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2023年9月27日「グリーンイノベーション基金事業/次世代デジタルインフラの構築/IoTセンシングプラットフォームの構築」
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構は「グリーンイノベーション基金事業/次世代デジタルインフラの構築/IoTセンシングプラットフォームの構築」に係る公募について発表しました。
カーボンニュートラル社会の実現に不可欠なデジタルインフラの省エネ化・高性能化に向けた研究開発・社会実装を進めるため、以下のテーマに取り組みます。
【研究開発項目4】IoTセンシングプラットフォームの構築
デジタル化の進展に伴う各種エッジデバイスから送信されるデータ量の急増で、ネットワーク及びデータセンターの消費電力量が4倍以上増加に転じると見込まれる中、端末におけるエッジコンピューティング技術を開発し、本技術を活用したシステム全体の消費電力量40%削減を実現すべく、下記プロジェクトに取り組みます。
これらは、一体的に開発することによって成果を最大化できるため、幹事企業を中心にエコシステムの様々なレイヤーの事業者が連携して行います。
ただし、他の研究開発内容の実施者と相互協力体制の構築が見込まれ研究開発内容〔1〕~〔4〕を網羅できる場合は、それぞれの研究開発内容を単独または共同で提案することも可能とします。
研究開発内容〔1〕エッジ信号処理開発
多種多様なセンサに対してアプリケーション開発者が必要とする情報を、可能な限り高精度に出力するためのエッジ信号処理技術を開発します。また、アプリケーション毎に必要なセンサデータは異なり、1つのセンサではなく複数のセンサ情報を統合した処理が必要であるため、エッジ型で統合する処理技術の開発を行います。加えて、これらの信号処理を実行する半導体チップの開発を行います。
研究開発内容〔2〕SDK及びプラットフォームの開発
容易にアプリケーションやソフトウェアの開発ができるような環境整備やツールの開発、ソリューション構築、運用など、エッジ処理の社会実装の加速等をするためのプラットフォームを開発します。加えて、AI学習データ構築の高効率化技術も開発し、プラットフォームに実装します。
研究開発内容〔3〕ハードウェア基板開発
エンドユーザーがソリューションを導入する際、ユースケース毎に必要となるセンサデバイス及びデータが異なる中、研究開発内容〔1〕〔2〕で開発した技術を活用するための要件を定義した、様々なセンサを搭載可能なハードウェア基板の開発をします。
研究開発内容〔4〕アプリケーション開発
研究開発内容〔1〕〔2〕〔3〕で開発する技術を社会実装して、CO2削減効果を実証するためのアプリケーションの開発を実施し、複数のセンサを活用し、省エネ効果(CO2削減効果)を実証します。
事業期間
【研究開発項目4】IoTセンシングプラットフォームの構築
2023年度から2030年度までの最大8年間を想定します。ただし、研究開発項目ごとにステージゲートを設定し、その進捗を見て、継続可否を判断します。そのため、原則として当初に契約する期間は直近のステージゲート実施時期までとします。
応募方法等
「応募web入力フォーム」から必要情報を入力し、提案書類および関連資料をアップロードして応募してください。
応募受付期間:2023年9月26日(火)~11月9日(木)正午まで
IoT(モノのインターネット)は、これまでインターネットに接続されていなかったさまざまなデバイスをインターネットに接続することで、相互に情報をやり取りできる仕組みを指します。
IoTの利用により、データの収集・解析や遠隔制御が可能となり、これまでには実現できなかったサービスの提供や業務の高度化が実現できます。
現在、IoTはさまざまな分野で活用されています。たとえば、製造業ではアナログ計器の遠隔監視、不動産ではデジタル鍵(スマートロック)の管理、小売業ではセンサーを使用した在庫管理や顧客行動の分析、住宅ではさまざまな家電を一元管理するスマートホームなどがあります。
近年、企業は事業や業務の変革を推進し、デジタル化とデータ活用を重視しています。そのため、IoTは「現場」において不可欠な技術としてますます普及していくでしょう。
一方で、IoTには複雑で高度な要件が求められており、これに伴い消費電力量が増加しています。多くの場合、IoTデバイスは最小限の電力で稼働する必要があるため、消費電力の増加は課題となっています。
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