「パートナーシップ構築宣言」

subsidy

未来を拓くパートナーシップ構築推進会議において、「パートナーシップ構築宣言」の仕組みが2020年5月に創設されました。

「パートナーシップ構築宣言」は、サプライチェーンの取引先や価値創造を図る事業者の皆様との連携・共存共栄を進めることで、新たなパートナーシップを構築することを、「発注者」側の立場から企業の代表者の名前で宣言するものです。

この宣言では、「サプライチェーン全体の共存共栄と規模・系列等を越えた新たな連携」と「親事業者と下請事業者との望ましい取引慣行の遵守を宣言し、「パートナーシップ構築宣言」ポータルサイトに掲載することによる各企業の取り組みの「見える化」」を行います。

また、「宣言」を公表した企業は指定のロゴマークを広報などに使用することができます。さらに、政府においては「宣言」を行った企業に対する補助金の優先採択を検討しています。

「パートナーシップ構築宣言」に参加するには、ポータルサイトから登録することが必要です。


日本では、中小企業の数が非常に多いという理由から、下請という取引の形態が普及しています。

下請とは、特定の大企業に従属し、その支配・統制のもとで元請けからの注文を受けて生産を行う大企業と中小企業の関係のことです。

下請事業者の売上はひとつの大企業が占めていることが多く、実質的に大企業に命運を握られていることになります。下請事業者は立場が弱いため、不利な取引条件を飲まなければならないことも多く、不利益を被ることが多いことが経済全体の課題となっていました。

バブル崩壊後は、仕事量の減少に伴い、下請事業者は特定の大企業に依存するのではなく、複数の企業と取引するという方向にかじを切ったり、他業界に進出するという取り組みも増え、中小企業の経営基盤が強化されつつあります。

とはいえ、いまだ下請の構造のもとで搾取を行っている大企業も存在しており、搾取ではなく、協力によって持続的な経済成長を目指すという構造への転換が求められています。

「パートナーシップ構築宣言」は、こうした発注者側の立場から、新たなパートナーシップの構築を宣言するものです。

他社との提携や協業は、ビジネスの拡大や新たなイノベーションを起こすために重要なもののひとつです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、人脈を広げる方法や、商工会議所の活用方法など、販路拡大や提携先をみつけるためのノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 公募
関連タグ サプライチェーン パートナーシップ構築宣言 下請事業者 元請け 未来を拓くパートナーシップ構築推進会議 登録 親事業者 連携
詳細はこちら

企業経営者の皆様へ:「パートナーシップ構築宣言」へのご参加案内

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

公募の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

在庫分析クラウド「FULL KAITEN」を展開する「フルカイテン」が8億円調達
2023年6月8日、フルカイテン株式会社は、総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 フルカイテンは、在庫分析クラウド「FULL KAITEN」を開発・提供しています。 在庫効率を向上させる…
APIセキュリティベンダー「Authlete」が5億円調達
2023年4月4日、株式会社Authleteは、総額約5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、SBIデジタルアセットホールディングス株式会社です。 Authleteは、OAuth(A…
ヒューマノイドロボットや四足歩行ロボットを開発する「アールティ」が資金調達
2025年10月30日、株式会社アールティは、資金調達を発表しました。 リード投資家は日本精工株式会社です。 アールティは、ヒューマノイドロボットや四足歩行ロボットを中心に、AIとハードウェアの両面か…
「観光関連事業者の連携促進による経営支援事業補助金」
公益財団法人東京観光財団は「観光関連事業者の連携促進による経営支援事業補助金」について発表しました。 東京での新たな観光需要を創出し地域経済の活性化につなげていくことを目的に、東京都内の旅行業者が観光…
腸内細菌バイオ・ベンチャーの「メタジェンセラピューティクス」が9,000万円調達
2021年3月19日、メタジェンセラピューティクス株式会社は、総額9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 腸内細菌叢研究において国内有数の実績を有するチームからなる、腸内細菌バイオ・ベ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集