注目のスタートアップ

独自技術「環境移送技術」により海の見える化に取り組む「イノカ」が「リバネス」と資本業務提携

company

2023年4月28日、株式会社イノカは、株式会社リバネスと、資本業務提携を締結したことを発表しました。

イノカは、任意の海洋環境をモデル化し、ラボでの環境解析を可能にする独自の技術コンセプト「環境移送技術」により、海の見える化に取り組んでいます。

共同研究として、海洋生態系に関わる基礎研究や、海洋生態系のモニタリング事業、東京湾のヘドロ環境改善のためのソリューション開発(東京ベイeSGプロジェクト)に取り組んでいるほか、子どもを対象とした体験型環境教育プログラム「サンゴ礁ラボ」を展開しています。

リバネスは、科学技術分野における教育、人材育成、研究、創業に関する企画・研究・コンサルティング業務などを手がけています。

イノカとは、イノカ創業以前から、研究開発体制の強化、大企業連携による共同研究開発の推進、教育活動のサポートなどを行っています。

2022年7月には、イノカ、リバネス、DIC株式会社の3社で、「フィコシアニン添加条件下におけるサンゴの白化現象の抑制効果」について共同研究を開始しています。DICの保有する天然青色色素「フィコシアニン」がサンゴに与える影響について検証を進めています。


近年、人間による土地・海洋の利用、食用・飼育・素材を目的とした採取、気候変動、土地・海洋の汚染、外来生物などさまざまな理由により、本来保たれていたバランスが崩れ、急速に生物多様性が失われています。

生物多様性の喪失は、資源の枯渇だけでなく、土地・環境のバランス崩壊、文化の喪失といった、さまざまな負の影響をもたらします。

SDGsの推進に伴い、企業では経済活動に伴う自然への負の影響をなるべく抑えるという取り組みが進められてきました。

そして近年は環境負荷を低減するといった取り組みから一歩踏み込み、ネイチャーポジティブという考えが注目されています。

ネイチャーポジティブとは、生物多様性の喪失を止めて反転させ、生物多様性を回復させるという取り組みです。G7サミット(主要7カ国首脳会議)やCBD COP15(第15回生物多様性条約締約国会議)においても国際目標として採用されています。

イノカは、実際の海に行かなくても研究ができる環境を作る「環境移送技術」をコアに、海洋に関するさまざまな研究・共同研究を展開し、海のネイチャーポジティブに貢献することを目指しています。

イノカの環境移送技術は、実際の海で行えないような実験・実証などができるほか、天候の影響などがないため、安定した研究ができるという特徴があります。

事業のさらなる成長には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ イノカ サンゴ サンゴ礁 ネイチャーポジティブ モデル化 ラボ リバネス 体験型 共同研究 可視化 技術 教育 教育プログラム 東京ベイeSGプロジェクト 株式会社 海洋 環境 科学 自然 見える化 解析 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

農業経営者・農業者グループ向け経営管理クラウドサービス「RightARM」を展開する「テラスマイル」が「誠和」と資本提携
2023年2月3日、テラスマイル株式会社は、株式会社誠和と資本提携契約を締結したことを発表しました。 株式会社誠和とは、2022年7月に業務提携契約を締結しています。 テラスマイルは、農業経営者・農業…
電気運搬船や大型蓄電池を開発する「パワーエックス」が「電源開発」より出資受入
2022年7月5日、株式会社パワーエックスは、電源開発株式会社より出資を受けることを決定したと発表しました。 パワーエックスは、電気運搬船「Power Ark」の開発や、大型蓄電池の製造・販売を行って…
精神疾患を対象とした治療用アプリ(DTx)を開発する「emol」が3.15億円調達
2025年1月8日、emol株式会社は、総額3億1500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 emolは、精神疾患治療を目的とした認知行動療法を実践するアプリの日本国内薬事承認を目指して研究開…
郵送のホルモン検査サービス「canvas」開発の「Vitalogue Health」が資金調達
2021年2月1日、株式会社Vitalogue Healthは、資金調達を実施したことを発表しました。 自宅でできる郵送のホルモン検査サービス「canvas(キャンバス)」を開発しています。 専用キッ…
クラウドロボティクスプラットフォームを提供する「ラピュタロボティクス」と「JA三井リース」が資本業務提携
2023年9月7日、ラピュタロボティクス株式会社は、JA三井リース株式会社と資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ラピュタロボティクスは、最先端の制御技術とAI(人工知能技術)を活用した次世…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集