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2023年8月16日「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金」第2次公募
2023年8月9日、株式会社NX総合研究所は「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業(新技術を用いたサプライチェーン全体の輸送効率化推進事業)」の2次公募を開始したことを発表しました。
令和5年度「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業(新技術を用いたサプライチェーン全体の輸送効率化推進事業)」のうち、サプライチェーン上の複数事業者の連携を要件に、実施計画に基づく物流システムの標準化やデータの共通化、AI・IoT等の新技術の導入等に係る費用の一部を支援し、これにより実施計画に定めたサプライチェーン全体の物流効率化・省エネ化の達成を実証することを目的としています。
申請要件
・共通システムとサプライチェーン輸送効率化機器の導入により、事業実施前と比較して、エネルギー消費削減率が1%以上見込まれること
・サプライチェーン全体での連携計画を策定する取り組みであること(発荷主・輸送事業者・着荷主を含む3者以上の連携)
・サプライチェーン輸送効率化機器については、共通システムとの連携やデータを利活用するものとし、エネルギー使用量の削減やエネルギー使用原単位の改善に加えて、自動化・省人化による生産性向上効果が大きいこと
・令和5年度中に一定の事業成果及びエネルギー消費量削減を実現できる単年度計画であること
・活用する技術における革新性が高いこと
・他事業への普及・展開が可能であるこ
・エネルギー使用量の実績報告として、①補助事業実施前、②サプライチェーン輸送効率化機器の導入後・共通システム導入前、③共通システム導入後の3段階に分けて計測すること
・サプライチェーン輸送効率化機器について、AI・IoT等を活用した新技術であり、共通システムと連携して活用されること
・エネルギーの削減量及び削減率について、補助事業申請時に算出過程や根拠と含めて計画値を示すとともに、事業完了後に実績を報告すること
・原則として連携事業に参画する全ての事業者が、物流情報標準ガイドライン(内閣府 戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第2期スマート物流サービス 物流情報標準化検討委員会)を活用している、もしくは将来的に活用していく意思があること
公募期間
2023年8月9日(水)~2023年9月15日(金)
物流は多様な産業を支える、極めて重要な分野の一つです。
しかしながら、物流業界は様々な課題に直面しています。たとえば、配送効率の低下やドライバー不足、小口配送の増加などが挙げられます。とくに、新型コロナウイルスのパンデミックにより、世界中でサプライチェーンが断たれるという混乱が生じ、その強靱化も求められています。
さらに物流業界は、「2024年問題」と呼ばれる大きな課題に直面しています。これは働き方改革関連法により、2024年度からはドライバー1人あたりの時間外労働が年960時間に制限されることから生じる諸問題のことです。
たとえば、時間外労働の制限により、1人のドライバーが担当していた長距離輸送の見直しが必要とされます。300km以上の輸送については、鉄道・航空・船などへの転換(いわゆるモーダルシフト)や、中継地点を活用した中距離輸送の導入が求められます。
物流業界は中小企業が大半を占めているため、中継地点を独自に整備することは資金的に難しいとされています。そのため、複数の物流企業が協力して、拠点を共有したり、荷物を共同で運んだりする取り組みが注目されています。
このような状況から、物流業界や周辺業界はAIやIoTなどの新たなテクノロジーを積極的に活用し、サプライチェーン全体の輸送効率向上に取り組むことが不可欠です。
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