「中小企業等外国出願支援事業」外国出願にかかる費用の半額を助成

subsidy

日本貿易振興機構(ジェトロ)は、「中小企業等外国出願支援事業」を実施しています。

中小企業等が海外で国内出願(特許、実用新案、意匠、商標)と同じ内容を出願する場合に、これにかかる費用の半額を助成する支援事業です。

補助率・上限額

補助率
助成対象経費の2分の1以内(千円未満の端数は切り捨て)
補助上限額
1中小企業者あたり300万円以内(ジェトロと地域実施機関にて採択した助成金合計)
1申請案件あたり:
・特許 150万円
・実用新案、意匠、商標 60万円
・冒認対策商標(※)30万円
(※)冒認対策商標登録出願とは、第三者による抜け駆け(先取り)出願(冒認出願)の対策を目的とした商標登録出願。

応募受付期間

第1回:終了
第2回:2023年7月3日(月)~7月14日(金)17:00
第3回:2023年9月4日(月)~9月15日(金)17:00


知的財産はビジネスにおける重要な資源であり、企業の収益性や競争力を向上させるために活用されます。特許を取得することによって、企業は自社の製品や技術を保護し、模倣や侵害から守ることができます。

特許庁の調査によれば、知的財産を所有する中小企業は、所有しない企業に比べて売上高営業利益率が高いことが示されています。これは、知的財産を活用することがビジネスの成果に直結することを意味しています。

一方で、外国での特許出願にはさまざまなな障壁が存在します。たとえば、コストや外国語の問題、外国の特許制度の複雑さなどが挙げられます。そのため、外国出願を後回しにするケースが見られます。

しかしながら、国内だけで特許を取得していても、外国で製品や技術が模倣された場合には対応できなくなってしまいます。そのため、企業は外国市場の規模や競合他社の出願状況、特許取得にかかるコストや権利行使のコストなどを考慮し、戦略的な外国特許出願を行う必要があります。

「中小企業等外国出願支援事業」は、企業が戦略的な外国出願を行う際に資金面で支援する制度です。もし外国出願をコスト面で諦めている場合は、この制度を活用することを検討する価値があります。この支援を受けることで、企業は外国市場での特許保護を強化し、競争力を向上させることができます。

知的財産の重要性はビジネスにおいてますます高まっており、知的財産権の戦略的な活用は企業の成長と成功に不可欠です。外国出願支援制度を活用することで、企業はグローバルな競争環境での地位を強化し、持続的な成長を実現することができるでしょう。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金活用や申請のノウハウを解説しています。また、日々更新される補助金・助成金の情報を、それぞれ最適化してメールでお知らせをする「補助金AI」も提供しています。こちらもご活用ください。

知的財産権の活用のためには、スタートアップ・中小企業のビジネスのことを理解した専門家の支援を受けることも重要です。創業手帳は無料で専門家の紹介を行っているため、知財活用を考えている企業はこちらを活用できます。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ ジェトロ 中小企業 中小企業等外国出願支援事業 出願 助成 助成金 商標 商標登録 国内 外国 実用新案 意匠 日本貿易振興機構 海外 特許 知的財産権 補助金 費用
詳細はこちら

外国出願費用の助成(中小企業等外国出願支援事業)

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「環境研究総合推進費」令和6年度新規課題の公募
独立行政法人環境再生保全機構は、「環境研究総合推進費」における令和6年度新規課題の公募について発表しました。 以下の予定で公募します。 令和6年度新規課題公募区分 公募区分 年間の研究開発費の支援規模…
【東京都】令和4年度「DXリスキリング助成金」(中小企業人材スキルアップ支援事業)
東京都は、令和4年度「DXリスキリング助成金」(中小企業人材スキルアップ支援事業)について発表しました。 都内中小企業などが従業員に対して、民間の教育機関などが提供するデジタルトランスフォーメーション…
「小規模事業者持続化補助金」 第11回受付締切分の採択者が発表
令和元年度補正予算・令和3年度補正予算「小規模事業者持続化補助金」について、第11回受付締切分(2023年2月20日公募締切分)の採択者が発表されました。 「小規模事業者持続化補助金」は、小規模事業者…
中小企業生産性革命推進事業「事業承継・引継ぎ補助金」(10次公募)公募発表
2024年7月1日、中小企業庁は、中小企業生産性革命推進事業「事業承継・引継ぎ補助金」(10次公募)の公募について発表しました。 事業承継・引継ぎ補助金は、事業承継を契機として新しい取り組み等を行う中…
【東京都】「中小企業特別高圧電力・工業用LPガス価格高騰緊急対策事業」支援金
公益財団法人東京都中小企業振興公社は、「中小企業特別高圧電力・工業用LPガス価格高騰緊急対策事業」について発表しました。 特別高圧電力や工業用LPガスを使用する中小企業者等の負担軽減に向けた緊急対策と…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集