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脳動脈瘤コイル留置用ステントを手がける「PENTAS」に「NES」が出資

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NES株式会社は、株式会社アルムの子会社である株式会社PENTASに出資したことを発表しました。

PENTASは、流体力学的手法を用いた血流抑止効果の高い新たなステント「PENTASステント」と、それに付随し、個々の症例に最適なステントを選択できるシミュレーションソフトウェア「PENTAS治療計画プログラム」の開発を行っています。

このステントとソフトウェアの実用化により、より安全な脳動脈瘤ステント治療が可能となります。

2021年3月に臨床治験を無事に終了し、国内医療機器製造販売申請を行い、2022年8月26日に承認されています。

今後、製品の一部改良を経て、来年に上市する見込みです。


動脈硬化や血栓などによって、血管が閉塞されて適切に血液が流れなくなる、いわゆる虚血状態が持続すると、多様な二次疾患が引き起こされる可能性があります。

たとえば、足の虚血が進行すると、足に痛みが現れて歩行が困難になり、最悪の場合は足が壊死し、下肢切断が必要となることもあります。

ステントは、金属網で形成された筒状の医療機器です。こうした虚血が生じている血管など、人体の管状の部分を内部から拡張するために使用されています。このステントを利用した治療は、狭心症、心筋梗塞、大動脈瘤、がんなどによって引き起こされる各種器官の狭窄症に適用されています。

脳動脈瘤においてステント治療は効果的な治療法です。近年は、血液を充分に遮断することが難しい大型の脳動脈瘤の治療において、編み目の細かい特殊なステントを用いたフローダイバーター治療という新たなステント治療が適用される例が増加しています。

一方でこの治療法は、正常な分岐血管まで遮蔽してしまうことによる脳梗塞や、予期せぬ術後動脈瘤の破裂を誘発する可能性がゼロではないとPENTASは指摘しています。

また、適切なフローダイバーター治療のためには、脳血管構造や脳動脈瘤の形状を考慮してステントのサイズ選択を行い、適切に留置しなくてはならないことから、手術に高度なスキルが求められ、術者によって左右されてしまうという課題を抱えています。

PENTASは、こうしたフローダイバーター治療の課題を解決するため、流体力学的手法を用いた血流抑止効果の高い新たなステントを開発し、シミュレーションソフトウェアによって個々の症例に最適なステントを選択できるセミカスタムメイドステントとして提供するというコンセプトを提案し、実用化に向けて事業を進めています。

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