである「メンタルデータテック®︎で笑顔を創る」を実現してまいります。

・読者へのメッセージをお願いします。

メンタルデータをはじめとしたユニークなビッグデータを活用し、働く人々の笑顔を創っていく会社です。急拡大中につき、一緒に働いてくれる仲間を募集しています!まずはカジュアルにお話しさせていただき、当社の事業、共に働く社員のことを知っていただければ幸いです。

人的資本経営の実現のためには、データを収集するためのシステムやツールの導入も重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューし、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらも参考にしてください。

また、組織の改善や人材採用には資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB ウェルビーイング経営 コンサルティング サーベイ ツール テキカク マネジメント ラフール ラフールサーベイ 人的資本 人的資本経営 改善 株式会社 組織 組織開発 資金調達 適性検査
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

海事産業に特化したSaaS「MARITIME 7」を運営する「ザブーン」が1.6億円調達
2023年2月22日、株式会社ザブーンは、総額1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ザブーンは、海事産業に特化したSaaS「MARITIME 7」を開発・運営しています。 海事D…
コンプライアンス研修特化Eラーニング「OneCompliance」が正式リリース
株式会社Oysterは、「OneCompliance(ワンコンプライアンス)」を2023年7月18日に正式リリースしたことを発表しました。 「OneCompliance」は、法人向けのコンプライアンス…
オフィスにおける郵便物・配達物管理SaaSを運営する「トドケール」が1.5億円調達
2025年5月30日、株式会社トドケールは、総額1億5000万円の資金調達を発表しました。 トドケールは、配達物・郵便物管理SaaS「トドケール」を開発・運営しています。 総務・メール室向けの郵便物・…
越境ECショッピングサービスを運営する「SAZO」が7.1億円調達
2025年5月23日、株式会社SAZOは、総額7億1000万円の資金調達を発表しました。 SAZOは、越境ECショッピングサービス「SAZO」を運営しています。 AIを活用し、言語・通過・配送・関税な…
商談内容を自動でテキスト化する営業ツール「Bring Out」を提供する「ブリングアウト」が6,000万円調達
2022年11月8日、株式会社ブリングアウトは、総額6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社が運営するオープンイノベーション推進1号投…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集