注目のスタートアップ

店舗のリテールメディア化に取り組む「favy」が6億円調達

company

2024年1月16日、株式会社favyは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。

これにより累計調達額は約28億円となります。

favyは、シェア型フードホール/横丁の運営、店舗向けサブスクプラットフォーム「favyサブスク」、小売店・飲食店向けのオンラインオーダーシステム「favyモバイルオーダー」、店舗DXコンサルティング、グルメメディア「favy」などを展開しています。

今後、モバイルオーダーやサブスクシステムを通じて蓄積される購買データ・購入者データを活用した、各店舗のリテールメディア化を本格的に開始します。

favyの仕組みでは、モバイルオーダーやサブスクシステムとメディア・各媒体の広告タグと連動させることで、来店までの情報接触経路や来店単価を算出することが可能です。これまで推測値でしか出すことができなかった来店計測が可能になり、来店単価を指標とした改善を実現します。

さらに、購買データや接触データを利用したリテールメディアとしての広告メニューを展開することで、業務効率の改善だけではなく、収益化も行えるモバイルオーダーとして進化させていきます。


リテールメディアとは、小売業者などが持つ会員基盤を活用し、消費者の購買データや行動データを広告配信などに利用するビジネスモデルのことです。

たとえば、実店舗の場合は、オフラインで得た店舗での購買データと、オンラインで得たアプリの利用データを連携し、顧客ごとに最適化したクーポンの配信によって購買促進を図ったり、顧客に沿った広告を配信することによって広告収益を得ることができます。

リテールメディアの注目が高まっている背景には、サードパーティCookieの利用規制に伴うデジタルマーケティング上の課題、消費行動のオフラインからオンラインへのシフトなどが挙げられます。

とくにサードパーティCookieの利用規制は大きな出来事です。これまでデジタルマーケティングの世界では、ユーザーごとに最適化したターゲティング広告を配信するためにサードパーティCookieを利用してきましたが、サードパーティCookieの取得はプライバシー保護の観点から世界的に規制の流れとなっています。

したがって、企業などが直接取得する消費者データを広告配信に利用するための仕組みが求められており、リテールメディアはそのひとつとして注目されているのです。

favyは、飲食店や非小売店舗におけるリテールメディア化に向け、さらなる取り組みを開始するとしています。

PR・マーケティングは戦略によって最適なメディアを選ぶことが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「広報手帳」では、各メディアの特徴や、その活用法について詳しく解説しています。

また、大規模なマーケティングに取り組むには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB favy favyサブスク favyモバイルオーダー グルメ コンサルティング メディア モバイルオーダー リテールメディア 媒体 小売店 広告 店舗 店舗DX 株式会社 資金調達 購買データ 飲食店
飲食開業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
事業計画書とは?書き方の18ステップやメリットを解説!
合同会社と株式会社の違いサムネイル
合同会社とは?株式会社との違い、メリット・デメリットをわかりやすく比較
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
2024年は上限金額がアップ!東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AIを駆使したサービス開発やプロジェクションマッピング・XRを活用したプロジェクトを展開する「ワントゥーテン」が資金調達
2024年7月18日、株式会社ワントゥーテンは、資金調達を実施したことを発表しました。 今回の資金調達は、株式会社丹⻘社を割当先とした第三者割当増資と、取引金融機関からの融資によるものです。 ワントゥ…
家具のサブスクリプションサービス「サブスクライフ」などを展開する「ソーシャルインテリア」が24億円調達
2024年1月11日、株式会社ソーシャルインテリアは、総額約24億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ソーシャルインテリアは、個人向けの家具のサブスクリプションサービス「サブスクライフ」、オフ…
「ライナフ」が遠隔からスマート・ロック/エントランスを操作・管理できる「スマートブッキング」をリニューアル
2020年5月15日、株式会社ライナフは、「スマートブッキング」をリニューアルして提供開始したことを発表しました。 「スマートブッキング」は、遠隔からスマート・ロックやスマート・エントランスを操作・管…
創薬・医療系ベンチャー育成支援プログラム「Blockbuster TOKYO」 ビジネスプラン発表会が3/3に開催
2021年2月2日、Beyond Next Ventures株式会社は、「Blockbuster TOKYO」選抜プログラム参加チームによるビジネスプラン発表会を2021年3月3日に開催することを発表…
森林資源を活用した事業創造に取り組む「このほし」が資金調達 森の宿泊サービス「awake」など2事業を立ち上げ
2024年10月1日、株式会社このほしは、資金調達を実施したことを発表しました。 このほしは、森林が持つ多様な価値を創出し、地域に新たな資源と経済の循環を生み出すことを目指し、森林資源を活用した事業創…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集