注目のスタートアップ

デジタル通貨・分散型ID発行SaaSプラットフォーム「LITA」を提供する「Digital Platformer」が「北國銀行」「QRインベストメント」と資本業務提携

company

2023年4月27日、Digital Platformer株式会社は、株式会社北國銀行と業務提携を、さらに関連会社である株式会社QRインベストメントと資本提携を締結したことを発表しました。

Digital Platformerは、デジタル通貨・分散型ID発行SaaSプラットフォーム「LITA」や、DID発行サービスである「MyDID」、DIDの発行/管理・デジタル通貨発行SaaS・プラットフォームサービス「SHIKI」を提供しています。

北國銀行との業務提携により、石川県珠洲市を皮切りに、ブロックチェーン技術を活用したステーブルコインを発行していきます。

この計画では、2023年度夏頃に、デジタル地域通貨サービス「珠洲トチツーカ」のサービス提供を開始します。

加盟店での決済で利用できるポイント「珠洲トチポ」の実装、2023年度冬頃に北國銀行が発行体となる珠洲市内で利用可能なステーブルコイン「珠洲トチカ」の流通を開始し、その後、県内の他市町との連携を進めます。これによりブロックチェーンの相互運用性(インターオペラビリティ)を活用し、県内全域で流通するデジタル地域通貨「石川トチカ」の実現を目指します。

Digital Platformerはこの計画にあたって、「SHIKI」を活用し、取引記録の透明性の担保、暗号化技術による改竄・コピー防止などを実現し、安全でトレーサビリティの高い決済システムを提供します。


地域通貨とは、自治体が発行する通貨で、地域内でのみ使用可能な決済手段のことです。この通貨は、地域の消費促進や相互扶助を目的としています。

1990年代後半から2000年代前半にかけて、地域通貨は国内で流行しましたが、発行・運用にコストがかかることや、コミュニティの運営が難しかったことなどから衰退しました。

しかし、コロナ禍によりキャッシュレス決済が普及し、デジタル地域通貨の発行・運用コストが低くなったことで、公共事業として展開することが可能になり、地域通貨が再び注目を集めるようになりました。

成功例としては、2017年12月から提供されている飛騨高山の「さるぼぼコイン」があります。このデジタル地域通貨は、40億円以上のコインが販売され、加盟店は1,600店舗を超え、ユーザー数は約2.2万人に達しています(2021年8月31日時点)。

ブロックチェーンは暗号資産(仮想通貨)の基盤技術として知られるデジタル技術です。安全で透明性の高い通貨の発行・流通・運用の仕組みを実現できるため、デジタル地域通貨サービスにおいても活用できます。

Digital Platformerは、自治体や企業のブロックチェーンを活用した通貨発行・DID(デジタルID)発行を支援するため、「SHIKI」などをサービスを提供しています。

他社との提携や協業は、ビジネスの拡大や新たなイノベーションを起こすために重要なもののひとつです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、人脈を広げる方法や、商工会議所の活用方法など、販路拡大や提携先をみつけるためのノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ DID SaaS ステーブルコイン プラットフォーム ブロックチェーン 株式会社 業務提携 決済 発行 石川県 計画 資本提携 資本業務提携
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

冷凍幼児食「mogumo」やEC運用のBPO事業を手がける「Oxxx」が1.8億円調達
2025年3月13日、株式会社Oxxxは、総額1億8000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Oxxxは、冷凍幼児食「mogumo(モグモ)」と、EC運用のBPO事業を運営しています。 「m…
顧客データ統合ツール「MAGNET CDP」がノーコード・データベース・サービス「Airtable」とAPI連携開始
2021年3月24日、株式会社KIYONOは提供する「MAGNET CDP」において、Airtableが提供する「Airtable」とのAPI連携を2021年4月から開始することを発表しました。 KI…
「ソラメド」が資金調達 手術予定管理AI SaaS「オペプロ」を正式ローンチ
2025年10月23日、株式会社ソラメドは、資金調達を発表しました。 また、手術予定管理AI SaaS「オペプロ」の正式ローンチも発表しました。 「オペプロ」は、手術予定情報を統合し、現場で蓄積される…
受取請求書の自動処理サービス「sweeep」提供の「オートメーションラボ」が資金調達
2020年9月25日、オートメーションラボ株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 また、「sweeep」のリニューアルを行ったことも併せて発表しました。 「sweeep」は、AIを活用し請…
中古仲介+リノベーションサービス「リノベ不動産」を運営する「WAKUWAKU」が7億円調達
2023年6月21日、株式会社WAKUWAKUは、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 WAKUWAKUは、中古仲介+リノベーションのワンストップサービス「リノベ不動産」や、「リノベ不動…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集