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宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指す「将来宇宙輸送システム」が5.5億円調達

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2023年8月31日、将来宇宙輸送システム株式会社は、総額5億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

将来宇宙輸送システムは、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指しています。

完全再使用型の単段式宇宙往還機(SSTO)を用いた高頻度宇宙輸送を2040年代に行うことを最終目標に、今後5年程度で再使用型の宇宙輸送機を開発することを目指しています。

今回の資金は、宇宙輸送システム開発に必要な要素技術の研究開発に充当します。


従来、宇宙への衛星の打ち上げに使用されるロケットは、一度の飛行でその任務を遂行し、その後は廃棄される「使い捨て」の手法が主流でした。

ロケット開発は高額な費用がかかるため、再使用したほうが経済的なのではないかと考える人も多いでしょう。しかし、ロケットの再使用を行うには、回収作業のコストや、再使用に耐えうる堅牢なロケットをつくる必要があり、これらのコストを鑑みた上で使い捨てのほうが経済的であると判断されてきました。

しかし、最近の技術進化により、再使用型ロケットに対する注目が高まっています。

たとえば、米国の宇宙企業SpaceXは、イーロン・マスク氏の指導の下、完全に再使用可能なロケットと宇宙船の開発に注力しています。これにより、宇宙輸送のコストを大幅に削減し、具体的にはコストを1/100まで引き下げることを目指しています。

また、国内でも、衛星の打ち上げにおいて外国の宇宙輸送サービスに頼る構図からの脱却を図るため、低コストな宇宙輸送システムの構築に向けた取り組みが進行中です。

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