注目のスタートアップ

食農分野における商品単位での環境負荷計測・見える化システム「Myエコものさし」などを提供する「クオンクロップ」が5,000万円調達

company

2023年8月4日、クオンクロップ株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

クオンクロップは、食農分野における商品単位での環境負荷計測・見える化システム「Myエコものさし」や、「Myエコものさし」を用いて企業・組織のサステナビリティ活動を加速させるプログラム「bento4earth」などを展開しています。

「Myエコものさし」は、食農分野での製品単位のESG指標を各社のこだわりを反映させつつ、効率的に計測するシステムです。

また、食農分野の特徴を捉えるシステムとして、GHG(温室効果ガス)だけでなく、生物多様性・海洋プラスチック問題など、多様な社会課題を効率的に見える化することを目指しています。

今回の資金は、「Myエコものさし」のプロダクト機能開発の加速、顧客への導入支援を行うカスタマーサクセスなどの専門人材の採用強化に充当します。


SDGs(持続可能な開発目標)が世界的に推進されるなか、企業では安定的・長期的な成長を実現するため、環境・社会・ガバナンスへの積極的な取り組みが重要であるという考えが広まっています。

この環境・社会・ガバナンスを合わせてESGと呼び、投資家の間では企業に投資する際の新たな判断基準として利用されることが一般的になってきています。

一方で、こうしたESGの多くは数字として示されるデータではないことから、そのままでは定量的に示すことができないという課題を抱えています。そのため、ESGスコアなどとして見える化するシステムのニーズが高まっています。

食品・農業の分野は、商品点数が多く、さらにバリューチェーンが複雑であることから、温室効果ガス排出量などを計測・分析することが難しいという課題を抱えています。

こうした背景のもと、クオンクロップは、食農分野における商品単位での環境負荷の計測・見える化を実現するシステム「Myエコものさし」の提供を通じ、食農分野のサステナビリティ活動を支援しています。

ESG投資の登場など、以前の資金調達状況とは大きな変化が訪れています。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受ける方法など、資金調達のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ bento4earth ESG指標 Myエコものさし エコ クオンクロップ サステナビリティ システム 可視化 商品 株式会社 環境負荷 生産物 見える化 計測 資金調達 農業 食品
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

8月26日 青果物(野菜・果実)の卸売価格速報値
農林水産省は青果物の卸売価格を毎日更新し、ホームページで公表しています。 日別情報については速報性を重視し、取引当日の情報をもとに取りまとめています。 数値は主要卸売市場を合計したものです。表にない品…
VTuber事業やメタバースマーケティング事業を展開する「Brave group」が3億円調達
2023年1月25日、株式会社Brave groupは、Animoca Brands株式会社から3億円の資金調達を実施し、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Animoca Brands株…
DX事業を展開する「SORAMICHI」がWeb開発請負事業を展開する「k-Hack」と業務提携
2023年6月2日、株式会社SORAMICHIは、株式会社k-Hackと、業務提携契約を締結することを発表しました。 SORAMICHIは、DXに関する高度な専門性と豊富なコンサルティング経験をもとに…
車の出張整備・修理の「セイビー」運営の「Seibii」が8.4億円調達
2021年6月30日、株式会社Seibiiは、総額8億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 車の出張整備・修理サービス「セイビー」を開発・運営しています。 「セイビー」は、ネットから…
ノーコードWeb制作ツール「STUDIO」クリエイターの案件マッチング/コミュニティ「STUDIO gather」がリリースへ
2022年1月20日、株式会社gazは、新サービス「STUDIO gather」のティザーサイトを公開したことを発表しました。 「STUDIO gather」は、STUDIO株式会社が提供するノーコー…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集