注目のスタートアップ

新規siRNA創薬の実現に取り組む「ANRis」に「早稲田大学ベンチャーズ」が2億円の投資を実行

company

2023年11月28日、早稲田大学ベンチャーズ株式会社は、WUV1号投資事業有限責任組合(WUV1号ファンド)の新規案件として、株式会社ANRisに、2億円の投資を行ったことを発表しました。

ANRisは、核酸医薬の中でもsiRNA(small interfering RNA)に関する革新的な特許技術を保有しており、この技術をコアに、がんや遺伝性疾患などの患者向けに負担の少ない医療を届けることを目指しています。


核酸医薬品とは、遺伝子情報を司るDNAやRNAといった核酸を使用した医薬品のことです。

従来の医薬品では治療の難しかった疾患(がんや遺伝性疾患など)を治療する可能性を持ち、低分子医薬品・抗体医薬品に続く第3の医薬品として期待されています。

現在核酸医薬品として製品化されているものは、主としてsiRNAとアンチセンスです。

siRNA医薬品のリーディングカンパニーは、米国のAlnylam Pharmaceuticals社です。従来のsiRNA配列設計技術は、標的遺伝子を特異的に抑制できますが、mRNAにおける一塩基変異の有無までは制御できないという課題を有しています。Alnylam社はこの課題を、正常・変異mRNAの両方を抑制しても問題がない標的遺伝子・疾患を対象として創薬を行っています。

ANRisが有する「SNPD-siRNA」は、一塩基変異を含むmRNAのみを特異的に抑制することができる革新的な配列設計法です。ANRisはこの技術を用い、がんや希少疾患に新たな治療選択肢を届けることを目指しています。

研究開発型のビジネスは、資金調達が非常に重要です。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ANRis BtoB RNA siRNA siRNA医薬品 がん 創薬 医療 医薬品 早稲田大学ベンチャーズ 株式会社 核酸医薬品 遺伝性疾患
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
合同会社の設立方法を徹底解説|費用・手続き・必要書類まで分かりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

検索しない検索エンジン「aics」開発の「Manifold」が資金調達
2020年3月31日、Manifold株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 検索しない検索エンジン「aics」を開発しています。 タイムライン形式で、受動的・自動的に情報収集を行うことが…
東急不動産と鹿島建設による「旧九段会館」の保存・復原プロジェクト「九段会館テラス」が10/1に開業
東急不動産株式会社と鹿島建設株式会社による「九段会館テラス(KUDAN-KAIKAN TERRACE)」が2022年10月1日(土)に開業しました。 「九段会館テラス」は、登録有形文化財建造物である旧…
フードデリバリー最適化SaaS「フードデリバリーマネージャー」展開の「Lisa Technologies」が1.15億円調達
2021年9月21日、Lisa Technologies株式会社は、総額約1億1,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 飲食店が運用するフードデリバリーの運用支援、アカウント最適化を行う…
消防団向けグループウェアシステム「FireChief」などを展開する「タヌキテック」が資金調達
2022年7月28日、株式会社タヌキテックは、資金調達を実施したことを発表しました。 タヌキテックは、消防団向けグループウェアシステム「FireChief」を提供しています。 「FireChief」は…
オリジナルIP・コンテンツを企画・開発する「オッドナンバー」が15億円調達
2022年12月15日、株式会社オッドナンバーは、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 オッドナンバーは、オリジナルIPとコンテンツの企画・開発を行っています。 Web3やメタバースが…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集