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2023年12月22日スマート水田サービス「paditch」を開発・運営する「笑農和」が資金調達

2023年12月22日、株式会社笑農和は、資金調達を実施したことを発表しました。
引受先は、株式会社脱炭素化支援機構です。
笑農和は、スマート水田サービス「paditch(パディッチ)」を開発・運営しています。
水田の水管理の遠隔化・自動化を実現するサービスです。
水門型のIoTデバイスにより、遠隔での水管理や、あらかじめ設定しておいた水位・水温による水門の自動開閉を実現します。
今後は、自動化の分野において、気象データ・各種センサー情報・栽培履歴などを駆使し、水管理の最適化を図る計画です。
今回の資金は、水田のメタンガス削減を遠隔・自動で行うことで水田由来のカーボンクレジットを販売する「paditch sus」の開発などに充当します。
日本の農業は、高齢化、それに伴う生産性低下、後継者不足、人手不足、気候変動、環境対策など複数の課題に直面しています。
とくに生産性の向上は、将来にわたって持続可能な農業を確立するために極めて重要なテーマのひとつです。
近年、生産性向上・効率化・自動化を図る手段として、テクノロジーを駆使したスマート農業の普及が進められています。
米は日本の主食であり、それを生産する米農家は重要な存在です。
一方で米農家の減少は激しく、1965年に約488万戸存在していた米農家は、2015年には約94万戸と、5分の1以下にまで減少しています。
米農家が減少している理由は複数あります。個人の米消費量減少や価格低下に伴う収益の低下、後継者不足などが挙げられます。
こうした中で、米農家ではスマート農業を活用した生産の効率化や自動化の取り組みが重要となっています。
笑農和は、米農家において負担が高い作業であり、かつ高度化によって収穫量の向上も見込める水管理を効率化・自動化するスマート水田サービス「paditch」の提供により、米農家の課題解決に貢献しています。
さらに水田はメタンガスという二酸化炭素よりも高い温室効果を有する温室効果ガスを排出するため、メタンガス排出抑制が求められています。その手法として近年は、中干し期間の延長・最適化が注目されています。
笑農和は、水田のメタンガス削減を遠隔・自動で行うことができる仕組みの開発も行っています。今後の成長に注目が必要です。
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