都内における法人の農業参入支援

subsidy

2023年6月1日、東京都は、令和5年度新規事業として、都内での法人の農業参入を支援する事業を開始することを発表しました。

東京都では、農外からの新規就農希望者や農家の子弟への就農支援により、農業の担い手育成に取り組んでいます。

令和5年度は、これらの支援に加え、法人の農業参入や農業法人での雇用による就農者を増やすため、相談窓口の設置や経費の助成を開始します。

法人の相談窓口

農業への参入や事業規模拡大、経営計画策定などの各種相談に対応し、きめ細かな伴走支援を実施します。

「開設場所」
一般社団法人 東京都農業会議(東京都渋谷区代々木3丁目25-3 あいおいニッセイ同和損保新宿ビル10階)

「利用対象者」
都内での農業参入を希望する法人、農業生産の規模拡大を目指す法人、法人化を目指す農業者など。

新規雇用に伴う人材育成費助成

農業法人が新たに就農者を雇用する場合の研修費用や人材育成に係る経費を助成します。

「補助金(年額/1人あたり)」
初年度:60万円
2年目:40万円
3年目:20万円

「補助対象者」
都内において、就農者を新たに雇用する農業法人(新規、規模拡大)。

施設整備に要する経費助成

都内で新たに農地の貸借等を行うことにより、農業経営を開始する法人等に対し、施設整備に要する費用を助成します。

「補助対象者」
都内農業振興地域において、就農者を新たに雇用する農業法人(新規、規模拡大)。

「補助率」
5分の4以内(補助上限8億円)


農業は人間が生きていくために必要な作物を生産する重要な役目を担っています。

しかし、国内では少子高齢化・後継者不足による農業人口の減少が大きな社会課題となっており、この課題解決が求められています。

農業の参入支援はこうした農業人口減少の課題を解決するひとつの手段です。

とくに法人による農業経営は比較的大規模な経営になる傾向があり、より多くの農業従事者の創出、農地面積の拡大、より効率的で収益性のある農業の確立といったことを可能にします。

一方、農業を開始するには、農地の確保、農業機械の取得といった初期投資が必要となり、規模が大きくなるほどその費用は莫大となっていきます。

こうした法人の農業参入を支援するための補助金・助成金はいくつもあり、また農業に特化したものではなく汎用的な補助金・助成金もあるため、法人の農業参入においてはこうした補助金・助成金を活用することが重要です。

起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「補助金ガイド」では、専門家に監修してもらいながら、創業手帳が実際に補助金申請を行った経験をもとに補助金・助成金申請のノウハウを解説しています。また、日々更新される補助金・助成金の情報を、それぞれ最適化してメールでお知らせをする「補助金AI」をリリースしました。こちらもご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 公募
関連タグ 助成金 参入 就農 東京都 法人 相談窓口 補助金 農業 農業法人
詳細はこちら

令和5年度新規事業 都内での法人の農業参入を支援します

補助金ガイド
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」の設立方法完全ガイド|流れ・費用・必要書類など解説

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【東京都】「中小企業サイバーセキュリティ向上支援事業」
東京都は、令和5年度「中小企業サイバーセキュリティ向上支援事業」の参加企業を募集しています。 東京都は、ランサムウェアやエモテット等によるサイバー攻撃のリスクが高まっている昨今の状況を踏まえ、自主的な…
【東京都】「明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業」補助金
東京都中小企業団体中央会は、令和6年度「明日にチャレンジ中小企業基盤強化事業」の第1回募集について発表しました。 都内産業の活性化に向け、受注型中小企業(下請企業)の技術・経営基盤の強化を図るため、中…
「中小企業省力化投資補助金」 「申請における留意事項」が更新 「効果報告の概要」「補助事業の実施及び実績報告の手引き」が公開
2024年11月20日、「中小企業省力化投資補助金」における「省力化製品・製造事業者登録申請の手引き」が更新されました。 また、「効果報告の概要」「補助事業の実施及び実績報告の手引き」が公開されました…
令和4年度第2次補正予算「探究的学習関連サービス等利活用促進事業費補助金(探究的な学び支援補助金2023)」採択事業者更新
令和4年度第2次補正予算「探究的学習関連サービス等利活用促進事業費補助金(探究的な学び支援補助金2023)」の採択事業者が更新されました。 学校等教育機関における探究学習等の高度化を推進するため、探究…
令和5年度補正・令和6年度当初予算案のポイント(中小企業庁・小規模事業者・地域経済関連)
2023年12月22日、中小企業庁は、令和5年度補正・令和6年度当初予算案のポイント(中小企業庁・小規模事業者・地域経済関連)について発表しました。 基本的な課題認識と対応の方向性 ・物価高や、構造的…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集