注目のスタートアップ

ソーシャルコマースプラットフォーム「pippin」を運営する「EC-GAIN」が2億円調達

company

2023年6月12日、株式会社EC-GAINは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

EC-GAINは、ソーシャルコマースプラットフォーム「pippin(ピッピン)」を運営しています。

特定ジャンルの専門家(インフルエンサー)や有識者が、自身の専門知識を通して商品の情報発信と販売を行うECです。

購入者は、商品の口コミやレビューなどの評価を確認して商品を購入できるほか、買い物に迷った際は専門家に相談することができます。

今回の資金は、サプライヤーとクリエイターに向けたプロダクトのさらなる進化、クリエイターの集客・販売拡大サポートの強化に充当する予定です。


経済産業省の「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2021年の日本国内のBtoC-ECの市場規模は、20兆6,950億円(前年比7.35%増)と拡大しています。

さらに、すべての商取引における電子商取引市場規模の割合であるEC化率については8.78%(前年比0.7%増)であり、EC市場が着実に拡大していることがわかります。

このEC市場の成長により、国内ではオンラインで買い物をする消費者が増加していることがわかります。とくにコロナ禍では日用品などもオンラインで購入する消費者が増え、日常の買い物のひとつの方法として着実に根づいていくことが予測されます。

ところで、これまで見たことも触ったこともない商品をオンラインで購入する際は、商品説明だけでなく、実際に購入したユーザーの口コミや、商品紹介を行っているユーザーの動画やブログなどを参考にすることがあります。

とくにSNSで商品の口コミを検索するユーザーは非常に多く、ECを中心に商品を販売する企業では、こうしたSNSを上手く活用することも重要となっています。

ソーシャルコマースは、こうしたSNSやSNSの仕組みを商品の販売において取り入れたECのことです。

たとえば、SNSの自社アカウントで商品を販売するものや、ユーザーの商品レビューをコンテンツのひとつとして商品販売につなげるものなどがあります。

「pippin」は、独自にスカウトしたクリエイターが、自身の専門知識を活かしてレビューと共に商品を販売するソーシャルコマースです。いわゆるセレクトショップのようなものであり、ユーザーは信頼できる専門家が選んだ質の高い商品と出会い、購入することができます。

商品を購入する際にはさまざまな情報を比較検討しなくてはなりませんが、情報があふれるインターネットの世界では、この作業は大きな負担となっています。

専門家とユーザーがwin-winとなれるECの形である「pippin」が、今後どのように成長するのか注目が必要です。

ECは販売チャネルとして重要性が日に日に増しています。一方で、口コミやSNSの重要性が高いなど、独自の特徴があるため、ECに参入する際にはしっかりと戦略を立てることが重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、ネット通販のはじめ方や、ネットでの集客ノウハウについて詳しく解説しています。

さらに「資金調達手帳」では、資金調達に特化してノウハウを提供しています。どちらも無料で入手できるので、ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ EC EC-GAIN pippin インフルエンサー クリエイター サプライヤー ソーシャルコマース ピッピン レビュー 口コミ 専門家 有識者 株式会社 相談 買い物 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

動画クリエイター向けAI作曲クラウド・サービス運営の「SOUNDRAW」が6,500万円調達
2020年6月17日、SOUNDRAW株式会社は、総額6,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 動画クリエイター向けAI作曲クラウド・サービス「SOUNDRAW(サウンドロー)」(無料β…
医療機器一元管理システム提供の「HITOTSU」が2億円調達
2022年5月24日、HITOTSU株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 HITOTSUは、医療機器一元管理システム「HITOTSU」を提供しています。 医療機器に関するす…
卓球プロ・チーム「琉球アスティーダ」が「MTG Ventures」などから資金調達
琉球アスティーダスポーツクラブ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、MTG Venturesや、テック起業、エンジェル投資家などです。 琉球アスティーダスポーツクラブは、卓球プ…
リアルイベント連動型ドラフト会議アプリ運営の「なんでもドラフト」が1.7億円調達
2021年6月28日、株式会社なんでもドラフトは、総額1億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 リアルイベント連動型ドラフト会議アプリ「なんでもドラフト」を運営しています。 スポーツ…
空飛ぶクルマ開発の「SkyDrive」が15億円調達
2019年9月30日、株式会社SkyDriveは、総額15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 電動化、完全自律の自動操縦、垂直離着陸を特徴としている、空飛ぶクルマ“電動垂直離着陸型無操縦者航…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集