注目のスタートアップ

子育て向け決済サービスを提供する「MEME」が7,000万円調達

company

2024年3月12日、株式会社MEMEは、総額約7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

MEMEは、親子向けお金のアプリ「manimo」や、学校向け集金サービス「スクペイ」(β版)を開発・提供しています。

「manimo」は、子ども専用プリペイドカードとアプリにより、お金の実践的な管理を通じ、子どもの金融リテラシーを育むことを可能とするサービスです。

ミッション(お手伝いや家庭のルールなど)に応じたお小遣い額の設定機能、欲しいものを設定した上での貯蓄機能、プリペイドカードの買い物履歴機能を備えています。

「スクペイ」は、公立の小中学校向けの集金決済サービスです。「スクペイ」を通じて請求書を保護者に発行でき、保護者は請求をスマホで受け取り、スマホで支払うことが可能です。

2024年春の正式リリースを予定しています。

今回の資金調達により、事業のリリースと、サービス開発に向けた開発・組織づくりに注力します。


株式会社NTTドコモ モバイル社会研究所が発表している「モバイル社会白書 2023年版」によれば、小学1年生のスマートフォン所有率は15%と高い水準ではありませんが、6年生時点では52%、そして中学3年生では81%と、やはり上の学年になるほど所有率が高いという結果が出ています。

また、スマートフォン利用率(親のスマートフォンを利用するなど)については、小学1年生でも35%、6年生時点で65%と高い水準にあります。

そして近年はスマートフォン・キッズケータイの所有開始年齢は低年齢化しており、今後は緊急時の連絡や場所の把握などの防犯・安全面で子供に持たせるという親が増加し、小学1年生時点でもさらに所有率が高まることが想定されます。

こうした中、社会のデジタル化についてもますます進展しており、子どもに対してもデジタルサービスが普及しています。

たとえば、モバイル向けゲームへの課金、ECサイトでの買い物、配信者への投げ銭なども子どもに利用されています。

一方、こうした有償のデジタルサービスの多くはクレジットカードでの決済が前提であることも多く、クレジットカードを持つことができない年齢の子どもは、親のクレジットカードを借りることで決済を行っています。

しかしクレジットカードを子どもに貸す場合、子どもが勝手にクレジットカードを利用してしまうというリスクもあるほか、現金を直接取り扱うわけではないため、お金を支払ったという感覚がなく、金銭感覚が養われないといった不安もあります。

このような背景のもとMEMEは、子ども専用プリペイドカードを軸に、子どもの金融リテラシーを養うアプリ「manimo」を手がけています。

また、お金に関する課題を抱える教育現場にもフォーカスし、集金業務を効率化する「スクペイ」を手がけるなど、事業領域を家庭から教育機関へと広げています。

企業・事業の成長には戦略的な資金調達が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB manimo MEME アプリ お金 クレジットカード プリペイドカード リテラシー 子ども 子育て 学校 専用 教育 教育機関 株式会社 決済 親子 資金調達 金融 金融リテラシー
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

自由診療クリニック特化型DXツールを提供する「B4A」が資金調達
2025年7月9日、株式会社B4Aは、資金調達を発表しました。 今回の資金調達により、累計調達額は13.2億円となりました。 B4Aは、自由診療クリニック特化型DXツール「B4A(ビーフォーエー)」を…
カーボンクレジット創出支援や脱炭素コンサルティングを手がける「バイウィル」が16.2億円調達
2025年7月1日、株式会社バイウィルは、総額16億2000万円の資金調達を発表しました。 バイウィルは、環境価値創出支援事業(カーボンクレジット創出支援)、環境価値売買事業(カーボンクレジット仲介・…
「i-nest capital」がデジタルトレーディングカードアプリやファンアプリプラットフォームを展開する「ユートニック」に出資
2022年7月7日、i-nest capital株式会社は、株式会社ユートニックに追加出資を実行したことを発表しました。 ユートニックは、デジタルトレーディングカードアプリ「DiiCa(ディーカ)」、…
地域情報サイト「まいぷれ」運営の「フューチャーリンクネットワーク」が「まいぷれ金沢・野々市」を新規オープン
2020年10月5日、株式会社フューチャーリンクネットワークは、「まいぷれ金沢・野々市」を2020年10月1日にオープンしたことを発表しました。 「まいぷれ金沢・野々市」は、石川県金沢市・野々市市のイ…
中小企業金融等への取組みに関する申し合わせについて(一般社団法人全国銀行協会)
2023年11月20日、一般社団法人全国銀行協会は、中小企業金融等への取組みに関する申し合わせについて発表しました。 理事会において、中小企業等の資金需要に柔軟かつ積極的に対応し、中小企業金融等の取組…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集