注目のスタートアップ

音声入力とAI要約で診療録を自動作成する「medimo」を手がける「Pleap」が資金調達

company

2023年12月22日、株式会社Pleapは、資金調達を実施したことを発表しました。

Pleapは、医療機関向けに、診察会話の音声入力とAI要約でSOAP形式のカルテ原稿を自動作成するWebアプリ「medimo」を開発・提供しています。

「medimo」β版は、2023年12月現在、45のクリニックに利用されています。また、訪問診療グループ、大規模病院、大手医療・介護グループ各社とも連携を進めています。

今回の資金は、プロダクト開発・事業開発の推進に充当します。


カルテとは、患者を診察した際の情報を記録に残すためのツールです。

カルテには患者の症状・治療内容・検査結果などを記載します。これにより主治医以外の医療従事者が確認しても臨床経過などを把握でき、いかなる状況でも適切な医療を提供することを可能とします。また、カルテは保険請求する際の根拠となるため、経営上でも重要な書類といえます。

従来は医療従事者が紙に記載し、保管・活用を行っていましたが、近年は効率化や情報共有の円滑化のため、電子カルテが普及しています。

カルテには決まった記載のフォーマットはないのですが、一般的にはSOAPという記録方式が採用されています。

SOAPは、Subject(主観的情報)、Object(客観的情報)、Assessment(評価)、Plan(計画)の順に体系立てて診療情報を記載する方法です。

この方法で書かれたカルテは誰が見てもわかりやすいものとなるのがメリットとなります。一方で、記載するのに時間がかかるというデメリットも抱えています。

こうした背景から、カルテ記載を効率化するツールのニーズが高まっているのです。

AIなどの先端技術は、近年さらなる発展を見せており、さまざまな領域で業務効率化や自動化のための重要なコア技術として導入が進められています。

企業の成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウや、融資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI BtoB Pleap カルテ クリニック 効率化 医療 医療機関 株式会社 病院 自動作成 要約 資金調達 音声入力
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ14選の制度
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

砂糖に代わる「オリゼ甘味料(米麹発酵糖分)」の社会実装を目指す「オリゼ」が4.7億円調達
2024年7月31日、株式会社オリゼは、総額4億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オリゼは、米麹由来の発酵甘味料「オリゼ甘味料」の社会実装を目指しています。 2020年から「オリ…
真贋鑑定サービス「フェイクバスターズ」運営の「IVA」がスニーカーマーケットプレイス「UP」を運営する台湾企業「電貓科技(CYBER CAT)」と業務提携
2023年6月2日、IVA株式会社は、電貓科技股份有限公司(英語名:CYBER CAT INC. 本社:台湾台北)と業務提携契約を締結したことを発表しました。 IVAは、真贋鑑定サービス「フェイクバス…
国産食用コオロギの量産化を目指す「グリラス」が2.3億円調達
2020年12月23日、株式会社グリラスは、総額2億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 昆虫研究をリードする徳島大学の知見を基礎として、2019年5月に設立されました。 動物性タン…
小説出版プラットフォームを手がける「BookBase」が3,500万円調達
2023年4月7日、株式会社BookBaseは、3,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社マイナビです。 BookBaseは、CtoC小説(電子書籍)販売プラットフォー…
仕込み済み商品を発注できるレストラン向けアプリ「シコメル」提供の「シコメルフードテック」が8.2億円調達
2022年9月7日、株式会社シコメルフードテックは、総額8億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 シコメルフードテックは、仕込み済み商品を発注できるレストラン向けアプリ「シコメル」を…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集