注目のスタートアップ

カーボンクレジット売買プラットフォーム「日本カーボンクレジット取引所」の運営などを手がける「渋谷ブレンドグリーンエナジー」が5,000万円調達

company

2023年8月10日、渋谷ブレンドグリーンエナジー株式会社は、5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

渋谷ブレンドグリーンエナジーは、カーボンクレジット売買プラットフォーム「日本カーボンクレジット取引所」(2023年9月オープン)の運営、カーボンクレジット創出をはじめとするSX戦略支援を行うコンサルティングサービスの提供を行っています。

日本では民間初となるカーボンクレジット売買プラットフォーム「日本カーボンクレジット取引所」を設立し、カーボンクレジット市場に流動性を供給し、市場の安定と企業・個人のCO2排出量削減活動を支援することを目指します。

今後、カーボンクレジット取引需要増大を見込み、関連サービスのローンチを準備しています。


地球の平均気温は長期的な視点で見ると上昇しており、今世紀末には地球全体の平均気温が最大で約4.8℃上昇するといった予測もあります。

この地球温暖化の進行に伴い、干ばつの増加、大規模な災害の頻発、海面上昇による土地の減少、生物多様性の損失など、さまざまなリスクがさらに高まると予測されています。

このような背景から、地球温暖化の対策として、主に二酸化炭素をはじめとする温暖化ガスの排出削減に向けた取り組みが国際的に進められています。たとえば日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロに近づける「2050年カーボンニュートラル」の目標を掲げています。

「排出を全体としてゼロ」という言葉の意味は、すべての排出を完全にゼロにすることは現実的ではないため、排出がある場合は同じ量だけを「吸収」または「除去」することで、最終的な差し引きがゼロになるという考え方を示しています。

具体的な方法としては、森林保全活動などに寄付を行うことが考えられます。また、これらの削減や吸収の取り組みをクレジットとして発行し、他の企業との間で取引できる仕組みを「カーボンクレジット」と呼びます。

カーボンクレジット市場は世界的に拡大しており、今後もその市場は大きく成長していくとみられています。

カーボンクレジットには、それぞれの国・国際機関・国と国の協定などによって認証される公的なカーボンクレジットと、民間事業者間で自主的に取引される民間のカーボンクレジット(ボランタリークレジット)があります。

ボランタリークレジットは、民間事業者やNGOが主導しており法的・政策的な拘束力がないため、自由が効きやすいというメリットがあります。どうしても削減できない残余排出量を相殺するために利用するという企業が目立ちます。

環境、社会、ガバナンスに配慮する企業に積極的に投資するESG投資が世界的に盛んとなってきています。カーボンニュートラルに関する取り組みは投資家に対するアピールにもなります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ GX SX カーボンクレジット カーボンプライシング コンサルティング プラットフォーム ボランタリークレジット 取引 売買 日本カーボンクレジット取引所 株式会社 渋谷ブレンドグリーンエナジー 環境 脱炭素化 資金調達 運営
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

クラウド型タクシー配車システム「DS」などを提供する「電脳交通」が12億円調達
2023年4月4日、株式会社電脳交通は、総額約12億円の資金調達を実施したことを発表しました。 電脳交通は、クラウド型タクシー配車システム「DS」や、配車業務の委託サービス「Taxi CC」、自治体・…
電力卸売スタートアップ「エナジーグリッド」が18億円調達
2022年3月7日、エナジーグリッド株式会社は、総額約18億円の資金調達を実施したことを発表しました。 旧一般電力電気事業者や商社から、電力をまとまったボリュームで調達し、新電力会社に小分けにして販売…
AIファイナンスの「H.I.F.」が「芙蓉総合リース」と資本業務提携 AI与信審査モデルを活用した保証事業・ファイナンス領域拡大
2022年12月20日、H.I.F.株式会社は、芙蓉総合リース株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 H.I.F.は、AI与信審査技術の開発・提供や、法人版後払い(保証付)サービス…
国際流通関連サービスを提供する「ユアトレード」が3.5億円調達
2024年11月14日、ユアトレード株式会社は、総額3億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ユアトレードは、国際流通関連サービスを提供しています。 一般貿易や越境ECを展開する事業者…
住宅確保困難者向け住居支援事業を展開する「Rennovater」が1.25億円調達
2022年6月24日、Rennovater株式会社は、総額1億2,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Rennovaterは、生活保護世帯などの住宅確保困難者に向けた住居支援事業を展開…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集