注目のスタートアップ

マテリアルズインフォマティクスをコア技術に材料開発を効率化するSaaSなどを提供する「MI-6」が6.5億円調達

company

2023年5月10日、MI-6株式会社は、総額6億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

MI-6は、マテリアルズインフォマティクス(MI)をコア技術に、材料開発を効率化するSaaS「miHub」、MI活用を支援するプロフェッショナルサービス「Hands-on MI」、MIとロボティクスによって実験の自動自律化を実現する「MIロボティクス」の3つの事業を展開しています。

「miHub」は、MI活用をノーコードかつシンプルなUIのソフトウェアで提供し、さらにMIを熟知したカスタマーサクセスによりMIの活用・組織定着を支援し、材料開発におけるMIによる実験条件の最適化を実現するサービスです。

今回の資金は、プロダクト開発体制の強化、導入企業への提案・サポート強化、技術開発に充当します。


AIなどの先端技術はさまざまな業界・領域で活用されており、これは化学分野においても同様です。

情報科学を開発して材料開発を行う手法のことをマテリアルズインフォマティクス(MI)といいます。

MIは材料開発のプロセスを変革する画期的な方法として世界的に高い注目が集まっています。

従来の材料開発のプロセスは実験的手法が主流であり、技術者・研究者の知識・経験・能力に開発の成否が左右されるという課題を抱えていました。

さらにこのプロセスは、数年から10年以上といった長い時間とコストがかかります。

MIは、計算科学・情報科学の力により材料開発のプロセスをスピードアップさせます。具体的には、物性をコンピューター上でシミュレーションしたり、過去のシミュレーションデータや論文データを機械学習することで素材の分子構造や製造構造を予測し、材料開発のプロセスを短縮します。

一方、材料開発の現場でMIを実施するには、データサイエンティストなどの専門家が必要となります。しかしデータサイエンティストは引き合いが多く、必要な人材を獲得することが困難な状況にあります。

MI-6はこうした背景のもと、材料開発の現場においてMIの活用を支援するため、各種サービスを開発・提供しています。

AIなどの先端技術の活用が進む時代においてデータ活用は企業を成長させるために重要な取り組みのひとつです。データ活用のためにその基盤やシステムを整備する必要があります。「冊子版創業手帳」では、創業期における社内システムの整備ノウハウについて詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ MI SaaS マテリアルズ・インフォマティクス マテリアルズインフォマティクス 効率化 化学 材料 材料開発 株式会社 素材 資金調達 開発
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

現場向け動画教育システム「tekibi」を運営する「Tebiki」が8億円調達
2023年9月12日、Tebiki株式会社は、借入等により総額8億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Tebikiは、現場向け動画教育システム「tekibi」を運営しています。 小売・サービス…
クラフトビールのサブスク「Otomoni」展開の「meuron」がeギフトプラットフォーム展開の「ギフティ」と提携
2021年11月25日、meuron株式会社は、株式会社ギフティと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 meuronは、クラフトビールのサブスクリプションサービス「Otomoni(オトモニ…
“いいモノ”を探せる情報検索サービス開発の「goo-dy.」が2,000万円調達
2020年12月24日、株式会社goo-dy.は、総額2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 “いいモノ”を探せる情報検索サービスを開発しています。 “いいモノ”の情報を知りたい消費者…
北海道大学発のAIベンチャー「調和技研」が3億円調達
2022年4月1日、株式会社調和技研は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 調和技研は、AI研究を行う北海道大学大学院調和系工学研究室から生まれた、北大発認定ベンチャー企業です。 クラ…
オンラインゲームの経済圏を拡大させることでメタバースの実現を目指す「Meta Earth」が1億円調達
2022年3月29日、株式会社Meta Earthは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Meta Earthは、オンラインゲームの経済圏を拡大させることで本物のメタバースを実現するこ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集